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  現行車編page … 3 4 5 6

インフラ特集

電気・ガス・水道とインフラサービスを担う業界のサービス車には、秀逸なカラーリングのものが多いように思います。バスと同じように地域を象徴するカラーリングなので、旅先で見慣れない事業体の車に出会うのもまた楽しいものです。

関西電力
トヨタ トヨエース / 三菱 ジュピター
ダイハツ ハイゼットカーゴ

オレンジ・あずき色・クリーム色の3トーンが嬉しい関西電力の営業カラー。

このカラーリングは昭和30年代から変わっておらず、嬉しいことに黒部峡谷鉄道や黒四ダムの地下トロッコ、自転車さえももこのカラーリングで統一されています(!) ホイールまでしっかり塗ってあるところも高ポイント。

営業車の一部には、あずき色のボディにクリーム色の屋根の2トーンの車も見られますが、近年の新車はふたたび3トーンに戻ったようで、ボンゴフレンディやテリオスなど多彩な車種を使っていますが、どれもよく似合っています。
出典:関西電力二十五年史
昭和53年3月25日発行
2005年7月撮影 兵庫県神戸市
2005年7月撮影 兵庫県尼崎市
20145年3月撮影 兵庫県尼崎市
関西電力 クオーレバン電気自動車

関西電力はダイハツと縁が深く、昭和41年にコンパーノバンをEV化、次いで昭和43年にフェローバンを電気自動車化して営業所に配備している。

昭和54年にはクオーレバンEVが登場し、総販売台数28台うち27台が関西電力に納入された。

鉛蓄電池を使用しており一充電走行距離は80km、最高速度も80km/hであった。

『ダイハツの歴史を創ったクルマ達』(AXIS別冊)
ダイハツ工業(株)技術研究会 より
関西電力 移動用変電設備 


ある場所で関西電力の移動変電所を見つけました。やはりシャシー部分は関電のオレンジ色に塗られています。ゴチャゴチャした機械、とくに後方に突き出した3本の碍子など、東宝特撮に出てくる自衛隊の超兵器(メーサー殺獣光線車など)を思わせて妙に魅力的。

阪神大震災ではライフラインの復旧に活躍したとのことです。

関西電力 移動用変電車 


2013年ひさびさに確認したところ、自走式車両が停まっていました。
トレーラータイプと比べてずいぶんコンパクトになってます。

映画『首都消失』のSCMトラックを連想しました。

関西電力
トミカ 関西電力 高所作業車


関西電力オリジナルトミカ『高所作業車』です。手間のかかる3トーンが手際よく表現されています。

電力系の工事によく使われる、樹脂製のバスケットを備えたタイプを選んだところが素晴らしい。No.70高所作業車を塗り替えても、この感じは出ません。ちなみにブームは伸縮可能。

架装部分はレギュラートミカNo.38-5エルフスカイマスターの流用ですが、キャビンは4代目エルフから5代目に変更されています。

なお、スカイマスターは愛知機械の商標。

関西電力
トミカ 関西電力 緊急車


関西電力オリジナルトミカ『緊急車』です。

クリームとオレンジの間にあずき色の細帯が入る関電の緊急車カラーを再現。
この色のパトライト付き高所作業車など、関電の車はなかなか興味深いです。

モデル自体はNo.97-5プロボックスの色替えです。高所作業車と共に、後のロットでは「オール電化」のシールが省略されています。
(箱絵まで差し替える徹底ぶり!)

かんでんエルハートショップより通販で入手可能ですが、なかなかいいお値段です。
http://lheart-shop.com/

関西電力
日産 ADバン


緊急車両の実物はこんな感じです。

ルーフキャリアを介して設置された回転灯やグリルの赤色灯、ボディと共色のスチールホイールが魅力的。


2006年
大阪市内
きんでん
三菱 ミニキャブ


関西電力系列の工事会社で、肌色の一色塗りが異彩を放っています。

茶色の「きんでん」から緑色の「Kinden」に表記が変わつつありますが、肌色は健在。すばらしいCI戦略です。
2014年、ついに白いボディにストライプ肌色と緑のストライプのADバンを目撃してしまいました。

何度も繰り返しになりますが、ホイールもペイントしてあると統一感があって良いです。バケット付きの工事車両などは、インターネットの光ケーブル工事などで、街中で見かける機会が多いです。

撮影:2006年3月
兵庫県神戸市
園田計器工業 営業車
ダイハツハイゼット


カステラのような色あいの、園田計工の車両。関西電力系列の電力計メーカーです。

関電系列の企業のクルマはいずれもホイールまで塗っており、優等生です。


同社は経営統合により2004年より株式会社エネゲートとなりましたが、嬉しいことにカラーリングは存続しており、新型のハイエースもこのカラーリングで導入されました。安泰です。

撮影地:兵庫県伊丹市撮影日:2003年8月
関西電気保安協会
トヨタ ライトエース / いすゞ エルフ / ダイハツ ハイゼット



テレビCMと「かんさいーでんきほーあんきょーかい」のサウンドロゴで知られる(財)関西電気保安協会の巡回車。

同法人のサイトによると昭和40年の設立とありますので、その時に制定されたカラーリングではないかと思います。シックで落ち着いたトーンに60年代を感じます。


写真が増えつつあります。

2004年
大阪府大阪市にて
関西電気保安協会
マツダ ボンゴ



ちょっとトーンが明るくなったような気がします。

2012年に「一般財団法人関西電気保安協会」に名称が変わったようで、財団法人の部分にシールが貼られていました。


撮影:2013年11月
兵庫県尼崎市
神戸市水道局
ホンダ ライフ



水道局の車は全国的に水色が多いようですが、この神戸市水道局のカラーリングは爽やかさを感じるパターンです。

とくにこういった軽自動車がカラフルな営業カラーになっていると、何だか可愛くて良いですね。



撮影:2003年9月
兵庫県神戸市
中電工
マツダ スクラム



中国電力系の工事会社です。マツダのお膝元ゆえでしょうか、スズキ エブリィのOEM車を使っています。カラーリングはとても渋く、黄色い幌とあいまって、昭和30年代の商用車の雰囲気を感じました。Z型のラインは電気の稲妻を図案化したものでしょうか。すばらしいです。

この塗り分けが長く行き延びることを願ってやみません。


撮影:2003年12月
岡山県真庭郡
中電工
マツダ スクラム


中電工のクルマは新しくなってもマツダでした。黄色い幌もポップな感じ。

防錆塗装の赤いシャシーが大型トラックのようで渋い。
中電工
マツダ スクラム


並んで停まっていた箱バンも、エブリィではなくスクラム。
車種選定にも地域性が感じられるのが良いですね。


2008年
山口県山口市

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