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ついに赤道儀! Vixen SXD                         MENUへ戻る    

Vixen SXD赤道儀
      物置の主にならなきゃいいけど・・・
  SXDの各部外観と付属品  
  追加機材、パーツほか  
こんな筈じゃなかった・・・  
SXD、試行錯誤・悪戦苦闘の奮闘記  
FS-60Q用 簡易ウェィト(441g)


 物置の主にならなきゃいいけど・・・ Vixen SXD 赤道儀
 なぜ赤道儀? ポルタじゃダメなの?
いいえ、ダメじゃないです。 ポルタは大事な主力の架台。 
カメラ三脚と比べれば大きく重いけど、赤道儀と比較すればはるかに軽く軽快に使え、眼視で使う限りにおいては私レベルでは大きな不満も無く楽しく使える心強い相棒。 
しかし写真に手を染めてしまうと、月とか惑星など明るく高速シャ
ッターが切れるものなら何とか撮れても、星雲・星団など露出時間が必要な暗い天体を浮き上がらせようとするとポルタでは見事に流れてしまう。 こればかりは至極の逸品、究極ポルタでも、経緯台であるかぎりはどうしようもない。 
やはりモータードライブで追尾ができる赤道儀もあったらいいな、どうせなら自動導入とかもできたら便利だろうな、と憧れはあった。
ただ、赤道儀には極軸合わせという厄介な儀式があるらしい。 手抜き大好き人間の私では、たぶん、いやきっと、いやいやかなり高い確率で物置の主となるのは予想できる。
でかい、重い、面倒くさい、置き場所がない、それに高い! と四重苦、五重苦。 いや、年に合わせて六十苦。
などと理由をつけ、これまで購入を健気に諦めてきた。 (本当は99.99%、価格面の問題だけど・・・)

しかしそんな時、SXPとやらの発売が近いのか、SXDがいつものK社でアウトレット・・・ 赤道儀があれば・・・星雲星団撮り放題と、夢と妄想は枯野となった頭を駆け巡る・・・
一応聞いて見るだけと心に誓って会社帰りに立ち寄った。  ”SXD・・・って、まだある?” ”在庫はっと、・・・まだ、1台ありますよ。”  あ~ぁ、売り切れたって言って欲しかったのに・・・
・・・で、本日、宅急便で到着。 
 印象は・・・
軽快に使えるポルタと比べ、使うまでの儀式がいろいろ必要なので面倒だが、一旦セットしてしまえば星図から自動導入もできるし日周運動にも追従できるので写真撮影も非常に楽になった。
また搭載可能重量も15kgあるので、マージンをみても10kg程度の機材なら問題なく使えそうな安定感もある。
ただしバランスがとれていないと、軽量なFS−60Qでさえ動作が怪しく感じられる場合もあるので、しっかりとバランスをとるのがキモののようだ。 
また、見掛けの上下左右への移動も、赤道儀では天の赤道に対して東西南北に動く事を頭に入れておかないと混乱する。 特に天体望遠鏡では上下左右が反転するので更に混乱する。
 ※夜空を見た時、南はあっちだから、天の赤道はあの辺り(90度−その場所の緯度で、私の自宅の場合北緯34.4度だから、天の赤道はおよそ55度程の高度になる。)と見当をつけてイメージする。 
私のような中年(充分老年?)初心者では、いきなり赤道儀(特に、全電動の赤道儀)から始めるより、ポルタのように見た目のまま方向調整すればいい経緯台からスタートした方がいいように思う。
 ※私の場合、手持ち双眼鏡 → 経緯台+フィールドスコープ → 経緯台+天体望遠鏡 → 赤道儀+天体望遠鏡 と回り道してきたが、これが意外と近道だったかもしれない。 

 ※ 本項について、未だSXD修行中で、あーでもない、こーでもないと試行錯誤の段階。 したがって本HP内容も書いた先から追加・修正ばかりで内容も支離滅裂。 
   くれぐれも内容を真に受けず、素人の悪戦苦闘の防備メモ程度にみるベシ! 
 


ついに赤道儀・・・ Vixen のSXD ! 
入手は当然、アウトレット。 旧タイプ三脚+本体は現行品。 
本日、宅急便で到着。
・・・ しかし、土・日と曇りのち雨のち曇りのち雨。


とりあえず形だけセットしてみた。
栄光の初実装はペンシルボーグ25! 見事なアンバランスが素晴らしい!

続いて本命の FS−60Q + D5100
うん、いい感じだ。

すぐミッフィーたちが嗅ぎつけ、”調査”と名目つけて遊び始めた・・・ (-_-; ) 
まだ一度も使ってないんだから、倒すなよ! 
倒しても不死身の君達ゃいいけど、望遠鏡もカメラも、こわれ物なんだから。 

 Vixen SXD の主な仕様
赤経微動ウォームホイル全周微動・歯数180山
赤緯微動ウォームホイル全周微動・歯数180山
赤経座標表示STAR BOOK画面に表示、0.1分単位
赤緯座標表示STAR BOOK画面に表示、1分単位
極軸望遠鏡SX極軸望遠鏡(南北対応)・据付精度3分以内
極軸傾斜角範囲0~70度(微動±15度、微動範囲を3段階移動可)
方位微動ダブルスクリュー式・微動ツマミ付
高度微動タンジェントスクリュー式
自動導入装置STAR BOOK標準装備
 /最大導入速度:1,200倍速(対恒星時)
電源、消費電流DC12V、0.4~1.7A
SXバッテリーBOX付…単一アルカリ乾電池8本使用
STAR BOOK用メモリー電池…CR2032を1個使用
搭載可能重量約15kg
(モーメント荷重370kg・cm:不動点より25cmで約15kg)
大きさ高さ36×幅36×厚さ12cm
重さ8.8kg(ウェイト別)
付属ウェイト1.9kg×1個・3.7kg×1個

まず注目したのは搭載可能重量15kg。 
ポルタの経験では、搭載可能重量は大きいほどいい (・・・はず)。 
多少割り引いてもFS−60Qはもちろん、SE−120でも充分にお釣りがくる。
夢のタカハシFSQ−106ED(カタログ重量7kg)ではカメラとか付けたら苦しいかもしれないけど、
 FSQ−85程度の重量ならOK (のはず。) ・・・宝くじ当るまで買えないけど・・・・

本体重量はウェイト別で 8.8kg。
オジサンにはかなり重いけど設置には支障ない重量。 タカハシの耐過重同クラスと比べて価格も重量も約半分。 
 (本当はSXPが欲しいけど価格はもちろん、本体だけで11kgの重量は足腰に厳しそうなので・・・) 

その他の仕様は・・・ よ~わからん・・・ 聞くな・・・ (-_-;) 

操作は付属の「STAR BOOK」 ってのでするらしいんだけど、どんな事ができるのか、まだよく分らない。 

作動音は、DCモーターを使っているらしいので、以前、店頭の展示品で比べてもらったステッピングモーターのタカハシと比べるとかなり大きい。
実際に自宅で試してみると、やはり導入時の音はかなり大きく深夜使うには躊躇する。
しかしモータースピードを少し落としてやれば随分と低くなり、また追尾時の音も許容範囲で一安心。

Vixen の新型はステッピングモーターで計画されているとの情報もあるけど価格もかなり上がる、との事なのでアウトレットで出た今が正解だろう・・・と自分自身に言い訳か ・・・。 
 
 

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 SXDの各部外観と付属品
 SXDの付属品、各部外観、その他いろいろ
折角宅配便で届いたのに、土・日と曇りのち雨のち曇りのち雨。 まあ、気を取り直して組立てながら撮ってみる。 (各画像、クリックで拡大) 

コントローラー、「STAR BOOK」
まだどうやって使うりかはマニュアル見ながら、うぃ~ん、うぃ~んと特訓中。
今わかっているのは、全ての制御は全部これで行うので、壊したら泣く・・・って事だけか・・・

「SXD、 STARBOOK 無ければ、ただの粗大ゴミ」  

 方位調整ツマミでの調整範囲
方位調整ツマミでの調整範囲は、このくらい。 
三脚に載せるとき、方位調整つまみを都度緩めてから載せてまた締めつける必要があるため、調整範囲の中心で載せられるようにマークを付けてみた。
 必要性が有るか無いかはわからないけど、雨の日の暇潰し。 
  
 極軸望遠鏡の外観。 
一番内側の E20 - 20W に東経 135 度からの差をセットする(らしい)。 自宅は東経 135゜03'53"  つまり0度でいいらしい。
二番目のリングは日付(1ヶ月分、大目盛が10日、小目盛が2日)、三番目のリングが時刻設定(らしい)。

しかしまだ一度も使った事が無いので・・・ (-_-;) 

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 追加パーツ、機材ほか
 足元には、お上品に室内履きを・・・
左: 商品名「イスキャップ」 にゴム紐をつけた靴。 床の傷付き防止用。 
右: 靴を履かせた足。 
   脚に貼りつけたテープは、 闇夜の蹴飛ばし防止用の蛍光テープと、反射テープ。 
ポルタ で蛍光テープと反射テープと どっちが効果的か試したけど、結果、両方貼ればいいと結論。)  
SXD 用の電源
現品が届いた当初は付属の電池BOXに100均の単一電池8本でテストしてみたが、さすがにずっと電池と言う訳にもいかない。
で、Vixen のサイトを覗いて見ると、ACアダプター12V・3A ¥15,750(実売 \12.600)、 ポータブル電源12V 3A SG1000 ¥18,900(実売 \15.120) ・・・高い! 
だめだ、こりゃ、と代替品は無いかと近くホームセンターに行ってみると、同じ型名 SG1000。
仕様も12V・3A。 ¥6,700円。  見た目は Vixen 純正と全く同じ。 たぶん同じもの。 

