このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2010.08.14
No.AO-040

太郎沢線■東通村 ■全線ダート ■接続→老部川線、白糠線 ■分岐→下太郎沢線、上太郎沢線
■老部川線から分岐して白糠線に接続する

 鬱蒼とした藪森の雰囲気に満腹気味だが、これはその入口に過ぎず… 

 ↓無数の林道が分岐、接続する「太郎沢線」ワールドの入口的存在の林道。な
 ので、草深くはあるが目立つ荒れガレは無く、手軽に「藪」を味わえますよ。


……こんな感じ……
■老部線から分岐して下北半島太平洋側の国有林に延びる全線ダート林道。とにかく昼なお暗い鬱蒼とした深い森の中へと分け入るため、沿道で目に入るものといえば樹木や藪の緑のみとなる。細かなカーブは散在するものの、急勾配などは見当たらず路面的には走りやすいが、暗い目の雰囲気は否めないだろう。夏場はそこに藪の繁茂がプラスされるので、さらに閉鎖的となる。ただし、この太郎沢線から派生する林道は多いので、支線巡りに興味があるならばなかなか楽しめるかも。ただし、そのいずれも草深いことは言うまでもないが…。なお、県別地図にも記載されている太郎沢線の道筋は、その全てが太郎沢線ではなく、途中で白糠線と名を変えている。

