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そして再び東粟倉支線 | →そして再び東粟倉支線・Page1へ |
所々でアスファルトが顔を覗かせる土質ダート化した舗装路面をさらに進むにつれて、路肩周囲の竹藪が鬱蒼とした重厚さを増してきたようです。まだ道を塞ぐほどではなかったですが、倒れかかった竹も目に付き、あまり雰囲気的に良くはないですが、探索時は晴天であったため、それでもまだ若干の明るさが感じられました。夕暮れ時や曇りの日にはあまり近づきたくない雰囲気です。 →周囲を見渡す! | |
「ぐうぇッ…!」 よそ見をしていたら首の高さで路面を横切る枯れ竹であわや斬首状態…、なんて事はありませんでしたが、前屈みでないと抜けられな倒木なんかもありました。でも束で倒れていないので、これなら全く問題はありません。倒木もずっとこんな程度なら楽勝なんですけど。 | |
所々に横たわる竹の倒木をバキバキと踏み越えながら進むと現れるのが、この第2の関門、すり鉢状になった「タコ壺」です。その縁から眺めてみると恐ろしいほどの角度です。下るだけなら良いのですが、すぐにまた登りになっているので、惰性で一気にやり過ごさないと底にハマってしまう恐れが大でしょう。水溜まりが発生していたり、雨天後など、路面状況が悪い時にはスタック地獄は必須なので、自信のない方は突っ込まない方がいいと思います。 →タコ壺の状況を調べる! →振り返る! →帰りはこんな感じ… | |
すり鉢状のタコ壺を抜けた直後の様子です。土質の路面がモコモコしていますが、ここまで進めればもう大丈夫でしょう。以前は路面を覆い尽くしていた竹藪も根元から切り払われており、同時に踏み跡程度であった幅員も十分に拡張されていました。で、ほっと一息ついて何気なく路面をに目をやると、なんと鋭利な竹の切り株が所々に頭を出しています! 一気にタコ壺から駆け登った直後、勢い余ってこれに乗り上げてしまうと、タイヤがブスッとヤラれてしまうかもしれないので要注意! これ、まるで戦国時代の合戦場に仕掛けられた竹の罠みたいです…。 | |
タコ壺直後の切り株地帯を抜けて振り返ってみると道が二手に分岐しています。左手が舗装されている本道ですが、こちらは何らかの原因ですぐ先で道が決壊、その迂回路が今通ってきた右手側ルートになっているわけですね。そうでなければ、穴のようなあんな窪地に道など通さないでしょう。ちなみに本道の決壊跡は、タコ壺を抜けたこちら側からしか確認できないようです。 | |
再び舗装路を進むと、ここも土砂崩れか何かで道が塞がれたのでしょう。右手の藪の中に踏み跡のような迂回路ができていました。地面が乾いていたので特に問題はありませんでしたが、雨天後にはけっこう滑りそうな感じです。東粟倉支線の場合、立ちふさがる竹の倒木もそうですが、どちらかというと本道の荒れよりも、決壊地点での強引な迂回路が突入を困難にしていたのですね。まあ、楽しいからいいけど…。 | |
ここまでやって来ると、あれほど猛威を振るっていた竹林の藪はすっかり姿を消して、ふと気が付くと、なんだか山道じみた雰囲気になってきました。相変わらず本道は舗装されてはいるものの、また路肩の藪に迂回路です。先人の方が掘り下げた深い一筋のわだちが、ヌタと格闘する苦悶の跡を残していましたが、探索時は半分乾いていたので遠慮無くそこを通らせていただきました。 | |
周囲の視界は全くきかず、鬱蒼としてどこか藪じみた雰囲気の山中の本道を進みます。路面は落ち葉で完全に隠されていましたが、それでもここは舗装されており、落ち葉の下にはしっかりとした路面があるので、意外と快適に進めました。そうとなれば、帰りのことは考えず、このまま進める地点まで前進あるのみです! | |
これまでのところ、東粟倉支線はコース的には平坦路続きでしたが、この辺りから僅かに登り坂になってきたようです。加えて、どこから寄り添ってきたのか分かりませんが、ふと路肩に目を向けるとコンクリで固められた側溝がすぐ脇に並行してきました。そこに水は流れていませんでしたが、落ち葉でスリップしての転落にさえ気を付けていれば、特にどうってことありません。ただそこにあるだけの存在です。でも、ここまで来て心なしか山肌の藪が少しその勢いを増してきたようです。 | |
「おい、またかよ…」 本道そのものには荒れはなかったのですが、さらに進むと背の低い雑木の枝がトンネル状態で行く手を塞ぎ、加えて竹の倒木なんかがまたチラホラと…。どうやら、こんな状態がこの先ずっと続いているようです。こんな時は焦らず一服して進退を考えます。じっとしていると房総スカイラインを走る車の音が聞こえてきました。で、ここから終点まではさほど長くはないと思われましたが、ここは無理に突入してもその先で枝のトンネルがすぼまってUターンできなくなったら面倒です。 そのうちこの藪が無くなる時もあるかもしれません。そんなこんなで急速にその気が失せてしまい、今回もまた挫折と相成りました…。 →挫折する… →振り返る! →さらに深部の様子をうかがう! →引き返して六本木線に向かう! |