洞輪沢港
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の見所スポット林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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     6 丹娜婆の墓
     7 ポットホール

眺める者を魅了するとてもきれいな洞輪沢港の海

末吉地区の南西海岸にある洞輪沢(ぼらわさわ)港は公共の交通を利用した場合には、1日にバスが1往復という恐ろしく不便な場所にありながらも、港内に無料で入れる洞輪沢温泉があるため、八丈島の温泉巡りで密かに人気のあるスポットです。

洞輪沢港は漁港であるため、温泉目当て以外で訪れる観光客は少ないですが、太平洋に面した入江にある静かな港で海もとてもきれいです。すぐそばにある名古の展望台から見下ろすことができ、その静かな雰囲気に誘われて訪れてみました。






坂道を下っていくとやがて見えてくる洞輪沢の集落

都215号線から高低差100mの急坂で続く汐間・洞輪沢線 (都217号線) を下っていくと、やがてそびえる断崖を背にした海岸沿いに洞輪沢の家並みが見えてきました。坂道は長くてキツいですが、バイクならすぐにたどり着けます。






まるで時が止まっているかのような集落

ひっそりとした静かなたたずまいの洞輪沢集落。田舎の小さな漁村の趣で、集落には商店もなく歩いている人の姿も見かけませんでした。それにしてもひなびています。






誰もおらずに静まり返っていた洞輪沢港

集落の家並みを抜けると洞輪沢港に到着しましたが、ひっそりとして誰もいませんね。今朝の漁は終わったのか、数隻の漁船がもやわれていました。

ちなみに八丈島周辺で漁獲される代表的な魚はキンメダイ、トビウオ、カツオ、ムロアジ、メダイ、マグロ。以前は高値がつくカツオ漁が盛んでしたが、漁獲量の減少によって今はキンメダイの漁獲高が延びています。






港を訪れたならば見逃せない洞輪沢温泉

港の片隅には洞輪沢温泉のブルーの建物があります。八丈島では無料で入浴できる唯一の温泉ですが、やはり誰もいませんでした。バイクやレンタカーなどの自前の移動手段がないと訪れにくい場所だけに、あまり観光客もやって来ないようです。






東京都で唯一の避難港にもなっています

沖合が入江となって三方を陸地に囲まれた天然の良港の洞輪沢港は避難港に指定されており、台風の時には大型貨物船などが沖に避難停泊します。避難港とは旅客の乗降や貨物の積卸しのためには使用されず、台風や冬季荒天などの暴風雨時に小型船舶が避難するための港湾のこと。

瀬戸内海や東京湾などの内海、内湾では指定されず、太平洋や日本海、東シナ海といった外洋に面した港が指定されますが、東京都ではここだけだそうです。






漁船の船揚場から眺めた漁港施設

ここは漁港なので港内には漁船の船揚施設や給油施設、貯氷や冷蔵施設があります。その他に天草の荷捌施設を兼ねた共同作業場があるそうです。伊豆諸島で採取される天草は生寒天の原料として日本一の品質を誇っているだけのことはありますね。






八丈島特産のクサヤのムロアジも水揚げされます

八丈島の漁業はだいたい昼間に行われているそうですが、3〜5月が流し刺し網漁でトビウオ漁が、3〜6月がひき縄漁によるカツオを主体としたマグロやカジキ漁、5〜8月は天草、トサカノリ、トコブシ漁が行われます。

8〜12月の頃は棒受け網漁でムロアジを獲り、 メダイやキンメダイ漁は秋が最盛期ですが、これは一年中操業されているそうです。

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