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 岩瀬林道/ Iwase林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2015.08.12 ・ 2017.08.11 / No.AK-035 
 [ 所在地 ]大館市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ] 田代相馬林道  [ 分岐林道 ]赤根沢林道・蕗原林道
 険しさ満点な山岳ダートと最先端科学のロケット施設が同居する見所溢れた完抜け林道!

前はこの地を訪れる林道ライダーならば必ずや訪れたと言っても過言ではない東北屈指のメジャーなロングダート田代相馬林道。秋田県大館市(旧田代町)から青森県弘前市(旧相馬村)へと峠越えをする林道ですが、秋田県区間でその迂回ルートとなっているのが岩瀬林道です。接続するのが超メジャーな田代相馬林道ということで、あまり知名度はありませんが、途中にロケットエンジン燃焼試験場があるため、知っている林道ライダーは知っている林道ですね。田代相馬林道は林道かけ出し時代に探索済みですが、岩瀬林道については探索の機会がなかなか得られないまま時が過ぎてしまい、とある夏の日にようやく訪れることができたという次第。そしてここが五色湖の「山瀬ダム」付近に林道標の立つ起点です。
→ 林道標を眺める!
又に分かれた細長い五色湖の一番左手の湖岸沿いに進んでいくと、やがて鋪装が途切れてダート区間が開始します。固く踏みしめられて締まった路面は、大型トラックの通行もあるダンプ道でもあること教えてくれますが、同時に林道は林鉄軌道跡であることも想像させてくれるに十分な、幅員の広い立派過ぎる状態でした。ちなみに岩瀬林道の前身は岩瀬森林軌道なる林鉄とのこと。昭和30(1955〜)年代に入って、木材運搬が森林軌道よりも自動車運搬の方が有利とり、既存の林鉄は原則として自動車道に改良された結果ですなぁ。
鉄軌道跡の幅広なダートを快走していくと、やがて右手に「野頭沢」と記された丸太の立つダート分岐が出現。地図を眺めずとも岩瀬林道本線は左側直進方向であることが分かりますが、分岐は造林会社の作業場への入口になっていた模様。「大型車通行のため路上駐車をしないようご協力お願いします」および「作業現場入口」の立看板が置かれていたんだっけ。
ったく湖面の見えていない湖岸伝いのストレート区間が続きます。林道の先行きの長さを思わせる快適な平坦コースであり、エンジン音も軽やかにWRもヤル気満々でしたが、途中の路肩に気になる立看板がありました。え〜と、なになに?
→ 立看板を眺める!
道では半ばお約束な路肩崩落の存在を告げる立看板を後にしてさらに前進すると、五色湖はやがて岩瀬川となりますが、ここで岩瀬川左岸に渡る橋梁を渡ります。ここから岩瀬川の渓流沿いに遡り、青森県との県境の長慶峠(726m)手前の田代相馬林道接続地点を目指す本格的な林道区間が開始しますが、まずは橋上からお約束で岩瀬側の流れを眺めておくことに。
→ 岩瀬川を眺める!
れこれ、風となって駆け抜けるなんとも爽快なこのストレート! 青森県との県境にほど近い長慶峠付近へと登坂していく岩瀬林道は、終盤こそ荒々しい本格的な山岳ダート区間となりますが、序盤は胸がときめく快適ダート区間が連続します。エンジンにものを言わせた高速巡航も十分に可能な、アプローチの長い林道に特有なコース展開です。
瀬川に寄り添ってど延々となだらかに延びる岩瀬林道。基本、樹木に囲まれた林道から川の流れは見えていませんが、所々で樹木が途切れて渓流を見下ろせる絶好のビューポイントが現れます。津軽への県境へと連なる深い森と尾根が見渡せる景色に、そのつどエンジンを止めて眺め入ってしまいました。人里遠く離れた山深さを実感できる景色が楽しめますよ。
→ 岩瀬川を眺める!
く締まって走りやすい高速ダートを快走、ぐんぐんと距離を稼いで岩瀬川伝いに溯って進みます。ただし、路面上にはガクっと窪みとなった水溜まり跡があったりするので、右へ左へと避けて通ります。ハイスピードで勢いよく突っ込むと衝撃が大きいですからね。
の後まさかの鋪装区間が現れると、東屋のある「糸滝」を通りがかりますが、そこを過ぎてなおもWRを走らせていくとダートは復活。その先で赤根沢林道なる支線ダートの分岐がありました。行く手は草深くて路面もガタガタで、ひょろっとした背の高い木杭の林道標が設置されています。手持ちの地図によればピストンらしく、そこに未知なる支線林道を発見したからには飛び込みたいのはやまやまでしたが、探索当日はとある事情によってパス。行く手の様子を眺めるのみに留めて道なり左の岩瀬林道本線を進みますよ。
→ 赤根沢林道の様子を眺める!
線の赤根沢林道をパスしてさらに前進しますが、ここにきてついに恐れていた事態が現実なものに! すなわち、予期せぬいきなり過ぎるゲリラ雨です。岩瀬林道入線直後は夏晴れであった上空に黒い雲がいきなり湧きあがってしまい、あれよあれよという間に大量の雨粒が落ち始めてしまったんですね。つい先ほどまで青空だったのになんとしたことか! 「とある事情」と先述したのは、今にも雨が降り出しそうな予兆がしていたからであり、荒れていそうな支線林道よりもまずは本線林道の探索を優先したというわけです。
→ 振り返る!
→ 空を見上げる!
然降り出したゲリラ雨。雨勢は激しく、瞬時に地面に水溜まりが形成されていきます。おたおたしているとずぶ濡れになってしまうので、急いで樹木の下に逃げ込んでレインウェアを装着。ずぶ濡れは免れましたが、テンションはがた落ち、「くぅ、せっかくの岩瀬林道探索、ダメかなぁ・・・」と思っていると事態は好転! なんと、本降りの雨が霧雨程度の小雨になってきたじゃないですか! さすがゲリラ雨、降り始めからあっという間の出来事でした。それにしても山の天気ってやつは不思議だな〜。
「これならイケる!」突然のゲリラ雨にて著しいヤル気の低下を招いたものの、すぐさま霧雨程度にまで雨脚が弱くなったことで、引き続き岩瀬林道の探索を続行することに決定! 岩瀬川の渓流伝いにWRを進ませますが、この頃にはもうほとんど雨は止んだ状態。「雨よ、止んでくれ!」との切なる祈りが林道の女神様に通じたようですね。
瀬川沿いの林間コースを順調に進みますが、つい今しがた雨に見舞われただけあって渓流沿いの樹林のまっただ中のダートはかなり薄暗かったです。路面に照りつけるWRのヘッドライトがそれを物語りますが、時刻的にはまだ午前中。上空がどれほどのどす黒い黒雲に覆われていたかがこれで分かると思います。
してさらに進むとこの通り、ここでは雨の痕跡はなくて地面はまったく濡れていませんでした。雨は完全に止んでおり、「?」と不思議に思ってしまいますが、これは近年各地で多発する局地的大雨というやつでしょう。雨をもたらしたのは発達した積乱雲ですが、積乱雲は寿命が短くて広がりも小さいことが特徴。単独の積乱雲がもたらす雨というのは短時間で局地的な範囲に限られ、発生してから消滅するまでの寿命は数十分程度なんですね。ただし、いったん雨が降り始めると、短時間で強い雨が降り、場合によっては竜巻などの激しい突風、雷、ひょうなどを生じさせることもあるそうです。ちぃ、焦らせやがって・・・。
をリラ雨も完全に止み、気取り直して快適な岩瀬林道のフラットダートをさらに進むと、またしてもダート分岐がありました。本線は「←田代岳」と記された道なりの左折方向で、右折側は蕗原林道とのこと。ワイヤーの外されたゲート支柱があって、支柱の丸太に「蕗原沢」と記された標識が括り付けられており、木杭の林道標もそこに設置されていたんですね。ここで気になる未知の支線林道を発見してしまったわけですが、雨は止んだとはいえ、空模様は予断を許さない状況。天候激変の可能性は大いにあるので、やはり蕗原林道探索も今回はパス。岩瀬林道の探索を優先させて、そのまま岩瀬林道の探索を続行することにします。
→ 蕗原林道の様子を眺める!
→ 空を見上げる!
然のゲリラ雨に見舞われてしまい、一時は諦めかけた岩瀬林道探索。幸いにして雨はすぐに止んだので、「ええぃ、ままよ!」と探索続行で蕗原林道分岐の先へとなおも続く岩瀬林道本線へとWRを差し向けますが、果たしてそれが吉と出るか凶となるか・・・。
→ さらに岩瀬林道を進む!
→ 探索中止!
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