ポットホール
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

  八丈島の見所スポット林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
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     7ポットホール


林道探索の途中で訪れることになるポットホール

標高700.9mの三原山 (東山) 山腹の深い森を巡るこん沢林道の途中にあるポットホールです。三原山山中の観光スポットとして知られており、訪れる観光客も多いですが、島内の林道探索でこん沢林道を訪れれば必ず通りがかります。

訪れた時 (平成29年5月時点) には端の架け替え工事中で、 林道の通り抜けはできない状況でしたが、ポットホールまでなら行くことができました。ポットホールを巡る散策路の入口は沢を挟んで2カ所あるので、地図上では林道をどちら側から進んで来てもOKですが、詳しくは こん沢林道 紹介ページを参照して下さい。

八丈島の海辺の観光スポットはバイクならばどこも簡単に行けますが、島の内陸に位置する滝や山中を巡る散策スポットは、登山道を進まなければたどり着けない所も多くて気軽に訪れられない場合も多いのですが、ポットホールは入口までの移動手段さえあれば誰でもやって来ることができます。ただし、足漕ぎの自転車では辛いかと・・・。






「甌穴」とはポットホールのこと

こん沢林道甌穴群(こんさわりんどうおうけつぐん)
八丈三原山の東側に広がる甌穴群は、
長い年月をかけ、様々な要因(地質・水量・傾斜)から生み出されたもので、
日本国内においてもこのような甌穴群は類を見ない。

学術的にも非常に価値のあるものなので、今後も大切に保護されていくべきである。
町天然記念物
平・28・7・11指定 八丈町末吉こん沢
八丈町教育委員会






ポットホールの簡単な説明がされた案内板があります

ポットホール散策路
ポットホールとは?
川底や川岸にできる円形の深い穴。
川床の岩盤のくぼみに入り込んだ小石が、渦流のためにくぼみ内を転がって、
だんだん大きな円形の穴に拡大する。
この場所のように、数百メートルも連なっているのは珍しい。
八丈町産業観光課






散策路を奥までいかなくても十分に眺められます

岩盤に階段状に連なるポットホールです。ポットホールの連なる沢沿いにはいくつか散策ルートが設けられていますが、 一番短くて400mほどで、長いルートでは3キロほどの距離があるそうです。ただし、散策路は実際のところは細い山道です。地面は湿っていて滑りやすいので、奥まで進むのならばスニーカーなどのちゃんとした靴が必要だと思います。訪れるのも天候のよい晴れの時にした方がいいでしょう。

訪れるにはそれなりの格好をしていかないとダメなのかとも思ってしまうポットホールですが、大丈夫。散策路を奥まで進まなくてもポットホールそのものは十分に眺められます。散策路を奥まで進むのならば話は別ですが、ただ眺めるだけならばそこまで身構えずとも気軽に訪れられるスポットとなっています。

ちなみに周辺の小さな沢沿いにもポットホールは見られますが、案内板があって散策路が整備されているのはここだけです。






数の多さでずば抜けている八丈島のポットホール

ポットホールそのものは八丈島に限らず全国各地で見られますが、ここではなにが珍しいのかというと、ほぼ同一の規模の甌穴がほとんど同じ間隔で存在し、場所によっては100段を越える小滝と甌穴のセットが見られること。 つまり数の多さですね。八丈島では実に計716個ものポットホールが確認されているそうです。

数十年もしくは数百年に1回程度発生する豪雨の際に、岩盤部分に猛烈な水流が流れ、それが次々にジャンプして100段を越えるような小滝と甌穴を作ったそうです。

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