■太郎沢線の分岐元である老部川線からは無数の支線が分岐していますが、その内の1本であるこの太郎沢線の入口にやって来ました。入口から眺める限りでは「どうせただのピストンだろう」としか思えませんが、実は2本もの名のある支線を分岐、さらには終点にて白糠線に接続しています。1本でも多くの林道を探索したいというマニアには嬉しい悲鳴的な存在であり、それら全てを探索するとなると、それなりの探索時間を消費してしまうのは致し方ないところですが、その代償として十分な満腹感だけは得られることと思います。というわけで早速太郎沢線に突入ですよ!
■太郎沢線の入口はちょうど切り返すような登り右急カーブの途中にあるため、目の前まで近づかないとその様子は分かりませんが、入口はこのような感じになっています。いかにも薄暗い鬱蒼とした森の奥へとダートが延びており、想像するまでもなく明るく開放的ではないだろうとの雰囲気が見てとれました。
■「入線直後からこんなですか…」とでも言いたくなるような、草深く、そして湿気たようなジメついた雰囲気のダートがそこに。ま、路面自体はまともなようですから問題はありませんけどね。こういう森の雰囲気になれていないと、うへぇ〜、と思ってしまうかもしれません。
■探索の時季が夏場であることもその一因でしょうが、隙あらば路面を覆い尽くさんとする藪の圧迫感をひしひしと感じつつダートをたどって進みます。それだけ自然色が豊かであるということなのでしょうが、視界に入る物はといえば前方に心細く延びる路面と、ジャングルじみた緑のみです。
■「あ、分岐だ!」鬱蒼たる緑の藪に視界を遮られて目隠し状態さながらに前進することしばし、いきなり前方僅かに開けてY字分岐が現れました。でも、この位置からだと藪が邪魔をしてよく分からないので、もう少し接近してみることに。
■分岐地点にさらに近づきました。Y字の左折方向が本道の太郎沢線、右折側が支線のそのまた支線である下太郎沢線になっています。さらに森の奥へと延びる本道側は大したことなかったですが、下太郎沢線側は入口からして酷く藪むした雰囲気であったため、とりあえずは太郎沢線を進めるところまで探索、その後改めて下太郎沢線の探索を行うこととしておきました。なお、付近には下太郎沢線の林道標もきちんと存在しているのですが、ちと紛らわしい位置に設置されていました。ちなみにそれはどこに設置されているのか分かります? ヒントは一つ上段の画像にて…。
→下太郎沢線に突入!
■というわけで左手方向の太郎沢線本道に進路をとります。ちなみにすぐ前方に見えているコンクリ橋は老部川だと思われますが、なにせ幅狭な下北半島の柄の部分ことなので、手持ちの地図によればもうこの付近が源流のようでした。とりあえず水面を覗き込んでみましたが、草木にびっしりと覆われていて沢だか何だか分からない状態だったような気が。
■深い藪森の中をほとんど視界もきかず目隠し状態にて前進します。撮影のために立ち止まるとジワ〜と汗が噴き出るような蒸し暑さですが、恐いくらいにシンと静まりかえって森の雰囲気はやはり少し不気味です。絶好の林道ツーリングの機会であるお盆休みの真っ最中、今日のこの日(探索当日)に分岐元である老部川線ならば走行した方はいることと思いますが、はたしてその支線である太郎沢線にまでわざわざ入り込む者が自分以外にいるのかと考えると、世の中から隔絶したような周囲の雰囲気にちょっと恐くもなりますが、そんなこと言ってる場合じゃないですね!
■おそらく誰一人として立ち入る者の皆無な日もあろうかと思われる人気のない林道を探索していると、時に妙に弱気になって様々なことを考えてしまいますが、そうこうしているうちに前方に崖崩れ跡らしき区間が現れてきました。まさか前進不可じゃないだろうな、と危惧したものの…。
■そこは路面が多少ガタガタとしていたのみで特に問題は無し。やや危うい箇所であることには変わりありませんが、前回、崖崩れを起こしてからやや時間が経過しているらしく、その斜面にはすでに雑草が繁るように生えていました。地質的に脆いのかもしれませんね、ここは。
■人の気配というものが全く感じられない寂しいダートが深い森の中に続きます。それでも路面状態だけは思っていた以上に良好であり、とすれば数日に一度、いや、ひょっとしたら一週間に一度くらい、かどうかは分かりませんが、極希に車両の通行があるのでしょう。
■「あ、こんな場所にまた分岐が!」鬱蒼とした森の中のダートをたどってさらに前進すると、こんな感じでまたしても右手に分岐ダートが! 周囲を調べると路肩の藪の中に「上太郎沢林道」と記された林道標があり、これもやはり先述の上太郎沢線と同様に、いかにも藪むした雰囲気のダートが山肌の斜面に登坂していました。 もちろんここも見逃すわけにはいきませんが、 まずは直進方向の太郎沢線本道を見極めるのが先決。よってここは直進して進みます。
→上太郎沢線に突入!
■行けども行けども深い藪に囲まれたダートが続きました。周囲の様子がこんな感じなので、道すがらの景色を眺めて楽しむといったことは望めないため、ここはただひたすら一騎駆けにその終点を目指すのみです!
■「うへぇ〜」ダートの道筋自体はどこまで行っても割合きちんとしていましたが、両脇から圧迫してくる藪は進むにつれて確実に勢いを増しているようです。ただし、このように藪が繁茂して遠目には埋没しているように見えても、決して藪漕ぎとまではいかず、僅かながらに走行スペースが残されていたのは幸いでしたけど。
■その後しばらく藪の繁茂区間が続き、ワダチを覆うようにせり出たクマザサが無言のプレッシャーを与えてきます。ワダチ部分を走ると藪が全身にワサワサ擦れるのが嫌なので、対向車もまず来ないと見極めて路面中央の草地部分に乗り上げてやり過ごしました。ここ、物理的には特に走行困難というわけではないですが、こういう雰囲気に場慣れしていないと、メンタル的なダメージを受けそうな感じです。
■時に藪深く、時にはこのようにまともになってズルズルとダートは延びていました。で、さらにしばらく進むと特になんてことのない普通の連続した下り坂が始まるのですが…。
■「あ、こんな所に林道標がッ!!」なんと、その下り坂の途中の路肩に林道標が! しかも、途中に林道標が現れただけならさほど珍しくはないのですが、そこに記されていたのは「白糠林道」の文字でした。県別地図にも記されているこの太郎沢線、行き止まり地点までの全てが太郎沢線だと思っていましたが、この林道標の存在によって、途中でその名称を白糠線と変えて別林道になっていたことが判明! 僅かな事前情報でもそこまでは記されていなかっただけに、何とも嬉しい展開になったところでとりあえず太郎沢線の探索はここまでです。
→探索終了!
→引き返して老部川線に向かう!
→白糠線に突入!

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