さっそく買ってきて、電池の消耗を心配せずに遊んでみる。 
ヴぃぃぃぃン、ヴぃぃぃぃン、まるで幼稚園児がラジコンで遊んでいるの図。
全速で稼働させると深夜には少々つらいが、半速程度に落とせば許容範囲の音。
電源を入れている間ずっと続く追尾の音は、トトトト・・・ でもないな、クククク・・・ でもない・・・・まあ十分低い音で、ひと安心。 

SXDの消費電流はDC12Vで、0.4~1.7A。 最大の1.7Aで計算して4時間。 徹夜で頑張るにはもう1台必要かも。 
※ 深夜から明け方までの連続稼働にはやや心もとないので、後日2号機を入手
十字線入りアイピース 
必須ではないと思うけど、ファインダーの調整用、そして「北極星を使わない極軸合わせ」に挑もうと、十字線入りアイピースを入手。
アイピース本体は、笠井トレーディング CH-PL 23mm/52゜ (\5,800)
暗視野照明装置も同じく、笠井トレーディング (\4,800) 

しかし実際に使ったのは最初だけ。 
通常はカメラを実装したままで合わせるので、やはり”必須”ではなかった。  
コンパス 
極軸合わせに備えて、一応、コンパスも準備。 
SILVA No.3R オリエンテーリング用 ・・・らしい。
他にもコンパスはいくつか持っていたものの、いずれも丸型なので赤道儀の方向を合わせるには使いづらい。
このコンパスなら偏角も簡単に補正でき、定規のようになった側面を押しあてられるので使い易い。
微細な変化にも鋭敏に反応し、オイル封入なので揺れの収まりもよく、信頼して使えそうだ。  
(ただし赤道儀の内部に鉄が使われている部分近くでは、当然ながら誤差が生じるので事前確認必要。) 

※ 地下鉄の中で弄んでいた時、面白い事を発見した!

進行方向は北。 電車が停止している時は当然北を指している。
が、動き始めると東に振れ、惰性走行で北に戻り、制動が掛かった時、西に振れた。(多分、回生制動?)
架線か、それとも電車内の電源線の影響かは分らないけど、これが「右ネジの法則」だろう、と一人納得して不気味な笑みを漏らすのであった・・・。 
運搬用バケット
某ホームセンターで発見。(他店でもほぼ同じものがある。) 
ワンタッチバケットという名称の布製折りたたみ式工具バケット。
Sサイズ(下)はポータブル電源とSTARBOOKを入れて運ぶのにジャストサイズ。

ついでにLサイズ(上)。
こっちは長さが内寸で68cm程あるので、望遠鏡の梱包用段ボール箱を多少加工して入れ、中にクッション材で隙間を埋めて望遠鏡用に使用。
FS−60Qならデジカメ実装のまま入れられ、
SE−102ではデジカメ実装状態では長さが短いが、天頂プリズム装着の眼視仕様でジャストサイズ。
SE−120だとデジカメはもちろん、天頂プリズム装着でも苦しいので外して分割。
ただしファインダーは飛び出してしまうので積み重ねる時には外す必要あり。
バケットには持ち手もついているので、移動時にもそのまま持って車のトランクなりシートなりに持ち込めるが、積み重ねには注意。
見掛けはスマートとは言えないけど、実用性は十分。 
不要時はワンタッチで折りたたみできるので、いくつか予備を買って物置とトランクで待機。 
軽量ウェィト
ホームセンターで探した資材で試作。 重量411g。
ウェイトの固定はウェィト軸のウェイト脱落防止ネジで固定、またバランスは軸の長さで調整。
構造的にはウェィト軸は全部伸ばすのが適切なんだろうけど、軽量だからさほど無理は掛からないだろうから、まっ、いいか。
材料費、近くのホームセンターにて、計591円。  
  FS−60Q用 簡易ウェイトの試作へ  
望遠鏡専用デジカメ D5100
今まで主力で使っているD200、普通のカメラとして既二世代前のカメラとはいえ、普通に使うのには特に不満も無く、これからも主力の座は揺るがないが、望遠鏡用として使うにはピント合わせに苦労する。
で、ライブビューで拡大ピント合わせができるバリアングル液晶モニターを実装した、軽量・高感度(D200 より高感度)なD5100の発売を待って店頭で確かめ、一昼夜の熟慮の末、入手。 
D5100を使い始めてピント合わせが格段に楽になった。 
現在、ほぼ、望遠鏡専用機。 

  Nikon D5100へ   

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 こんな筈じゃなかった・・・
 こんな筈じゃなかった・・・

 その1 
鏡筒が軽すぎて付属のウェイトではバランスがとれない!
足回りはオーバースペックの方がいいと確信はしているけど・・・・、大は小を兼ねなかった! 
 ①タカハシFS−60Q、カメラ無しなら、ウェィト無し、ウェィト軸の長さ調整でほぼバランス。
  しかしカメラを装着すると、ウェイト(1.9Kg)装着では軸最短でもウェイト側ヘビー、ウェイト無しではウェイト軸を全部引出しても鏡筒側がややヘビー。
   → ホームセンターでウェィトとなりそうなボルトナットで簡易ウェィト(441g)を試作。
 ②Kenko SE−102、 ウェィト無しで、ウェィト軸を全部引出しでは鏡筒側がやや重く、軽い方のウェィト(1.9Kg)を付けると完全にウェィト側ヘビー。
 ③Kenko SE−120なら軽い方のウェィト(1.9Kg)、ウェィト軸の中間辺りでバランス。 
 ④BORG ペンシルボーグ25、 問題外。 (これだけは当初の予想通り! ) 
FS−60QとSE−102用にごく軽いウェイトは無いかと某K○OEI に寄ってみると1kgというのがうあるらしいけど、それでもまだ重いかな・・・と思える。 結構な値段もするし・・・。
なに? もっと重くて高い鏡筒を載せろって? そうはいかんぞ、Vixen さん! 

よく考えたら鏡筒側にウェイトつける方が現実的かも。 それとも風船でもつけるか。
誤算は誤算でも安全側の誤算と思えば また楽しめるネタができた。 次の休日、ホームセンター行って何か適当なものは無いか探してみるか・・・。 

とりあえず解決 →  FS−60Q用 簡易ウェイトの試作へ  
 その2 
ファインダーの粗調整しようと SCOPE MODE でいつも目標にしている電柱を導入したものの、赤径、赤緯基準の上下左右方向なので西方向の目標物では斜めに動いてしまうので四苦八苦。 
こりゃ大変だ、と、悪戦苦闘したものの結局諦めてポルタに載せ替え粗調整。 やっぱり素人には経緯台の方がはるかに使い易い。

→ その後、通勤電車の中でうたた寝しながら考えてみた。 そもそも赤道儀は天の赤道に対して上下・左右(北南・東西)に動くようにしている訳だから、地表を基準にした普通の感覚では、左右ボタンは真南向きでは水平に移動するが、真西、真東では極軸をセットした緯度(自宅では34.4度)の分だけ傾いて移動する事となる。 
また上下ボタンも北極星に対しての上下動となるので、やはり地表を基準にした普通の感覚では、真南で垂直に移動しても、真西・真東では35度(自宅では34.4度)傾いて移動する事となる。
 (左右ボタンは、天の赤道に対して水平(平行)に、上ボタンは北極星に向かって、下ボタンは北極星の反対側へと動く。 ベテランには常識でも、素人にはカルチャーショック!)
要するに天の赤道をイメージしながら上下左右の方向調整する必要がある。 しかしベテランにはできても素人には・・・ (-_-;)
で、素人なりに考えたのは南天に向けた時に視界が水平になるように望遠鏡を載せた状態にすれば、日周方向への移動で望遠鏡が傾いても、その望遠鏡の傾きとコントローラーを合わせて傾けてやれば上下左右の移動方向(望遠鏡視界内での移動方向)が一致する事に気付いた。 
しかし、このままでは折角天頂ミラーを使ってもアクロバット的な苦しい体勢で覗かないといけなくなるので、ファインダー十字線の傾きを参考にして動かすのが吉。
(ただし、子午線反転すると望遠鏡もひっくり返ってしまうので、望遠鏡の鏡筒バンドを緩めて180度回転させるか、天頂ミラーを180度回転させてやる必要がある。)
  
 その3 
「子午線越えの反転」 南天を東から西、あるいは西から東へ移動する時、子午線を越えようとすると、「鏡筒を反転します」と表示が出て、「OK」すると逆方向へ反転し始め、一周してくる。
どうやらSXDに限らず赤道儀のの基本的なウィークポイントのようだが、反転した時には鏡筒の上下も反転するので、天頂ミラーやプリズムを装着している時など
アイピースの固定が緩いと脱落する恐れがあるので要注意! (これも危うく人柱)
西から南へ移動させたところ。 
 (通の間では、このポジションをテレスコープ・イースト と呼ぶらしい。) 
更に東へ振ろうとすると「鏡筒を反転します」と表示が出て停止する。 

「OK」のボタンを押すと、鏡筒がぐにゅぅぅ~、と回転して、この向きになる。
 (このポジションは、テレスコープ・ウェスト と呼ぶ・・・らしい。)
 注! 天頂ミラー(あるいはプリズム)を使用している時は裏返しになってしまうので、
     
アイピースの脱落に注意!    


 西の空から南、更に東の空に向けようとした時の 「子午線越え反転」
 望遠鏡の上下もひっくり返るのに注目。  反転所要時間、約1分。 
 鏡筒対物側は上に向くので否応なく注意するが、下になるアイピース側の動きに気付き難いので特に注意必要。 しっかりと固定しておかないと脱落する ・・・  (T_T)
 ベテランには常識でも、初めての素人には ”なっ、なんじゃ、こりゃっ!”


 ・・・しかし・・・ボリス の遊び場になってしまった・・・

 
 

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 SXD試行錯誤と悪戦苦闘の奮闘防備録
 SXD奮闘記 その初日
2012.06.28
 ようやく晴れた月も無い夜空、明日も仕事だけど、このチャンスを逃したら、次いつチャンスがあるか分からないのでSXDを試してみる事にした。
 望遠鏡は、60~120mm、どれにしようかな・・・と半年前では考えられない贅沢に浸りながら、どうせならポルタでは若干荷重オーバー気味で出番が少なく不遇をかこってきた SE-120 に再び日の目を見せてやりたいと、最大口径SE−120を選択。
 しかし SE-120 のファインダーは外して SE-102 に付けていた。 今までの経験では経験ではファインダー命。 未開封で箱に入れたままの SE-102 用を取り出して SE-120 に装着する。
 扱い慣れたポルタを担ぎ出して荷重オーバー気味ながらも SE-120 を載せ、スピカでファインダー調整。 クィ、クィッ、クィッ、クィッ、・・・う~ん、我ながら大したもんだ。1分は掛かってないな、と自画自賛。
 そうだ、と思い出して十字線入りのアイピース(笠井トレーディング CH-PL 23mm/52゜)に取替、試して見る・・・んっ? ピントが合わん! まあ、それでも中心がわかればいいや、とファインダー微調整。 そして仕上げに5mmアイピースで調整の確認。 う~ん、完璧だな。 自称、一級ファインダー調整士。 (-。-)y-゜゜゜

 望遠鏡の準備ができたところで いよいよSXDを担ぎ出し、北はこっちだなと向きを確認して据え付ける。 据え付けるとはいっても、ただ脚を開いて置いただけだけど・・・。
 望遠鏡をポルタから載せ替える。 薄暗いから、足元注意! 装着よし! 
 マニュアルを思い出しながら、クランプを緩めて西向き水平のホームポジションに合わせ、再びクランプを締めて・・・準備ヨシ! ・・・たぶん・・・
 STAR BOOK を接続し、いよいよ電源接続。 SXD側電源SW−OFF、よし! コネクタ接続、よし! ポータブル電源側、コネクタ側 接続、・・・よし! 
 さあ、SXDのぉ、すいっちぃ~、ON!    コントローラー STAR BOOK様の照明が入る! んっ、明るすぎるっ! KYOEIで照度を落とすLCD画面のシートをサービスしてくれた意味が分かった・・・。
 メニューが立ちあがったところでバックライトの明るさを下げる。 

 とりあえず STAR BOOK を[星野画面}にして、何にしようかな・・・まあ土星だな・・・とその土星表示の辺りにセットして、「導入」!
 ジャーー・・・・部屋の中で聞くより、真夜中の屋外では余計に大きく感じる騒音。 そういえば拡大と連動してスピードが変化するような事が書いてあったのを思い出し、止まったところで再び星野画面で拡大して位置を正確に合わせて再び「導入」!
 うぃ~~ん、おっ、音も小さくなった。 以降、ご近所迷惑にならないように、まず[星野画面]で拡大してスピードの設定を確認してから導入操作しするベシと心に刻む。

 さぁ、どんなんかなぁ~、とファインダーを確認。 おお、入ってる、入ってる! そしてアイピースを覗くと・・・おおぉっ! 偉いっ! 視界内にお懐かしい土星様のお姿が・・・。
 嬉しそうにあっちへ向け、うぃ~ん、こっちへ向け、うぃ~ん、 ・・・と、ここまでは快調。 
 いよいよアライメントとやらを合わせてみようと、まずスピカを導入、視界には入っていた。 そこから、SCOPE MODE で星像を視界の中心に持ってこようとすると、・・・ここからが艱難辛苦、四苦八苦、冥府魔道、修行の道。
 ポチ、うぃん、 違う、反対だ! ポチッ、うぃんっ、 くそっ、斜めに動くぞ、次はこれかっ、ポチッ、うぃぃん、 また反対だ、ポチッ、うぃぃん、行き過ぎた。 ボタンを押して動く方向の勝手が掴めず、思わぬ方向へと移動するので パニック、パニック、大混乱!
 それでも、( くそっ、ポチッ、ウィン、) ×(数えるのも嫌になる回数) を繰り返し、ようやく中心に持ってきて、1つ目のアライメントをセット。 
 で、二つ目の星、近場にある大三角の片割れ、アークトゥルスでアライメント。 
 [星野画面]で選択し[導入]、 うん、こいつだな、ポチッ、うぃん、 もうちょい、ポチッ、うぃん、ポチッ、ういん、・・・(繰り返し)・・
ぽちっ、あれっ?動かない、ポチッ、ポチポチッ・・・・ポチッ、うぃん、あっ、動いた、動いた・・えっ? とんでもないとこへ飛んでった! また、(ポチッ、ういん、)×(繰り返し) でようやく視界中央に収めアライメントをセット。
ふぅぅっ、と一息ついてまた[星野画面]から土星を導入してみる・・・あれ? 視界に入らない・・・ファインダーで・・・えらいずれてるな、アライメント前より外れてる・・・・
・・・しゃぁない、もう一度だ・・・一旦電源を切ってやり直し・・・・
二度目も失敗、ようやく三度目に気付いた!  上に書いた、「ぽちっ、あれっ?動かない、ポチッ、ポチポチッ」、これがいけなかった! 
「ぽちっ、あれっ?動かない、」のところで誤って[星野画面]のボタンを押してしまったため、そしてあとの「ポチッ、ポチポチッ」で、一生懸命アライメントする基準を動かしてしまっていたらしい・・・
 (「一生懸命」は間違いで、「一所懸命」が正しいとの突っ込みがあると思うけど、ここでは「一生懸命」の気分。) 
 三度目の挑戦、しかしボタンが近いのですぐ押し間違えてしまう。 しかし今度はポチッで反応しなかったらすぐ画面を確認して SCOP MODE に戻し、また、(ポチッ、ういん、)×(繰り返し) でアライメントを設定する。 
 悪戦苦闘の代償として「コントローラー傾け操作」の秘術を会得!  → 【本日の収穫】②を参照。
 あらためて星野画面からの自動導入を試みる。 土星、[導入]!うぃぃ~ん、 おっ、入った入った!
 続いて、M3、M5、M13・・・「星野画面」にある星雲・星団にセットして「導入」ボタンを押すたび、うぃ~ん、うぃ~んと視界に入れてくる。 
 視界の中心とまではいかないものの、20mmアイピース(30倍)なら視界の中に、淡く滲んだようなプチプチと小さな点の集まりがふんわりと浮かんでいる。
 おお、これが星雲というやつらか・・・。(M42以外はまだ確信をもって見た事がなかった。)

 さて次をと、少し離れた辺りの星を選択・導入すると、「反転します」と表示。 ん? 反転? なんじゃいそれは・・・っことでOKすると、またうぃ~~~~ん、と唸りながら逆方向へ向かっていく。 
 後で調べてみると、どうやらベテランには常識の ”子午線越えの反転” というやつらしい。
 うう~ん、我が家は南の空しか見えないっちゅうに、困ったもんだ・・・・ それに望遠鏡を振り回されてもぶつけないように しとかんといかんな。
 自動追尾させる時でも反転しちまうのかな? 反転後の追尾精度はどうなんかな? 疑問点はいろいろ。

 しかし自動導入ってのは素人には実に便利な代物。 かなりラフに設置しても正しくアライメントさえすれば、悪くとも60倍程度までなら視界内に収めるに十分な精度もありそうだ。
 今まで、薄明るい空に加えて素人の悲しさ、双眼鏡で探してもわからなかった星雲・星団が簡単に導入でき、こぉ~りゃ楽しいわい! と戯れているうち日付が替わってしまった。
 こりゃいかん、明日も仕事だぞ! と撤収。

【本日の収穫】

① 眼視で眺める目的で自動導入させるだけならラフな極軸合わせでも何とかなる。 ただし高倍率で写真を撮る目的などの長時間追尾に耐えられるかは不明。
② STAR BOOK の右手側実行ボタンには要注意。 特にアライメント調整時、不用意に触れるととんでもない場所にアライメントしてしまう。
 これはいかんぞ、Vixen さん! 素人10人中8人までは確実に間違える。 新入社員の事務員さんにでも使ってもらえばすぐ分る事。
 あっ、そうか! これば素人が右往左往して狽えるのを横でニヤニヤ笑いながら、ええかっこするベテランの為の仕様だったんだ! それなら納得!
③ 子午線越えの反転には要注意。 周囲に余裕がないと望遠鏡をぶつけてしまう! (危うく人柱) 
 重ねて、重大な注意! 
反転時に逆立ちしてしまうので、アイピースの固定が緩いと落下させてしまう (+o+)  (再度、危うく人柱。) 
④ SCOPE MODE での移動方向。 赤径が移動するにつれて望遠鏡が傾いてくるので、コントローラーもそれに合わせて傾ければ移動方向のイメージが掴み易い。
⑤ 経緯台の時はファインダー十字線に目標の星が隠れてしまうので+からややX気味に傾けていたが、赤道儀の場合は水平垂直のわかり易い+にセットする方が勘違いして右往左往しなくても済む。
 STAR BOOK で上下左右に動かす時、まずファインダー十字線の傾きを確認してから操作するのが吉。 
 (ファインダーの照明が欲しい。 後日、FS-60Q 用に暗視野照明付き正立ファインダーを入手したものの、今度は電池の消耗に悩ませられる。)

 SXD奮闘記 1ヶ月経過 (2011.08.03)

(設置に関して) 

赤道儀を入手はしたものの、お空のご機嫌はあまりよろしくない日々が続いている。
しかし移り気な私の性格上、興味のあるうちに一気に使い込まないと、また別のものに気が移って折角買った赤道儀が物置の家宝となる可能性は大きく、少々条件は悪くとも月さえ見えて雨さえ降らなければ上等上等と、重いSXDを、”これでもタカハシと比べりゃ軽いはずっ” っと担ぎ出す。
 (SXD重量8.8kg+三脚重量、タカハシ最軽量EM−11でも8.5kg+三脚、EM200に至っては16.5kg!+三脚)
初めのうちは三脚と赤道儀本体を別々に運び出して設置していたけど、暗い中で三脚に赤道儀を載せる作業がかなり不安。
脚の上にでも落としたら骨折は確実・・・。  で、骨折と赤道儀に無理な負担がかかるのとを天秤にかけ、最近はこれもリスク回避だと三脚に載せたままの運び出し。
良いか悪いかはは別にして極軸部分を肩にかけて運ぶと意外と楽な事を発見。 ただし玄関ドア枠の上にぶつけないように気を付けないと・・・、っと言っている間に、ゴツンッ! あ~ぁ、やってもうた・・・。
何とか運び出したものの、次は三脚を開くのに大格闘。 ここで、ふぅぅ、とひと息ついて載せる鏡筒がすごく軽く感じる。
ここで鏡筒の上下を確認しておくのがキモ。 鏡筒が傾いているとガイドする時に上下左右思った方向に動かず苦労する。
またひと息つき、SEARBOOKと電源の接続。 これがまた暗い中で、衰えを実感する目では手探り状態。 
やむなく懐中電灯を使わざるを得ず、暗がりモードに慣れてきた目が、またリセット・・・。寒中電灯の減光改造を・・・と思いながらも朝になったら忘れているのはアルツハイマーの前兆か・・・。
思い立ってここまで約10分。 ポルタでのチョイ見なら、もう写真の数枚は撮って撤収準備にはいる頃・・・。
本来ならここらで極軸合わせとやらの儀式をしなけりゃいけないんだろうけど、どうせ北極星も見えないので、自慢じゃないけどまだ一度もセットした事が無い・・・。  (^。^)y-.。o○

(アライメントに関して)

まあこんなもんだろう、とアバウトに設置したまま電源ON!
次はアライメント。 見たい対象が月とか土星や木星などなら1点アライメントで手抜き。 手抜きとはいえ目標物でアライメントしておけば、誤操作して目標を見失ってもまたすぐ戻って来れる。 
星雲・星団が眺められる空なら肉眼で見えている恒星を探して更に3点アライメント。
正しい方法ではないんだろうけど、アライメントの目標を間違えると自動導入どころか混乱の極みになってしまうので、最初は月か惑星で仮アライメントしている。
 月は間違えようがないし、土星には環、木星は衛星の有無で確実に判別可能。 
1点仮アライメントするだけでも自動導入の精度はあがるようなので、見えている明るい恒星に目星をつけて星図を合わせて導入すれば視界に捉えられる確率もあがる。
2点目、そして3点目のアライメントをして、更にもう1点、4点目のアライメントをして、最初の月か惑星でしたアライメントに上書きする。
(SXDのアライメント記憶は3点までらしいので、天の赤道に沿っては動かない月や惑星でしたアライメントに恒星でアライメントを上書きして追い出す!)
また、アライメントの対象は見たい辺りを囲むように、かつ真南を挟まないようにする方が自動導入の精度は良さそうだ。
ここまでの所要時間、10分~40分。 上手くいくもいかないも、まだ運と偶然の域・・・。 

