このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 姫ヶ岳林道/ Himegadake林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
姫ヶ岳林道  [1] [2] [3]
ほどの廃れたダート分岐を過ぎると、その先で左折していく畑の沢林道とのT字分岐がすぐに現れます。そしてここが何度も述べてきた北秋田市(旧阿仁町)と上小阿仁村との境界となる峠地点なんですね。といっても展望が望めるような峠ではなくて、そこを境として道が下りに転じるだけの地点となっています。ちなみに左に分かれる畑の沢林道は県別地図にもルートが記載されており、また木杭の林道標が設置されているので、進むべき方向に迷う心配はありません。そして畑の沢林道も、右折する姫ヶ岳林道と同様に、最終的にはR285号線へと抜けられる完抜け林道となっています。
→振り返る!
→畑の沢林道の様子を眺める!
→林道標を眺める!
いうわけで畑の沢林道との分岐は右折して引き続き姫ヶ岳林道の探索を続けます。正直言ってこの時はそのまま畑の沢林道へと飛び込みたかったですが、本命たる林道の探索が終わらぬうちに他の林道へと手を出すと、それこそあっちゃこっちゃで収拾がつかなくなってしまいます。ここは我慢して本命たる姫ヶ岳林道を進みますよ。
を越えるとそこは上小阿仁村。閉鎖的な地域社会が問題となり、ネットで「◯の村」などと騒がれていた山村ですが、林道はそんな上小阿仁村区間へといよいよ突入! なぜかその騒動が脳裏から離れずちょっとドキドキしたりもしますが、それはそれ。姫ヶ岳林道的には上小阿仁村区間へと進んだからといってとくに変わるところはありません。
に左へとカーブを繰り返しつつの下り坂が続きます。路面は北秋田市側と同じく、基本は適度に締まって走りやすいフラットなダート。ここではそんな路面状態を維持するため林道重機が立ち入ることもあるのか、路肩にキャタピラ跡を見かけたりもしました。
方に山深く連なる稜線を眺めながら軽快に坂道を下って進みます。コース的には先ほどの峠地点が林道のおおよそな中間地点。この先まだまだオフ三昧で姫ヶ岳林道を楽しめるというわけですが、天気も良いし、空気もうまい! 当日は雨の心配は皆無な、それこそ絶好の林道探索日和となったんですね。ただし、真夏の気温は酷なまでに暑かったですけど・・・。
んな感じで気分よく坂道を下っていきますが、やがて左手に深い谷間が接してきます。谷底には小阿仁川水系「長滝沢」が流れていますが、沢の流れる谷底から林道までの高低差はおよそ80m。当然ながら路肩から眺めてみても流れは見えませんでした。しかし、恐ろしく山深い深山の雰囲気だけは十分に感じられます。
→景色を眺める!
滝沢の深い谷間の斜面にへばりついて姫ヶ岳林道のダートは続きますが、次第に高度は下がり、それと同時に山腹の森の中へと降りていきます。というわけでこの辺りから上小阿仁村区間の樹林コースが始まって、それが終点まで続きますよ。
進するにつれて濃密さを増大させる道すがらの樹林。それは緑の回廊と呼ぶに相応しい鬱蒼たる雰囲気でした。ダートはあくまで走りやすかったですが、周囲の森の深さだけは凄まじかったです。やっぱりここ、道から一歩でも外れたら速攻で遭難しそう・・・。
蒼たる樹林のダートを進んでいきますが、路肩の薮には鮮やかな黄色の花の群生がやたらと目立ちました。草丈が2mを越える「オオハンゴンソウ」がそこかしこで狂い咲きしていたんですね。これって夏の林道でよく見かける花の代表的なやつだな。
→オオハンゴンソウを眺める!
道沿いの左手に流れているはずの長滝沢の流れも見えないまま、閉鎖的な森の中をなだらかに延々と下って進む姫ヶ岳林道。景観的に似たような景色が連続するため、峠からどれほどの距離を下ってきたのか把握できません。峠越えの林道は、峠までのアプローチがやたらと長く、いくら進んでもきりがないといった感じであったりもするんですよね。
んな感じでやたらと延長距離の長さを感じてしまう姫ヶ岳林道ですが、やがて右折分岐地点に差しかかります。右折ダートは長滝沢の支流である比内沢伝いに遡るピストンで、途中には「姫ヶ岳(650.6m)」へと至る登山道の入口があるみたい。そしてここは名のある支線林道のような気がしたので付近を探ってみましたが、すでに朽ちてしまったのか、林道標の発見にはいたらなかったのが残念でした。
→付近を探る!
→付近を探る!
→振り返る!
→右折ダートの様子を眺める!
ヶ岳へと向かう右折分岐を過ぎると路面はより快適な状況に変化。この辺りまで進んでくると、ダートはほとんど水平コースとなりますが、それもそのはず。標高450mの峠からここまで、すでに250mもの標高差を降りてきたんですね。
の後、両路肩に丸太を立てたワイヤーゲート箇所が現れますが、それは四輪、それも大型車両を対象としたものらしく、ワイヤーの括られていた位置はえらく高かったです。これってまさかトラックでの樹木の盗伐を防いでいたとか?! ただし、現在はすでに廃ゲート化されている模様。よく眺めてみるとワイヤーが取り外されていました。
太で構築された廃ゲート地点を過ぎると、その直後に長滝沢を渡る橋が現れます。ここでようやく長滝沢の流れを眺めることができますが、橋はいかにも「林道の橋」といったひょろりとした風情で、幅員も狭くて欄干も赤茶けにサビまくっていました。
→長滝沢(右・下流方向)を眺める!
→長滝沢(左・上流方向)を眺める!
お、長滝沢伝いに続くこの区間ですが、現在は林道となっているこの場所にかつて林鉄が走っていたらしいです。その名は「小阿仁森林鉄道長滝沢支線」。よくある軌道からトラック道への転用というやつで、国内有数の林鉄王国であった秋田県ならではでしょう。そして今まさに渡っているこの橋も林鉄時代の鉄橋の転用かもしれません。幅員の狭さがそれを思わせました。たまたま探索した林道が林鉄跡であったということはさほど珍しくもないですが、そういう意味でも林道と林鉄とは密接な関係にあるんですね。
→さらに姫ヶ岳林道を進む!
→探索中止!
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