宿泊「民宿そこど荘」編
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  八丈島の宿林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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1日目に泊まった港のそばの民宿そこど荘

底土港に近くて利便性は最高の民宿
 [1] 八丈島での宿泊
 [2]宿泊「民宿そこど荘」編
 [3] 宿泊「長戸路旅館」編
 [4] 八丈島での宿の探し方
八丈島1泊目は底土港のすぐそばにある「民宿そこど荘」に泊まりました。オフバイク持参なので港から徒歩3分の近さは関係ないのですが、港からの近さと宿のホームページにあった「数えきれないほどの種類の魚たちを、もちろん刺身で、あるいは島ずしのネタなど様々なお料理でお出ししています。」のキャッチコピーに期待して事前に予約していた民宿です。やっぱり宿の大きな楽しみは食事ですからね。

民宿名の「そこど」荘というのは、初めて聞くと、「そこどこ?」などと、一風変わったようにも思いますが、八丈島の海の玄関口である三根地区の「底土」という地名に由来しています。ちなみに底土は「ていど」ではなくて「そこど」と読みます。

宿泊したのはGW前日でしたが、当日飛び込みの一般観光客やアフリカ系外国人、学生のグループ客も含めて宿泊客もそれなりにいたようです。東海汽船の橘丸が発着する港からのアクセスの良さは八丈島の宿ではトップなので、ネットで八丈島の宿を検索すると名前がすぐに出てきます。

底土港から大賀郷へと続く大通りを少し進むと、生け垣に囲まれた宿の入口がすぐに現れます。ガジュマルの樹が配されたきれいな中庭を囲むように客室が配置されており、宿の見た目の雰囲気は八丈島情緒に溢れたいい感じでした。

広々とした宿の玄関の前には宿で貸し出すレンタサイクルやレンタルスクーターが並べられ、奥の別棟には体験ダイビング、レンタル釣り具が所狭しと並べられていました。敷地の入口の脇にはベンチが置かれ、レンタサイクルでの観光客や、ピチパン軍団が休憩する姿も見かけます。でも、さすがにバイク持参のライダーの姿はなかったです。






明るくこぎれいな和室の部屋

到着を告げると通された8畳の和室です。中庭に面した明るい感じで掃除の行き届いたこざっぱりとした部屋で、テレビとエアコンが備え付けられていました。でもそれだけのことであって、テーブルの上にはなにもありませんね。掃除はきちんとされていますが、空いている部屋にそのまま通されたような感じです。

テーブルの上に置かれた湯のみは、廊下に置かれたポットからセルフで入れて自分で運んできたお茶です。八丈島を訪れたのは春先なので喉は乾いていなかったですが、真夏の暑い日にこれではちょっと不親切でしょう。最近よくあるお茶が飲みたい人は廊下に置かれたポットで自分でどうぞ式でした。いきなりの飛び込みで宿泊するのならばともかく、1ヶ月以上も前に予約していたのですが・・・。

そしてよく見れば備え付けのエアコンは2時間100円の有料でした。東北の冬が寒い宿では暖房費を別に取る宿も多いので、それ自体は別になんともないのですが、ならば前もってホームページでその旨を記しておけばいいものを・・・と思ってしまいました。真夏の猛暑日などでは、必ずや「してやられた!」と憮然としてしまうかも。

しかし、宿目的で八丈島を訪れたわけではなく、各地を巡る林道探索ではこの手の宿も多く体験しているので、設備的なものについてはさほど気になりませんでした。部屋もこぎれいで、ただ寝るだけと思えばさほど気にはなりません。ちなみに客室は禁煙で、宿の玄関の脇に灰皿が置いてありました。

ただし、宿の女将さんらしきおばさんの愛想の素っ気なさはひっかかりました。なんか世間話の一つも話しかけられるような雰囲気ではなかったです。特に会話を交わすこともなくスタスタと部屋に案内されてそれでおしまい・・・。

小規模な民宿や旅館では宿の女将さんを見れば、おおよそその宿の様子が分かるというものですが、正直「あちゃ〜、ここ、失敗したかな」との予感がしてしまい、ちょっとガッカリでした。よくいえばビジネスライク、悪く言えば愛想が全くないといったところでしょうか。ここがビジネスホテルならばそれでもかまわないのですけどね。






すぐ横に大きな浴槽もあったのですが・・・

しかし繰り返しますが、八丈島を訪れたのはあくまで林道探索が目的です。快適に泊まれて過ごせて美味しいものが食べられれば、その他はさほど問題ありません。でもこのお風呂はちょっと・・・。 当日は少なからず宿泊客がいたはずなのに大きい方の浴槽に湯
が張られていませんね。通常期の客が少ない平日ならまだしも、GW前日のすでに観光客も多いこの時期にあの小さな湯船にいったい何人が浸かることやら。速攻で一番風呂をいただいたのは言うまでもありません。

廊下ですれ違った他の宿泊客に「お風呂ってあるんですか?」と尋ねられてしまったのには苦笑でした。まさか宿でお風呂の心配をすることになるとは・・・。






これはこれで別に悪くもなかった夕食

「特別注文」しなければ普通のメニュー
そしてこれが宿泊当日に出されたそこど荘の夕食。特別よくもないですが、特に悪くもなかった献立です。ホームページにあった「数えきれないほどの種類の魚たちを、もちろん刺身で、あるいは島ずしのネタなど様々なお料理でお出ししています。」的な献立とは様子が違いますが、まあ、内容的にはこんなものだと思いました。しかし、あのタコとメバチマグロの刺身はどう見てもスーパーのパックの刺身?

このように「数えきれないほどの種類の魚」と「島ずしのネタ」はありませんが、八丈島の特産品である「アシタバ」と「くさや」がありました。でも本当に八丈島の名産品を食べたかったら居酒屋や料理屋に行かなくてはダメです。普通に旅館や民宿に泊まったのでは、団体様で特別注文をしない限り普通のメニューが出るだけです。






独特の風味は強烈だけど美味しいクサヤ

そこど荘で出されたムロアジのくさや。味噌が添えてありました。八丈島のくさやは匂いが比較的マイルドだと言われていますが、やはりアンモニア臭のようなオイニーはキツかったです。しかし、味噌をつけて食べてみたところ、味は意外と美味! そしてこのくさやというやつは八丈島の焼酎に実に合うんですね。独特の匂いだけは馴染めませんが、焼酎の肴にはぴったりの一品でした。






アシタバを練り込んだという普通のソバ

八丈島名産のアシタバを練り込んだアシタバ蕎麦です。特にアシタバの味や香りがするほどでもなかったですが、まあ、普通においしい蕎麦でした。






アシタバ本来の美味しさが分かる一品です

アシタバのお浸し。シャキシャキとした食感が美味しかったです。味もなんとなくホウレン草のお浸しと似ていましたが、食感はそれよりも少し固めでしょうか。






具のアシタバがおいしかったお味噌汁

続いてアシタバの味噌汁です。宿で出される食事はアシタバばかり・・・とよく言われますが、確かにその通り。でもそれはそれで美味しかったです。365日続いたら飽きてしまいますが、八丈島滞在中だけならばそういうこともないでしょう。






八丈島といえばやはりこれですなぁ

ビールはあるが日本酒はない
夕食にビールと共に注文したのが島酒と呼ばれる八丈島の焼酎です。たしか情け嶋だったかな。ロックでいただきました。焼酎はあまり好きではないので、できれば日本酒の方が良かったのですが、八丈島の宿にはビールはあっても日本酒は置いてない所が多いみたいです。まあ、郷に入っては郷に従えですね。

それに八丈島までやって来てさすがに「おやじ、いいから日本酒を出せ!」とは言えません。せっかく八丈島に来たということで島酒をいただきました。イイ感じにホロ酔いしましたが、ちなみにそこど荘で飲む焼酎は1杯500円。






お早うございます!

島酒で晩酌しつつ夕食を終えて部屋に戻ると布団が敷いてありました。他にやることもなく布団に寝っ転がってテレビを眺めていたらうたた寝してしまい、気がついたら夜中の3時。結局そのまま朝までテレビを眺めて過ごしてしまったそこど荘の一夜でした。翌朝の朝食はデジカメに撮るほどのものでもなかったです。

もはや観光協会の宿紹介や、口コミサイトの宿の評判がまったく当てにならないことは当たり前の時代です。単に寝るだけの宿としては許容範囲内ですが、それ以上のものを期待すると残念な結果となってしまうそこど荘。

ちなみに当日の宿泊者はそのほとんどが外食する素泊まりでした。それがなにを意味するのかは想像にお任せしますが、所詮はビジネス民宿なんですね。なので海に囲まれた八丈島なのに、宿では島で採れた新鮮な魚を食べられないという残念な現象もたまに起こります。「素泊まりという選択肢」もありかなと思いました。一夜限りで寝るだけならばいい宿なのかもしれませんが、連泊はちょっと・・・。






締めて合計金額 10584 円なり!
1名1泊8600円・ビール1本700円・島酒1杯500円(小計9800円・税8%784円)
税込合計金額10584円

この金額を安いとみるか高いと見るか。
女将さんの愛想が良ければそれだけでも大分違うのですが・・・。

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