このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

探索日 2007.05.22
No.F-019

本名津川線■金山町(福島県)・上川村(新潟県)・津川町 ■完抜け半ダート(通常時)
■分岐→小鍋又(坂瀬川)線・三条線(共に福島県側のみ記載) ■R252号線本名ダムより県227号線室谷を結ぶ

 残雪地帯のその先は冬場の土砂&崩落で分断。ここは早期復旧を祈るのみ! 

 ↓三条線を分岐した先の簡易鉄柵ゲートを越えると山岳林道の趣が濃くなって
  きます。走行可能な区間に限っては荒れはほとんどありません。


……こんな感じ……
■福島県から新潟県へと越県している峰越林道。福島県側からは県境付近までは入っていけるが、新潟県側は崩落が発生、残雪の影響が去っても完抜けは当分不可な状態になっている。福島県側は、途中の三条線との分岐地点付近まではブルによる地均し作業も行われており、ダートはいたって走りやすい。福島県側から入線すると直後に本名ダムの景観が、その後は霧来川の切り立った渓流沿いのダートで楽しめる。山岳林道の趣が増してくるのは途中の簡易鉄柵ゲートを越えた付近から。九十九折りの登坂路が続き、道すがらで山々の頂の景観が楽しめる。なお、平成19年5月時点では新潟県側の詳細は不明。当分の間は長距離ピストンと割り切って探索するしかない。

■福島県金山町のR252号線側入口がここです。JR只見線会津川口駅方面からやって来ると、国道沿いの本名ダム堰堤の脇に入口があり、すぐにダートが始まっています。なお、国道を逆方面の只見方面からだと、共同浴場のある湯倉温泉脇からも起点から少し進んだ地点にアプローチできますが、起点からきっちり走りたい、という方はこちら側から入線してください。
■国道から分岐してしばらく只見川の本名ダム沿いに走ります。写真では手前方向が進行方向で、川を挟んだ右手にR252号線が走っています。 そういえば、 7、8年前の真冬にこのそばの湯倉温泉に宿泊したときは、JR只見線の本名駅の無人駅から何も知らずにこのダートを歩いて旅館まで行ったのですが、列車の本数は少ないわ、旅館までの道のりは砂利道だし、寒いし日が暮れてくるし、もう列車はないのに駅間違えたんじゃないのかと、青くなったことが懐かしく思い出されました。
→本名ダムを眺める
■本名ダムの左岸に沿って少し進むと、只見川に注ぎ込む霧来川に沿って、ここからいよいよ山中へと向かいます。するとすぐに右手に現れるのがこの分岐ですが、ここは先述した湯倉温泉へと続く道で、左折すると鉄製の吊り橋を渡って湯倉温泉経由でR252号線に抜けられます。 ちなみに、湯倉温泉の女将さんには、「あそこは熊が出るから日が暮れたら地元の人は歩いて通らないのに…」と、怖いことを言われて脅されてしまいました。
■湯倉温泉への分岐を過ぎると快適な高速フラットダートが続きます。広いところで2車線ほどはあるでしょうか。でも路肩のすぐ左手はこんな感じで霧来る川の深い渓谷の崖っぷちになっています。まあ、常識的に走っていれば、まずその心配はないですが、転落したら即死亡は間違いありません。なかなか爽快な区間で、ここは気持ちよく走れますよ。
■快適な2車線ダートに沿ってるんるん気分で進んでいくと、突然の舗装路の出現です。「えっ!? ウソだろ…」一瞬、気持ちがガクンとヘコみますが、とりあえず進むしかありません。森の切れ目の草原と化した空き地のような場所を縫って舗装路は続きます。周囲に建物などは一切ありません。
■「なあんだ!」舗装路をしばらく進むと、再びダートが復活しました。でも、心なしか、起点直後の2車線ダートよりも幅員が狭くなっています。基本的には砂利くさいダートですが、 土混じりの砂利が固く踏み固められており、半ばアスファルトのようで走りやすいのですが、調子に乗っていると浮き砂利でヒヤッとするので要注意です。ダートは一応、渓谷沿いに延びていますが、水面からの高さがあるので、流れはあまり見えません。
■霧来川の渓谷に沿ってしばらく走ると、林道でよく見かける木材の積み上げられた土場のような広場に行き着きました。よく見るとここに右折分岐があって林道標と林道杭が共に設置されています。ただし、林道標には「坂瀬川線」、林道杭には「小鍋又林道」と記されており、どちらが現在の名称であるのかよく分かりません。林道杭が朽ちかけていたりすれば、旧名と新名の区別も付きますが、共に新しめなのでその真実はまったく不明です。
→小鍋又線に突入!
■小鍋又線との分岐地点のほんの少し先に看板が立てられています。そこには「この先三又路から県境まで通行止め」と記されていました。薄々分かってはいたのですが、いざ、その事実を突きつけられるとショックです。でもせっかくなので、行けるところまで進んでみようと思います。ちなみに、この付近から前方に残雪の残る山が見え始めます。 
■土場を抜けてさらにしばらく進むと竣工間もない感じのコンクリ橋が現れました。その前後区間が舗装されていますが、橋から沢を眺めてみると、崩壊したと思われる旧橋の土台のような巨大なコンクリ片が転がっています。おそらく、土砂にヤラれてしまったのだと思われますが、壊れては都度復旧させるので年がら年中通行止めばかりになってしまうのでしょうね。そして完成したらまたすぐ壊れると…。
■復旧したコンクリは市を過ぎてダートをたどっていくと二股分岐が現れました。右手のダートは三条線で、ちょうど股の部分に朽ちかけた林道標が立っています。標識に記されているとおり、本道は左手側なので、ここは本道沿いに進みます。ちなみに、林道標のすぐ上の看板は山菜の採取を禁止する旨を記したもので、このそばではよく見かけます。困ったもんです。
→三条線に突入!
■あ〜あ、やっぱり「通行止」の看板と共に簡易的な鉄柵が行く手を塞いでいます。さて、どうしたものかと思案中、ふと前方に目をやると、間の悪いことに中年夫婦が歩いてきます(写真中央)。山菜採りでしょうか? 中年オヤジは近づくと開口一番、
「携帯持ってる? 衛星式のやつ。え? 衛星じゃない? なんだ、じゃダメだ」
普段街中や近所ではふつうの人でも、山では開放的になってしまうのか、やけに馴れ馴れしい口利きです。横のオバサンも無愛想な顔つき。ひょっとして自分、あのオバサンに警戒されていた?! そりゃ逆だろ! で、ダメだと分かると無言で行ってしまいましたが、いづれにしても、山ではよくいるタイプです。「すみません」とか「こんにちは」とか一言いえばいいのに、と思います。
→!!
■鉄柵を越えてやや坂道がかったダートをゆっくり進むと、前方に雪山がその姿をはっきりと見えてきました。コース的にはあの山のすぐそばを抜けていくはずなのですが、ここにきて残雪具合が非常に気になってきます。考えても仕方ないので先へと進みますが、それにしても良い眺めです!
■その後、また舗装区間が現れました。ここはちょっとした坂道&崖区間になっていたので、復旧工事の際に舗装化したものと思われます。霧来川の対岸の山肌も、けっこうな岩場になっており、荒々しくてなかなか迫力がありました。
→周囲の景観を眺める!
→さらに本名津川線を進む!
→もう飽きた…

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