このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 ドアノ沢林道/ Doanosawa林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2011.08.14 / No.AO-054 
  いたって走りやすい前半はともかくとして、後半の荒廃区間こそが真骨頂!

つ市街から恐山へと至る県4号線から分岐、 山深い山中を抜けて正津川線へと接続するフルダートの林道。延長距離的にはさほど長いというわけではないが、網の目状に込み入った付近の林道網の中にあっては、そのコースを正確にたどるのは意外と難しく、途中にて別林道へと抜けてしまう恐れが大きい。コース的には標高の高い県道側から入線すると、全線に渡ってなだらかな下りとなって、途中の伊勢川線分岐地点までは、路面的にもフラットでとても走りやすい。ただし、後半となる以降の区間は放置が長引き、通行可能な状態にあるものの色濃く漂う荒廃感は否定できず、場所によってはかなり荒れた地点も存在。走破するなら心してかかるべき1本である。
 [ 県道から栗山線、伊勢川線へと抜けて周回するだけなら、気軽にダートランを楽しめますが、全線走破で正津川線に抜けるつもりなら心を引き締めて!]
 [所在地]むつ市 [路面状況]全線ダート / 完抜
 [分岐林道]栗山林道・伊勢川林道 [接続林道]正津川林道・恐山林道
 [コース]県4号線「湯坂」付近から正津川林道とを結ぶ

つ市街方向より県4号線が恐山へと到達する少し手前の右手に位置するドアノ沢線のダートの入口です。下北林道ではそれなりにメジャーな1本ですが、ぶっつけ本番にて正確なルートをたどるのは意外と難しく、よく陥るパターンとしては途中にて分岐する栗山線へと間違えて進んでしまう事が多いようです。残念ながら、ドアノ沢線を紹介する各種林道系サイトでも、正確なルートを掲載しているものは半分ほどといったところが実情なので、当林道を走破するには若干の慎重さが求められるかもしれません。というわけで、前置きはこのくらいにしておいて、地蔵のおわす県道脇からすぐにスタートしているドアノ沢線のダートにいざ突入せん!
振り返る!

