このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


お月さま Moon                                 MENUへ戻る    

組立てキット望遠鏡から始まって、フィールドスコープ、そしてミニスコープ(タカハシ FS−60Q)で お月さまを撮ってみた。
しかし撮った時期も条件もそれぞれ違うし、撮り方もデジスコ、直焦点とバラバラ、更にピントを合わせる目も乱視・老眼・近視の豪華フルセットの目なので怪しさ150%! 
 まあ、これらの望遠鏡がいいとか、悪いとかいう比較でなく、”最悪でも ここまでは見られる” という参考に・・・  
出 演 
星の手帖社 組立天体望遠鏡15倍、 組立天体望遠鏡35倍
コルキット スピカ 35倍
Vixen ジオマ ED52−S、 ジオマ ED82−A
タカハシ FS−60Q
ケンコー SE−120 

組立てキットの望遠鏡で見る!
組立天体望遠鏡15倍、35倍  コルキット・スピカ35倍
フィールドスコープで見る! (デジスコ)
Vixen ジオマ ED52−S、 ジオマ ED82−A
天体望遠鏡で見る! (タカハシ FS−60Q 直焦点、 ケンコーSE−120)
初めての撮影のハプニング (月を横切った飛行機)
60Qで見たお月さま
口径6cmフローライト vs 口径12cmアクロマートの色収差
月の秤動?
月齢の変化 (別ページ、 「お月さまの月齢変化を撮ってみる」 に、独立移動しました。) 
駆け抜けていくお月さま
お月さま、1日の変化
おまけ
防備録 (露出時間による見え方の変化)

#kit Moon組立キットの望遠鏡で見る! (デジスコ)
 まずは組立てキット望遠鏡の、組立天体望遠鏡15倍と コルキット・スピカ35倍!
1,580円の星の手帖社組立天体望遠鏡15倍と、2,625円のコルキット・スピカ35倍。 
その価格から性能はあまり期待していなかったけど、実際に使ってみたら予想以上に良く見えたのでデジスコで撮ってみた。 

 組立天体望遠鏡 15倍  (注:本体は三脚固定だが、デジカメは手持ち)
 2009.06.01
 ISO400  f/7.3  シャッタースピード= 1/60   ズーム 26mm (35mm換算 126mm)
  これで、1,580円の望遠鏡!!  デジスコではかなり眠いけど、目視には十分!
 ( 画像クリックで拡大

  △望遠鏡側のピントがいまひとつ・・・手ブレも若干あろけど、まあ、こんなもんでしょう・・・
 クレータ部分拡大 



 コルキット・スピカ 35倍 (注:本体は三脚固定だが、デジカメは手持ち)
 2848 2009.06..01
 ISO400  f/6.5  シャッタースピード= 1/60   ズーム 22mm (35mm換算 103mm)
  こちらは、2,625円!  この価格からは予想もしなかったシャープさ。 
 ぜひ拡大して見てください!!     (画像クリックで拡大)

  ◎デジカメ手持ち撮影では久々の会心作!
 クレータ部分拡大 

クレータ内の突起が判別できる!

組立望遠鏡35倍を入手したので、お月さまを、組立望遠鏡15倍、35倍、およびスピカ35倍でデジスコしてみる。
撮影は月の入り時刻22時01分対し、撮影時刻は20時30分から21時頃なので月の位置も相当低く、条件としてあまり良くないが、梅雨の真っ最中な、次いつ撮れるか分からないので一応撮ってみた。 
手持ちデジスコなので光軸合わせに四苦八苦し、更に手ブレでうまく撮れていない。 しかし目視では各機種とも結構シャープに見えている。 
まあ、性能比較として見ず、この位の大きさに見える・・・程度に見てください。 

15倍の組立天体望遠鏡(以下、組立15倍)、倍率が低めなので扱い易く、三脚に載せければ価格からの予想以上に良く見えた。 
ついでに今度入手した35倍の組立天体望遠鏡(以下、組立35倍)は、接眼レンズの差があるのか(15倍はプラスチックレンズ、35倍はガラスレンズ)、シャープさは組立15倍と比べ更に勝る。 

組立35倍とコルキット・スピカを比較すると、シャープさは、目視では、ほぼ互角。  デジスコではスピカの方がシャープに撮れる成功率は高いかな、と思える。
また色ずれも組立望遠鏡の方が月の端に若干色ずれが目立つ。 (目視の感覚ではコルキットスピカの5割増?)

組立て易さ、使い易さなどは別に、デジスコ性能だけ比較すれば、 スピカ >= 組立35倍 > 組立15倍 といった印象。

 (各画像はオリジナルから無加工縮小切出し、 拡大画像は見栄えよりも色収差を目立たせる方向で若干のレベル補正と、弱いシャープ補正した)

※この撮影時点での月齢はかなり大きく、また高度も低いし薄雲もったので画像はかなり眠くなってしまったが、もう少し月齢が若く、高度が高ければこれよりはるかにシャープに見える。
 (今回のぼーえんきょう君たちの名誉回復のため、ここでの画像より、性能はずっと良い事を追記しておきます!) 


 



 星の手帖社 組立天体望遠鏡 15倍

 カメラ Nikon COOLPIX P5000 焦点距離:7.5mm 電子ズーム倍率:1.00
     絞り値: F/4.3 シャッタースピード:1/60秒 SO感度設定: ISO 400

  画像クリックで拡大(現寸から50%縮小で切り出し)

 元画像の画角イメージ 
(3046x2736)




 星の手帖社 組立天体望遠鏡 35倍

 カメラ Nikon COOLPIX P5000 焦点距離: 7.5mm 電子ズーム倍率: 1.00
     絞り値: F/4.3 シャッタースピード: 1/60秒 ISO感度設定: ISO 400

  画像クリックで拡大(現寸から50%縮小で切り出し)

 元画像の画角イメージ 
(3046x2736)



 コルキット・スピカ 35倍

 カメラ Nikon COOLPIX P5000 焦点距離: 7.5mm 電子ズーム倍率: 1.00
     絞り値: F/4.3 シャッタースピード: 1/60秒 ISO感度設定: ISO 800

  画像クリックで拡大(現寸から50%縮小で切り出し)

 元画像の画角イメージ 
(3046x2736)



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 フィールドスコープで見る! (デジスコ)
ふうぅぅ・・・。  小さなモニターを凝視して乱老近フルセットの目でピントを合わせていると息がつまり、酸欠状態になってしまう・・・
しかし苦労した割に仕上がりは今一つ。 目視では結構シャープに見えているのに、拡大すると眠い仕上がりになってしまった。 L番程度には耐えられてもA4サイズには辛いかも。 
画像ソフトで少しシャープを掛けてやると見栄えは随分向上するが、一応、オリジナルにこだわって縮小以外は無加工で・・・。 

※ スコープの性能より、撮影時のピントの影響の方が大きいかも。) 
 



フィールドスコープ Vixen ジオマ ED52−S 14倍 (デジカメ固定)
 ISO400  f/5.4  シャッタースピード= 1/125
 ズーム 16mm (35mm換算 75mm)
  (画像クリックで拡大)

 △スコープ側のピントがうまく合っていないかも・・・。


 クレータ部分拡大 
 (現寸から切出し)

 クレータ内の突起が 
 やや甘い? 





フィールドスコープ Vixen ジオマ ED82−A 27倍 (デジカメ固定)
 ISO400  f/7.6  シャッタースピード= 1/125
 ズーム 16mm (35mm換算 75mm)
  (画像クリックで拡大)

 ○色が悪いけど、オリジナル無補正にこだわって、まあ、こんなもんでしょう・・・

 クレータ部分拡大 
(現寸から52mmの倍率 
 に合わせ57%に縮小) 

 クレータ内の突起 

 
感想
今回はピント合わせにの苦労に終始してしまった。 この画像で性能比較するのはフィールドスコープが可哀相かもしれない。
しかし地上用望遠鏡のフィールドスコープでも、お月さまを倍率を求めずに眺めるには必要十分で、防水構造とか取扱の気楽さとかを考えれば天体望遠鏡より いいかもしれないと思える。


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 天体望遠鏡で見る! (タカハシ FS−60Q 直焦点) 

FS−60Qで初めて撮った写真。 ( 2010.9.18 18:08 頃)

60Qで写真を撮ってみたいと思い、カメラマウントを買ってきて調整していた時に飛んできた飛行機、
その進行方向に、”もしかしたら、” と慌てて望遠鏡を向け、撮ったうちの一枚!
(露出もピントも合わせる余裕がなかったので、後からコントラスト補正+若干シャープを掛けた・・・)

 (最初の写真でいきなりとは信じて貰えないだろうけど、天地神明に誓って合成ではない!
  これもひとえに日頃の行いの賜物なり。 ) 
 
 



 タカハシ FS−60Q  600mm (f/10) デジカメD200直焦点 
 ISO200 シャッタースピード 1/200  
  (画像クリックで拡大)  

 同じ日の19時16分頃 月齢は10.0
 月の出は15時11分、南中20時25分。 
 日の入り18時03分、日暮れ18時35分 
 デジカメの小さいファインダーでは、なかなかピントが上手く合わせられない・・・ 



後日、デジカメを拡大ライブビューでピントが合わせられるD5100に装換。
 タカハシ FS−60Q  600mm (f/10) デジカメD5100直焦点 
 ISO400 シャッタースピード 1/350

  (画像クリックで拡大)  

 2012.01.04 20時58分頃 月齢は10.7
 月の出は13時00分、南中20時06分。 
 拡大のライブビューで、ピント合わせは随分と楽になった。 

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 FS−60Qで観たお月さま
 日を改めて再挑戦 
一眼デジカメのファインダーではピントがシビアで悪戦苦闘。 
カメラにマグニファイヤーを付けて試したものの、直視で覗き上げる体勢は苦痛。
それならとアングルファインダーに替え、望遠鏡にもピントの減速微動(MF−3)を実装したり、未だ試行錯誤の途中経過。
 

 (2010.11.15 追加)
タカハシ FS−60Q  600mm (f/10) デジカメD200直焦点 
 ISO200 シャッタースピード 1/125  

 左:  画像クリック で、オリジナルから等倍のまま切り出し。
 下左右: オリジナル等倍のまま一部切出し
 
 元画像の画角イメージ 
 3872 x 2592 ピクセル 
一部切出し画像 (100%、無補正)
上:オリジナル無補正のまま100%から切出し / 下:トーンカープとシャープで補正してみた
 その後・・・
D200で艱難辛苦の試行錯誤でピント合わせに挑戦したものの、乱視近視に老眼三点セットの目には決め手がなく、発売間もなく まだ評価も定かでないD5100を買ってしまった。
D5100決め手はバリアングル液晶モニターの拡大ライブビューでピント合わせができ、ISO感度6400+2段。 Fマウントでは他に選択の余地は無かった。
しかし、D5100に実装できる光害防止フィルターが入手できない・・・。 ほぼ望遠鏡専用で使っている現在、お星さま対応の環境が充実しているキャノンマウントも選択肢のひとつだったかも。
 

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 口径6cmフローライト vs 口径12cmアクロマートの色収差 ( Takahashi FS−60Q vs Kenko SE−120 ) 
 
 FS−60QとSE−120、どちらも焦点距離600mmの望遠鏡だが、FS−60Qは口径6cmだがフローライト、もう一方のSE−120は口径12cmのアクロマート。
 とりあえずお月さまで色収差を見比べてみる。 
 結果はFS−60Qの一本勝ちで完勝。 しかしSE−120も眼視で使う限りにおいてはシャープ感もあるし、色収差もこれほど目立たず、十分に使える。 

 ※ この項は、 「調子に乗って120mm (Kenko SE-120)」 の内容と同じです。  (このページに戻る時はプラウザの[←]ボタンで戻ってください。)
タカハシ FS−60Qケンコー SE−120
                    
FS-60Q 直焦点 (Nikon D200)
IISO 200 、 シャッター速度1/80 


※ 左画像は元画像(3872 x 2592)の42.9%に縮小。 
  色収差は過去の画像でも見られない。
  ”何か文句あっかっ!”ってな感じだ!

※ デジカメのファインダーできなかなかピントが合わせられない・・・
  目視では この画像より格段にシャープ
SE-120 付属25mmアイピース(24倍)を手持ちでデジスコ (Nikon P5000) 
ISO 200 シャッター速度 1/500、焦点距離 8mm(最広角側) 
 (画像は、天頂ミラーのため上下反転加工し、FS−60Q画像に合わせて縮小)
 
※ デジスコしてみると左画像のように、月周辺が青く色づく。  
※ 眼視では青色に対する感度が鈍いのか、付属の 25mm(x24)、10mm(x60) アイピース程度なら、この画像ほどまでは目立たない。
  しかし5mmアイピースで x120 まで倍率を上げるとかなり目立ってくる。 
※ 高倍率を期待せず、色収差がさほど気にならない星団・星雲を中・低倍率で眺めるのに最適。 



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 月の秤動?
 望遠鏡 タカハシ FS−60Q
 カメラ Nikon D200 直焦点 
 この動きが、
 月の秤動ってのだろうか? 
 ・・・けど、こんなに動くの? 

  2010年9月23日23時26分頃 月齢15.2  

  2010年9月22日22時46分頃 月齢14.1  

  いやいや ばーじょん?


  2010年 9月23日23時26分頃 月齢15.2 

  2010年11月23日22時31分頃 月齢17.4 

  うなづき バージョン 

この2つのGIFアニメは、「写真画像加工編集サイト・フリーソフト【無料バナー作成工房】」  http://www.bannerkoubou.com/ で作成しました。
 
 こっちは視半径の変化。
 
 2010年 9月20日20時49分頃 月齢 12.1 視半径 892.6" 
 2010年12月18日23時00分頃 月齢 12.9 視半径 935.1"
本GIFアニメは、ホームページ・ビルダーの「ウェブアニメータ」で作成。


 

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 月齢の変化

 別ページ、 「お月さまの月齢変化を撮ってみる」 に、独立移動しました。 

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 駆け抜けていくお月さま
駆け抜けていくお月さま
視界の中央に捉えても、すぐ逃げて行ってしまうお月さまを、約1分間隔で撮ってみた。
   (2011.11.30 06:01〜04 )

29日の南中は、5時55分、
30日の南中は、6時45分
  なので1周360度回ってくるのに24時間50分=1,490分 
  時刻1分あたりの移動角度は 360/1,490 = 0.242度
  この日の月の視半径は、982.9"= 0.273度
  つまり、1分あたり、月の半径ちかく移動していく。
   (計算、これで良かったのかな?)

あらためて、” 早い! ” と思うね。
まあ、この動きのうち、月の公転周期は27日7時間43.2分だから、
実際の動きは地球の自転周期の23.9345 時間がほとんどのはず。
で、地球の赤道表面の速度は、4万km/約24時間=時速1,667km/H ? 約マッハ 1.4 !
動いていく月を眺めながら、マッハ1.4 でも吹っ飛ばされないよう引っ張ってくれている、地球の引力のありがたさを噛み締める今日この頃であった・・・。 

今度はGIFアニメで。
2011.09.06 21:31-21:38 撮影間隔1分
画像は 4928 x 3264 から、480 x 318 にノートリミングで縮小し、GIFアニメに合成。

使用機材は FS−60Q + ポルタ + D5100直焦点 
 

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お月さま、1日の変化
 お月さまの1日の変化を撮ってみる
ほぼ1日おきに撮った、お月さまの画像。
僅か1日で欠け際などに見えるクレータなどの印象が大きく変化する。

左から、3011.09.05 (20:00頃)、  2011.09.06 (20:57頃)、  2011.09.07 (20:40頃) 
いずれも FS−60Q + D5100 直焦点 ISO400 1/250 サイズ縮小と合成以外画像加工なし。 (画像クリックにて、現寸から50%へ縮小した画像)


 更に一部に注目して見る
こちらは同じ画像から現寸で切出して重ね合わせ。
同じクレータでも2日後には、凹凸の影がずいぶんと薄くなってしまう。 (代わりに新しい部分が見えてくる。) 
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 おまけ
これで現寸なので拡大画像はありません!

お月さまではないけど・・・  ちょうど金星が出ていたので撮ってみる。  11月27日 5時48分( ISO200 1/100秒) 
 60Qの直焦点、D200のサイズL(3872 x 2592)から現寸で切出し。  他、無加工。
 眼視ではもっとキリッとしていたけど、 まだ露出が過ぎたのか膨らんでしまった。 

 ・・・そのうち、もっと良く撮れたら入替えよう・・・しかし朝早く起きる元気が・・・・ 

これで現寸なので拡大画像はありません!

ついでに土星もおまけ。 2010.12.29 朝 やはりタカハシFS-60Q + ニコンD200 の直焦点で ISO 200 1/4 秒
サイズも金星と同じで、サイズL(3872 x 2592)から現寸で切出し。 他、無加工。 

・・・小さなファインダーでピントを合わせるのは至難の技で、失敗の山の中から、何とか見られる1枚を選んだが、
 目視ではこれより格段に良く見える! 
クリックで・・・最近見掛けないな、と思ってたら、こんな処で遊んでた! 早く帰ってこい!

怪しい月・・・
発見!  やはり、お月さまにはうさぎがいた!  (画像クリック!)  

今度は多少真面目に、「ウサギのモチつき」らしく見えるよう向きを変え、コントラストを調整し、ついでにボカシをかけてみる。
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 防備録 (露出時間による見え方の変化)
※ この項は、クレータとか光条とかを見易くするには露出を多めにするか、控え目にするかの参考テストの防備録。 
  写真として観賞するなら多少明るめ、クレータなど細部を観ようとするときは少し暗めが見易すそうだ。 
  (当然、月齢や高度その他の条件により適正露出の絶対値は変わるので、あくまでも目安。)

1/250

1/125

1/60

 防備録 1  (露出時間による見え方の変化)

 共通事項
  撮影日時 2010.12.14 21時23分〜24分頃 
  月齢 8.8 
  ISO 200  600mm直焦点(F10) 
  50%縮小のほかは、無加工 


1/1000

1/500

1/250

1/125

1/60

1/30

 防備録 2 (露出時間による見え方の変化)

 共通事項
  撮影日時 2010.12.18 23時00分〜02分頃 
  月齢 12.9   視半径 935.1
  ISO 200  600mm直焦点(F10) 
  50%縮小のほかは、無加工 
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