このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2006.09.17・ 2010.08.15
No.AO-024

赤滝線■むつ市(旧大畑町) ■全線ダート ■接続→鍋滝線 ■分岐→カスペ沢線・兵次郎線・石走沢線
■鍋滝線から分岐して県道284号線を結ぶ

 十分な延長距離、適度に荒れた雰囲気で深山ダートを満喫できる! 

 ↓途中にはかなり藪の濃い区間もありますが、ダート自体に致命的な荒れは見
  られません。雰囲気負けしなければ、意外と楽しめる林道だと思いますよ。


……こんな感じ……
■山の尾根一つを隔てて並行する整備の行き届いた鍋滝線とはガラリと変わった雰囲気で、ガレ場、藪場ありで野趣味を存分に楽しめるのが赤滝線である。当林道は鍋滝線から分岐して県道284号線奥薬研まで抜けているが、わざわざここを抜ける車両は少ないようで、中盤からのわだちの細さがそれを物語る。鍋滝線側から突入すると前半は沢沿い(視認不可)に走り、やや穏やかさも感じられるが、中盤での峰越え区間では勾配&落石等で荒れた印象を受けてしまう。今回の探索時には残念ながら倒木により途中までしか進めなかったが、突発的な障害物以外には致命的なガレ場や荒れは特に無いようで、延長距離もかなりあるため、下北ではなかなか楽しめる1本だろう。

■赤滝線(左手)の入口である鍋滝線との分岐地点です。付近に林道標鹿はありませんでしたが、双方共に道幅も広く、割と目立つ分岐なので見落とすことはないと思います。ここはひょっとて見過ごことよりも、もしかしたら鍋滝線を行くつもりが赤滝線に進んでしまうことの方が多いかもしれません。周囲は全くの森の中であり、目印になるものといったら分岐に立てられた青い看板くらいでしょうか。ちなみに手前側が県道284号線方面、右手が湯の川線方面です。
■鍋滝線との分岐後、しばらくはこのような立派なダートが続きます。しっかりと踏み固められた半土砂利質の路面は道幅もそこそこあって走りやすいですが、それでも路肩のすぐ脇は深い森の草木に覆われています。ダートの右手には囲沢の流れがあるはずですが、やはり草木が邪魔して眺めることはできないようです。
■鍋滝線との分岐から続く快適ダートを進むと前方にY字分岐が現れました。赤滝線の本道は右方面ですが、道なりに進むと左折しがちなので、ここは注意が必要かもしれません。ここに林道標識の類はなく、手持ちの地図によると左手はピストンになっているようですが、未突入につき詳細は不明です。なお、ここから右手に延びる本道ダートは路面にも草が生えており、いよいよそれらしくなってきました。
■周囲は益々山深くなり、藪のなかに延びるわだちダートをしばらく進むとまた分岐です。もちろん周囲に標識などはなく、どちらへ進むべきか悩むところですが、赤滝線の本道は左折方面、右手は鍋滝線への連絡ダートになっています。時間に余裕のあるときにはこういう分岐で悩んで、勘に頼って訳も分からずに突入するのも面白いですが、夕暮れ時や降雨時のずぶ濡れ状態でこんな場所に出くわすと、もう泣きたくなるかもしれませんね。
→今来た道を振り返る
→付近の様子を窺う
→鍋滝線への分岐を眺める
→ここから鍋滝線へ向かう!
■鍋滝線への連絡分岐を過ぎて進むと、路面に生える草の背丈も何だか高くなってきたようです。周囲は完全な森の中で、左右のどちらを向いても鬱蒼とした藪と木々があるばかりで、全く視界はききません。森の奥へと延びる細いわだちに心細さを感じますが、それでもわだち部分はしっかりしているので、特に問題はないようです。
■ともすれば雑草に覆われがちなわだちをたどってしばらく進むと、ダートは勾配区間に差しかかりました。ここで手持ちの地図を取り出して眺めてみると、赤滝線は県道284号線から囲沢に沿ってその上流へと向かい、峰越えをしてから今度は湯ノ股川の流れに沿って下り、再び県道284号線へと向かっています。ちょうどU字を描く感じのコースですが、 ここから先はその峰越え区間になっているようで、細かなカーブが連続するようになりました。
→あっ、なんだあれは!?
■峰越え区間をさらに進むにつれて次第に路面がガレ始めてきたようです。雨時にでも路肩でも崩れたのでしょうか? 路面には人の頭大の岩石がゴロゴロしています。おまけにここでは路面の土が洗い流されたのか、岩肌むき出しのダートになっていました。九十九折りの勾配と相重なって少々走りにくいですが、それでも路面全体が小岩で覆われているわけではなく、どうやら右手側に落石が集中して堆積しているみたいです。右手側はタイヤを取られて転倒の危険性があるので、当然ここは左側をゆっくりと進みます。
■落石の散乱するガレ区間をやり過ごしてさらに進むと、路面の状態が落ち着いてきたのは良いのですが、今度はそれに代わって藪の勢いが調子づいてきたようです。車両の通行もここまでは滅多にないのか、路面に侵入した雑草は好き放題で人の背丈ほども伸びまくっていました。棘があって触ると痛い雑草の実(通称バカの実)がくっ付きまくるわ、葉っぱがガサゴソと身体中に当たるわで、非常にうっとおしく、「もう引き返そうか…」と弱気になりかけながらも、踏ん切り着かづにズルズルと引き込まれるように進んでしまいます。
■ストレスな藪道をしばらく進むと、それは区間的なものであったのか、藪の勢いが弱まってまともに走れるようになりました。しかし、路肩の両脇には大嫌いなクマザサの藪がカベ状態で、前方の視界を遮りプレッシャーを与えてきます。まあ、走るにはなんら問題はないですが、同じ藪でも雑草系よりもクマザサ系の方がムンムンとした藪の濃さを余計に感じてしまいます。
■「えぇっ?!」
山中の藪地帯をさらに進むといきなり前方に倒木です! 鍋滝線側の入口からここまではけっこうな距離を進んでおり、この分ならなんとか抜けられそうだ、と思った矢先のこの有様です。XRを止めてしばらく周囲をうろついてみましたが、どうやってもここは抜けられそうにありません。「でも意外と抜けられることがある!」とも思いましたが、寸分の隙もなく完全に路面を覆い尽くした倒木の前では、あえなくそれは貴重な時間の浪費となりました。悔しいですが、どうやら今来た道を戻るしかないようです…。
→挫折する…
→引き返して鍋滝線に向かう!

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください