ＥＦ65特急伝説

2006年３月18日のダイヤ改正でＥＦ65が「出雲」牽引から撤退し、定期でのＥＦ65牽引の特急は40余年の幕を閉じました。

思えば昭和50年代に、当時の小学生達を中心に起きたブルトレブーム。唯一ヘッドマークを取り付けていたのが東京と九州を結ぶ夜行寝台特急と、東京〜宇野間の「瀬戸」、東京〜浜田間の「出雲」のみで、これらを中心に、当時の「人気の乗り物」の座をスーパーカー（特にカウンタックが人気でしたね）から奪い取り、人気者となっていった。管理人の私も、これが鉄道趣味へと導いてくれた列車なのである。

だが、九州特急の牽引定数向上によってＥＦ66牽引となり、「瀬戸」「出雲」はＥＦ65のままで残ったものの、ブルトレ牽引の代名詞的存在ではなくなっていった。そして東北筋で古くからＥＦ65が牽引していた「あけぼの」もＥＦ81が通しとなり（やがて列車は廃止、愛称は別ルートで残る）、2006年３月改正で、「出雲」廃止により、ＥＦ65牽引の特急は定期的には見られなくなった。

ＥＦ66もブルトレを牽引して20年以上が経過し、東京〜下関間で牽引した歴代ブルトレ牽引機関車のなかでは最も長い歴史を持つことになった。しかしその間にブルトレはどんどん姿を消し、今では「はやぶさ」と「富士」の併結列車が敗戦処理的に残っているに過ぎない。

１．愛称別に見たＥＦ65牽引の特急列車

表の年代は牽引した期間、カッコ内は列車の運転期間。

瀬戸、出雲については電車化されているが、愛称は存続しているので現役としました。また「あけぼの」に関しても経路は変更していますが元来は「あけぼの」の経路変更列車なので、そのままとしました。

２．運用別に見たＥＦ65牽引の特急列車

所属の車両基地毎に歴史をたどっていこうと思っています。★印をクリックすればその機関区、運転所の運用の歴史に飛びます。

★ 東京機関区（1965〜1985）→新鶴見機関区（1985〜1986）→田端運転所（1986〜2006）

牽引した列車；あさかぜ、さくら、はやぶさ、みずほ、富士（1965〜1985）、あかつき（1965〜1972）、彗星（1968〜1970、1985〜2000）、日本海（1968〜1972）、瀬戸（1972〜1998）、出雲（1972〜2006）

※新鶴見及び田端のデータは、東京機関区→品川運転区→田町電車区常駐機について述べる。

★ 宮原機関区（1979〜1985）

牽引した列車；あかつき（1979〜1985）、紀伊（1980〜1984）、出雲（1980〜1985）、なは（1984〜1985）

★ 下関運転所（1970〜2005）

牽引した列車；彗星（1970〜1972、1979〜1985）、あかつき（1972、1974〜1975、1984〜2000）、明星（1979〜1986）、なは（1984〜2005）、東京〜九州間特急の台車検査時（1972〜1985）

★ 宇都宮運転所（1970〜1984）→田端機関区（1984〜1986）→田端運転所（1986〜1993）

牽引した列車；あけぼの（1970〜1993）、北星（1978〜1982）

（何れも関連運用で急行列車の牽引についても載せています。また各ページの表で、列車名などが青字の場合は特急、黒字の場合は急行です）

ＥＦ65特急全盛時代、ブルートレイン20周年を記念した記念入場券。

（クリックすれば拡大します）

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