このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.16
No.AO-011

佐藤ヶ平線■むつ市 ■全線ダート ■接続→易国間線 ■分岐→茶水川線・薬研線・西の股線・燧ヶ岳線
■むつ市大畑から易国間線を結ぶ

 燧岳の山裾に広がる広大な森を抜けるロングダートは抜群の走り応え! 

 ↓中盤、このようなダートが不安になるほど延々と続きます。分岐での道間違
  いにだけ注意していれば問題ありません。ここ、かなり面白い林道ですよ。


……こんな感じ……
■燧岳の山裾に沿って回り込むように半周するダート林道。大畑側から入線すると、山中の鉄塔工事現場へ向かう関係車輌のアクセス道を兼ねる区間(A)、工事現場への分岐地点から奥薬研方面に接続する西の股線との分岐地点までの区間(B)、そして易国間線との接続地点までの区間(C)に大きく分けられる。A区間は路肩も広く路面もしっかりとしたダートが続くが、工事車両が通行するため少々埃っぽい。続くB区間は場所によっては土質ダートで人跡希な山中を行く同林道で最も楽しい区間になっている。続くC区間は奥薬研と易国間を結ぶ幹線的な区間で車の通行もたまにある。基本的に全線荒れのない快適林道だが、途中の分岐での迷いにだけは要注意!

■佐藤ヶ平線の入口は大畑の町中、国道279号線と県道4号線との交差点脇のこの場所にあります。入口からすでにダートになっており、交差点付近をちょっと調べればすぐに見つかるはずです。下北では国道を離れるとなかなか給油のチャンスがないので、まずは国道沿いにのGSで、多少の余裕があっても給油をしておくことをオススメします。ガス欠を心配しながら走ると楽しさも半減してしまいますからね。
■入口付近に林道標は見あたりませんでしたが、入線するとすぐに山腹の杉林の中への登り勾配が始まります。路面は固く引き締まった砂利質ダートですが、幅員も広くてしっかりとした感じです。ただし、路面が乾燥している場合にタイヤがまきあげる砂ボコリはなかなか酷そうですが…。願わくば先を行く車輌に出会わないことを祈りつつ、ゆっくりと登坂して前進します。
■手持ちの地図を眺めてみると佐藤ヶ平線は燧岳(標高781.3M)の山裾に沿ってうねうねと延びています。ということは、場所によっては眺望もあって沿道の眺めは良いのかと思いきや、その山裾に広がっているのは広大な杉林でした。したがって眺望は無く、ダートは薄暗い杉の森の中をカーブを繰り返しながら延びています。この山裾一帯はヒバの大規模試験場になっているそうですが、この地点では周囲にあるのは杉林だけです。また、この林道は工事車両の通行が多いのか、路肩にはすれ違いのための待避所が数多く設置されており、前方左手に見えている路肩の脹らみもその一つです。ホントに頼むからどうかダンプなんか現れませんように…。
■相変わらず道幅の広い立派なダートが続きます。もしかしてこんな感じのダートが終点まで続くのか?! と少々心配になってきた所で前方に右折分岐の出現です。分岐地点の路肩に林道標があるので、ここは茶水川線だということが分かります。茶水川…、手持ちの地図にはそれらしき沢の名称は載っていませんでしたが、昔、このそばの沢の水でお茶でも湧かしていたのでしょうか?
→茶水川線の様子をうかがう!
■茶水川線との分岐を過ぎて進むといつしか周囲の木々は杉一色から次第に原生林っぽくなり、なんとなく山深さが感じられるようになってきます。杉だけの貧相な森より、多種多様な木々の生える森の方が、やはり走っていても雰囲気的に楽しいですね。で、そんな矢先に現れたのがこのY字分岐です。付近には標識は見あたらず、道なりに進むとすれば路面のタイヤの跡はみな左折していることことからも左折してしまいがちですが、ここは右折方面が本道になっています。 佐藤ヶ平線で道を間違えるとすれば、まずここがその第1ポイントですので注意してください。
→左折分岐に突入してみる!
■先ほどの分岐を過ぎると路面状態が一変します。路肩からは藪が迫り、土質とも砂利質とも区別の付けがたい荒っぽくゴツゴツとしたダート路面は道幅も狭く、それまでの快適な路面状態から急変することで「ホントにここで良いのだろうか…」といった不安に襲われがちかもしれません。同時に山深さも次第にその度合いを増し、「ここ、間違えていたら面倒だな…」と、手持ちの地図を眺めてみましたが、はたして現在地が地図上のどこに当たるのかが分からず、あまり意味をなしません。でも道は続いているので、確信はないもののとりあえずは前進です。
■その後しばらくは鬱蒼としたクマザザや巨大な蕗が密生するやや土質ダートの山道状態(最上部の写真参照)が続きます。場所によっては生い茂る藪で路肩が非常に狭くなっており、走る分には楽しいですが、道筋に確信がない場合にはかなりの不安におちいるかもしれません。それでもダートが消滅して道が途切れてしまうような雰囲気ではないので、どこかに抜けられるはず、といった根拠のない安心感はありますが…。そしてそんなダートをしばらく行くと現れるのがこの分岐です。ここにもやはり標識はなく、直感を信じて右折しましたが、正解である本道は道なりの右折方面になっています。左折側はどうやら支線らしいですが、未突入につきその実態は不明です。
■名無し分岐を過ぎてしばらく走ると前方に送電線の鉄塔が見えてきます。送電線に沿ってポッカリと切り開かれた森の中の空き地のような場所をダートは横切って、その後再び前方の森の中に延びています。事前に地図をよく眺めておおよそのコースは頭に入っているのですが、地図には細かな分岐までは記載されておらず、「ホントにここで良かったのか…」と一つの疑問が生じると、連鎖的に不安さが増大していくもので、こうなると全てが疑わしくなってしまいますが、ここから引き返すのも面倒なので、このままさらに前進します。
■ここまで来て路面は再び土質からややデコボコ感のある砂利質に変わりましたが、走りにくいということはありません。区間的にこのようなストレートが現れるので、意外とハイスピードで走れてしまいます。ダート沿いの周囲は密生したクマザサ地帯になっており、林道ではよく見かける光景ですが、個人的にはクマザサの茂る林道はあまり好きではないので、淡々と走り抜けておきました。こんな感じで夕暮れ時にはあまり通りたくないような淋しい区間がしばらく続きます。
■クマザサ地帯を過ぎると前方にT字路が現れました。遭難注意の看板はあるものの、肝心の地図が記されておらず、どちらが本道なのか迷ってしまう第2のポイントになっています。 仮にここで道を間違ってしまっても、また元の道を戻ればよいだけですが、 この時点での時刻は16時8分50秒。 この後、湯の川林道経由で湯の川温泉に向かう予定でもあり、初めての山中の分岐地点で夕暮れ時にあれこれ考えている時間はあまりないようです。左右のダートを見比べると右折方面が少々荒れていそうな雰囲気であったので、 ここは左折して進むことにしておきました。ちなみに、本道はやはりここを左折しますが、この右折分岐がどこへ抜けているのか、 またはピストンであるのかは次回の探索時に調べてみたいと思います。
→分岐先の様子を見る
→看板を見る
■遭難注意の看板のあった分岐を左折して進むとまた分岐です。ここで左折(進行方向は前方から手前方面です)しているのは薬研線で、佐藤ヶ平線はこのまま直進します。ちなみに、この分岐には付近の詳細な地図看板がありますが、親切にも分岐地点に設置したその意志とは裏腹に、掲載されている地図はゴチャゴチャとし過ぎており、はっきり言って初めて眺めた方がこれを当てにすることはできないので注意してください。また、この地点には佐藤ヶ平線の林道標が立てられています。
→薬研線に突入!
■薬研線との分岐を過ぎてさらに進むと、T字路に突き当たります。佐藤ヶ平線は進行方向から眺めてここを右折(進行方向は右から前方方向です)、左折すると西の股線となってすぐに県道284号線に行き着きます。この付近は道が入り組んでいる割には標識類が無いので、うっかりしていると行き先を間違えることは必須ですので注意してください。また、この地点には写真左手に燧ヶ岳線の分岐もあるので、こちらもチェックをお忘れなく。
→西の股線に突入!
→燧ヶ岳線に突入!
■県道284号線奥薬研からの西の股線と合流すると小西股沢の流れに沿って進みます。大石八ツ森(標高574.1M)目指してカーブと勾配をが続きますが、フラットな砂利ダートはいたって走りやすく、しばしば現れる対向車にだけ気を付けていれば快適に走れます。
→周囲の眺めを見る
■その後、登坂を続けるとたどり着く大石八ツ森山頂付近の峠が佐藤ヶ平線の終点です。この地点には林道標が立てられており、ダートはここから易国間線に接続していますが、実際には林道名が変わるだけで分岐もなく1本道がそのまま先へと続きます。 ちなみに、この峠地点から左折する舗装路がありますが、これは大石八ツ森山頂に設置されたレーダー施設の前まで延びています。施設は厳重なフェンスで囲まれており、監視カメラもあるようなので、あまりウロウロしないようにしましょう。
→探索終了!
→易国間線に突入!
→分岐先を眺める

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