(極軸合わせに関して)

少し上の段でも書いたけど、自慢じゃないがまだ一度も極軸合わせの儀式を行っていない。
上下方向はSXDの目盛でセット、北向きの確認は明るいうちに方位磁針で、まあこんなもんだろうと目星を付けておいた記憶に合わせるだけの、かなアバウトというよりズサンな設置。
しかし600mm直焦点で月や惑星を撮る程度なら露出時間も短いし、どうせ軌道も極軸からずれているはずだし、と、撮影中に逃げていかない程度に捉え続ければ、という程度なので今のところ極軸を厳密に合わせなくとも支障なし。(10分程度経つと、ずれているのが分かる程度。 もちろん、眼視なら全く支障なし。)
また恒星や惑星などの場合、偶然次第で定量的な再現性は無いが、星の流れも露出10秒程度までは気にならない程度に収まっている。
10秒以上の露出では運次第。 更に30秒になると星が流れるという問題以前に、背景が明るくなってしまう(ISO設定にもよるが)ので自宅では使えない場合が多い。
今日の結論: 素人が、6cm、600mmの直焦点、10秒以下の露出で撮って、撮れた撮れた、と喜ぶレベルなら、あえて極軸合わせの儀式をしなくとも十分に楽しめる。 

(電源に関して)

Vixen 純正のポータブル電源SG1000(12V 3A SG1000)の購入を考えたものの、 ¥18,900(実売 \15.120)と思いのほか高かったので躊躇し、代替えになるものは無いかとホームセンターで探すと、外観も型名も同じ物を発見!  価格も¥6,700! 即購入し、実戦テスト。 結果上々。  (大自工業㈱製 ただし made in china )
重量は3.2kgでかなりずっしりとした重さだが、ベルトのついたキャリングケースに入っているので持ち運びも楽だし、AC100V、そしてDC12Vのシガーソケットからも充電できる。 
出力はDC12Vのシガーソケットなので赤道儀のみでなく汎用に使える。
ただし容量は7AHなのでSXDでの稼働時間は3~4時間とやや短く、一晩中遊んだり、前夜使って充電しないまま翌日も使おうとすると途中で動きが怪しくなる。 
またAC電源での充電時間は24時間ほどかかるので、まだ在庫があればもう一台購入して予備としたいところ。

(バランス)

FS−60Q+D5100程度の負荷でもバランスが崩れていると駆動音がかなり波打つように変動する。
次の課題はバランス対策か。

→ 2011.08.17 簡易ウェイト試作  



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 FS−60Q用 簡易ウェィト
 FS−60Q(カメラD5100搭載)用簡易ウェイトの試作 (2011.08.17)
タカハシFS−60Q、軽量すぎてSXD付属のウェイトではバランスが取れない・・・ (-_-;)
カメラ無しでの実装なら、ウェィト無し、ウェィト軸の長さ調整でほぼバランス。
しかしカメラを装着すると、ウェイト(1.9Kg)装着では軸最短でもウェイト側ヘビー、ウェイト無しではウェイト軸を全部引出しても鏡筒側がややヘビー。 
なんとかせんと、って事でホームセンターで資材を物色して試作してみた。 
簡易ウェイト用の資材
一番大きなナットが22mm、その他は10mmのボルトナット。 

バランスをとるにはウェイト軸を一杯に伸ばした状態で最低200g必要なので、余裕を見た400~600gを目標にして、近くのホームセンター店内の秤で計量しながら、とっ替え、ひっ替えボルト・ナットを選び、頭の中で何度も図面を書きなおし、何とかこれで400gを超過。

材料費、計591円也。 Vixen 純正の1kg だと 定価 4,200 円! 

10mmのボルトに10mm用ワッシャと22mmナットが抜けない大きさのワッシャを重ね、一旦10mmボルトで固定し(ワッシャの固定+少しでも重量を稼ぐ意図)、その上に22mmナットを通した。 

このボルトを コの字型のジョイントプレートに通して一旦10mmナットで固定、反対側も同様に組立てる。
(面倒な組立にしたのは22mmナットのズレ防止と共に、やはり少しでも重さを稼ぎたい目的。)

下左: ミッフィーが持っているのが出来上がり。 質量実測441g。 
  SXDへの取付けは、ウェイト軸に、ウェイト脱落防止ネジで撮り付ける。
  ウェイト脱落防止本来の使用方法と異なるので、当然自己責任。 

下右: FS−60Q+カメラの重量でのバランス状態。  

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このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください