バンコク駅 タイの雑誌にこのホームページが紹介されたことで、 タイ国鉄の全線乗車に意欲がわいてきた。 タイの国鉄を全線乗車しようとするときに、難儀な路線が何カ所かある。 ハートヤイからスンガイコーロクまでの路線は、現在、 テロが頻発しているので、命懸けで乗車しなければならないが、 幸い私は平和なときに乗車した。 命は懸けなくてもよいが、乗車が困難な路線が、
ノーンプラードゥック分岐駅 - スパンブリー(77.4km) 、
バーントゥンポー分岐駅 - キーリーラットニコム(31.0km) である。 どちらも、列車は1日1往復で、スパンブリー、キーリーラットニコムが、 行き止まりの終着駅になっている。 列車は朝に、行き止まりの田舎側から街に向かい、夕方に行き街から田舎へ帰っていく。 夕方の列車で終点に向かうと、帰ってくる交通機関はない。 スパンブリーは地方都市でホテルがあり、列車もバンコク始発だから、 スパンブリーで宿泊するつもりならば、大きな困難はない。
スパンブリー駅
しかし、キーリーラットニコムは、 バンコクの南方650㎞の地方都市スラータニから、 さらに田舎へ分け入った街でホテルはない。 したがって、夕方の列車に乗ると、野宿をするか、 頼み込んで民家や国鉄の宿舎に止めてもらわなければならない。 ところがスラータニは、サムイやプーケットへ向かう中継地で、 地方都市には珍しく、タクシーが多く存在する。 ということで、最後の未乗路線、キーリーラットニコム線に乗りに出かけた。
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