このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


 

 4月に訪れたのだが、この島は夏そのものでした。

 石垣島から朝方この島に渡り、キャンプ場まで歩いた。静かだなあという感想が第一印象。 星の砂キャンプ場 に着くと、テントを張り海辺でのんびりと過ごす。キャンプ場も大にぎわいという訳ではないが、そこそこの人数はいる。西表島を縦断するのは明日と決めていたので、今日は静かに過ごすことに決めていた。

 翌朝、テントを撤収して浦内川下流にある観光船乗り場に向かう。途中、石垣島で顔見知りになった人がレンタカーで観光しているところに出くわしたので遠慮なく乗せてもらい乗り場まで案内してもらった。 

 浦内川を観光船で上がり、ここからが徒歩の始まりである。片道なので半額の料金だと思ったのだがそうはさせてくれなかった。他の観光客と共にマリウドの滝カンピラの滝を見学して、そこから私一人がジャングルの中へと向かう。

 縦 断するにあたり、現地では1人では歩かせないという噂がありました。見知らぬ同志ペアーをつくり、一緒に歩いたという噂も聞きましたが、警察に電話して聞 いてみると1人でも大丈夫ということでした。ただし、遭難した場合は、身内の捜索依頼があった場合しか捜索しないということでした。

 見たことのない虫などを見ると、日本にもこんな所があるのかと新鮮な驚きを感じる。それにしてもフレームザックは背負いずらい。ぴったりと背中にフィットしない。少し歩いただけでも、どっと疲れる。

 フレームザックのせいにしては、いけないのかもしれない。自分の体力のなさを嘆くのが先なのだろう。

 山中で一泊と考えていたので、午後の3時頃にキャンプサイトをどこにしようかと探しながら歩くことになる。途中道を間違えてしまった。目印が所々に付いているのだが、どうしたものか変な方向に・・

 人の踏み跡もあるので、間違える人も多いのかもしれない。イタジキ川を横切ってはいけないと勘違いしたのが間違いで、沢を横切るのが正解だったのだ。全行程の中で、ここだけで迷う所であった。

 しばらくすると、いいテン場があったので、テントを張った。近くには川が流れている。膝まで浸かり風呂に入った気分になる。西表島の川は、いつも濁っているのだろうか。魚の姿は見えないが、魚は棲んで居るのだろうかと、疑問が湧いた。

 夜になると、リュウキュウフクロウだろうか、一晩中鳴いていた。MDで録音をしながら、その鳴き声を子守唄がわりに寝付いた。

 翌日も晴れていて、気分がよい。のんびりとした朝を過ごし、靴の中を確かめながら履いた。昨日、脱いだ時にヒルがいたので確かめたわけだ。

 途中、ガサガサという音がしました。おそらくりゅうキュウイノシシだと思うのですが、人を襲うのではないかとびくびくしていました。後で聞いた話では、人を襲うことはないということでした。

 こ こで気になったことをひとつ。このルートにはテン場はそれほど多くはありません。だから皆、決まった所にテントを張ることになるでしょう。だが問題はトイ レです。所かまわずされたのでは、衛生的にもよくはない。私の場合は、穴を掘って紙は燃やします。溶ける紙もあるので、それを使ってもいいですが。  こ んなマナー違反をしていたら、縦断禁止になりかねないかも。

 縦断も終わりに近づくと、2つのルートに別れます。どちらを選んでもいいのですが、やさしい道をお勧めします・・と書かれてあると、こっちを歩けってことかと思い、そちらを選んでしまった。

  途中から自動車も通れるような道になってしまって、暑さだけとの歩きになってしまったのは残念だった。展望台には色んな落書きがあり一つ一つ何が書いてあ るのだろうかと見て楽しんでしまった。こういったことはそんなに機会があるとは思えないのでひとりひとりの感動が自分自身と重なってしまう。

 交番に無事着いたということを報告して、無事に縦断完結!

 縦 断するといっても、そう長い距離ではありません。荷物さえなければ、1日で歩ける距離です。だからそんない無理をしなくても一泊すれば充分余裕のある行程 で歩くことができます。だけど年間数名の遭難者が出るらしいです。大雨の日は、遭難の恐れがあるかなとも思うし、そんな日は歩かない方が無難だと思いま す。

追記 

 翌日はレンタバイクで島を巡りました。南風見田(はえみだ)海岸は静かな時間が流れていました。この海岸はウミガメの産卵地でもあるため、2000年にはキャンプ禁止、2002年にはキャンプ場が出来たといいます。 バックパッカーは是非訪れてほしい所です。

関連リンク   南国・西表島の総合案内

旅の風景『西表島』

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