アノ沢線の県道側の入口は標高の高い恐山のすぐそばに位置するため、入線すると基本的には下り坂がメインで続きます。埃っぽい固く締まったダート沿いに電柱が立ち並んでいましたが、これは途中にある何かの観測施設へとつながっているもので、その姿はすぐに見えなくなりました。
暗いヒノキの植林区域と思われる薄暗い森の中を断続的に緩い下りコースでダートは延びています。路面状況的には先述したように固く締まって走りやすく、特にこれといったこともなく普通に走行できる状態であり、ここいら辺は全くストレス無しに走れるでしょう。
左折分岐発見!」なだらかではありますが、どこまでも続く下り坂を進むことしばし、やがて左手に直角分岐しているダートの入口が現れました。手持ちの県別地図によれば、あからさまに草深いこの名無し系ダートは、位置的にみてドアノ沢線左手を流れる正津川方向へと向かって延びているようです。「ひょっとしたら正津川を越えて、川沿いに延びる正津川線へとつながっているかも」との期待も抱いてしまいますが、そう上手くはいかないようで正津川線へと抜けることはできません。残念ながらここはピストン状態になっています。
無し系右折分岐を過ぎてドアノ沢線本道をさらに進みます。ダート沿いに展開する昼なお薄暗い森の光景はやや閉鎖的ですが、路面的には問題ないので、それもまた一興といったところでしょう。特に見るべきものもないままに、ズルズルと進んでしまう、といった感じです。
のドアノ沢線は、左手に併走する正津川線の迂回路的な存在ですが、そういうこともあって車両の通行量はいたって気薄らしく、やがてダートはこのように草むした状況になってきました。恐山から大畑方面の海岸へと抜ける場合、一般車両にしろ、バイクにしても、特に林道好きでなければ正津川線を通るのがまともですからね。
して現れるたのが2箇所目となるこの分岐地点です。 結果から述べると、ドアノ沢線本道は左折側で、右折側は栗山線となっています。そして、こここそがドアノ沢線での道間違いをやらかす場合の、最もその可能性の高い地点と言えるでしょう。各種林道系サイトでも直進側をドアノ沢線として紹介している場合も多く、なんの疑いも無しに直進してしまいがちであり、加えて、かなり先まで進まないとその間違いに気が付きにくいので、かなりの注意が必要かと。ちなみに直進して栗山線を進むと再び県4号線へと周回することができますが、ドアノ沢線から正津川線へと乗り継ぐ計画をしていた場合は、それなりの時間的、距離的、そして燃料的ロスとなってしまいます。
振り返る!
栗山線に突入!
いうわけで、栗山線をドアノ沢線と勘違いして、時間、距離、ガスの浪費という失態を回避すべく、ここは左折して進みます。それにしてもここは本当に間違えやすいので注意して下さい。「本道を道なり」と言われると、ここはまず右折して栗山線方向に進んでしまいますからね。
山線との分岐を左折、鬱蒼とした森の中のダートを下って進みます。路面には荒れ等は見られなかったですが、ここ最近車両が通行した痕跡もまた見られませんでしたよ。
の後も坂道を下ること少々、やがて前方に横T字路の分岐が現れます。ドアノ沢線は直進で、右折側は伊勢川線となっていますが、ここには伊勢川線の林道標が設置されているので迷うことはないでしょう。ちなみに、伊勢川線方向に進むとR279号線(大畑バイパス)へと抜けることができ、ルート的には付近に併走する正津川線とほとんど変わりはありません。よって、伊勢川線→ドアノ沢線→正津川線ルートでR279号線から連続ダートにて周回することも可能。ただし、比較的新しい県別地図でも伊勢川線が完抜けしている状況は反映されておらず、ピストンとして記されたままです。なので、ここでは地図を鵜呑みにした場合は、記載されていない分岐の出現に混乱してしまう恐れも大いにあり。
振り返る!
伊勢川線に突入!
いうわけで、その先で接続している正津川線を目指して伊勢川線との分岐は直進します。で、広場のようになっている分岐地点を過ぎると、すぐその先にドアノ沢線名物(?)であるワイヤーゲートが現れますが、といっても、付近の林道ではよく見かけるので特に珍しくもないでしょう。脇がスカスカであり、また余裕でくぐり抜けられるので、ここは何も考えることなくそのまま失礼させていただきました。
なんだこれは?!」伊勢川線との分岐地点のワイヤーゲートを通過すると、その先の路面状況は激変! どうみてもその先は怪しいと思わざる得ない草むした状態に…。どうやら、関係車両はドアノ沢線→栗山線もしくは、ドアノ沢線→伊勢川線ルートでしか通行していないらしく、ドアノ沢線が生きた現役林道として使用されているのは算術の伊勢川線との分岐地点までだったようです。ヘヘ、こいつはなんだか楽しそうな状況になってきましたよ。
うへぇ〜、まさかドアノ沢線がこれほどであったとは…」道筋こそはまだはっきりと残されていますが、薮の繁茂は進むにつれて勢いを増してきました。これはもう一般車両がまともに通行している状況ではありませんね。真夏の酷暑の中、ムンムンとした草いきれの充満するここを抜けなければいけないのか! まっとうな林道ライダーなら即引き返しでしょうな。
いって脅かしてみても、路面は全面的に薮に埋没しているわけではありません。薮の猛攻が激しい箇所もあれば、このように落ち着いた区間もあります。ただし、地図上では正津川線へとつながってはいるというものの、ダートにに漂う放棄の臭いは否定できず、一抹の不安は残りますけどね。
勢川線分岐地点から正津川線接続地点までは地図上では近そうにみえても、実際には山中を細かく蛇行してダートは延びているので、この区間は見た目以上に距離があります。全く人気の途絶えた荒廃臭漂うダートが延々と続き、ここは「正津川線へと抜けている」との事前情報があるから良いようなものの、そうでなかったらあまり楽しい状況とは言えないかもしれませんよ。
探索中止・・・
さらにドアノ沢線を進む!
→トップへもどる林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください