このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 盆堀林道/ Bonbori林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.11.24 / No.To-066 
 [ 所在地 ]八王子市 ・ あきる野市 [ 状態 ]全線舗装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]千ヶ沢林道 ・ 伝名沢林道石仁田林道
 無情な時代の流れで人力天国と化した盆堀林道、楽しむとしたらダート支線巡りのみ!

王子市の「上恩方町」地区にある盆堀林道の入口にやって来ました。都521号線を圏央道八王子西インター方面から神奈川県との境界である和田峠方向に進み、「夕やけ小やけふれあいの里」を過ぎた先の「関場バス停」にて右折。醍醐川沿いに進むと、やがて民家の脇に右折する林道入口が現れますが、林道標が設置されているので分かりやすいと思います。名前だけはよく知られた東京都の林道なので、その実態の報告も含めて探索してみます。
なみに起点となる入口には車止めの冊があってチェーンが張られていますが、そのくせいつやって来ても南京錠による施錠はなされていません。森林管理事務所のお達しによれば、「車両の通行は可能であるが、林業関係者以外の車両の乗り入れを規制している」とのことらしいです。へへ、カギのかけ忘れではなくて事実上の黙認というやつですね。
だし、盆堀林道は残念ながら全線舗装済み。かつてのダート時代には、休日ともなればそれこそ行き交う四駆とオフバイクで賑わったものですが、それも今は懐かしい過去の日の思い出…。完全舗装化されたことで四駆やオフバイクは寄り付かなくなり、その代わり現在はチャリダーとハイカーが押し寄せる一大聖地と化しています。
だらかに、そしてダラダラと連続する登り坂をたどって進みます。まずは中盤に位置する入山峠(557m)を目指しますが、今の所はとくに見るべき物もないよくある植林地の舗装林道といったところ。でも標高だけは確実に上がってきているみたい。
れを実感させてくれるのがこの地点。尾根に近い急峻な斜面を峠に向かって進む区間ですが、斜面の植林が伐採されているため明るく開放的な雰囲気となっています。見通しがきくので、尾根筋に向かって高度を上げつつ走っている状況が分ります。
→景色を眺める!
らに舗装路を登っていくとコンクリの随道が出現。盆堀林道で唯一の「入山トンネル」です。長さも短くて特筆すべきこともないですが、ここはスプレーによる壁への落書きが酷かったな。市街地からも近くて誰でも簡単にやって来られる舗装林道ならではの弊害かと…。人里遠く離れた深山地帯のダート林道では、このような落書きなんてまずありません。
道内部を前進中。入山トンネルは短いので内部が真っ暗ということもありません。また、素堀でもないため、天井から水滴がぴちょん・・・という楽しいおまけもなし。
→随道出口を眺める!
ンクリ随道を抜けた先の尾根筋区間。標高はおよそ550mほどでしょうか。視界が開けた盆堀林道での魅せ場であり、さすがに紅葉はきれいだったです。が、しかし、それでも所詮ここは舗装林道。ゆえに林道走行の楽しみでもある険しさはゼロであり、とくに舗装路沿いに連なるガードレールが不粋だったなぁ。ちなみに、東京都の同じ舗装された尾根筋山岳林道ならば、雄大さという点でも檜原村と奥多摩町を結ぶ 鋸山林道 の方に軍配が上がると思いますよ。
→紅葉を眺める!
→紅葉を眺める!
→紅葉を眺める!
堀林道の支線巡りと共に、その大きな目的でもあった林道での紅葉狩りを楽しみながらゆっくりとWRを進めます。いわゆるオフバイク的な楽しみは度外視して紅葉のみに目的を絞れば、まあ、ここもそんなにも悪くはないかも。
→紅葉を眺める!
らに進んで入山峠にたどり到着。ここには「盆堀間伐作業道」の分岐があるのですが、生憎、無線マニアのバンがアンテナを立てて入口前に陣取って(画像ではトリミングでカット!)いましたよ。まあ、ここは誰でもやって来られる舗装林道なので仕方ないですが、ちょっとがっくし…。なぜって、峠の全景を撮ろうとすると、絵にならないアンテナ車が写り込んでしまうのでね。なお、峠にはオフバイクと人力、そしてアンテナ車がそれぞれ1台づついました。
→「盆堀間伐作業道」入口を眺める!
→付近を眺める!
→付近を眺める!
山峠を過ぎるとその先は盆堀川の源流部へと向かっての下り坂が開始。右へ左へと蛇行して高度差を稼ぐお決まりのダラダラ道です。目的地に対して無駄に遠回りするので、それが舗装林道の場合にはうんざりとさせられてしまいます。
ラダラと坂道を降りていくことしばし、やがてその先で左折するダート分岐(画像では向かって右手)が出現。この地点は「 勝負口 」というらしく、そして分岐するダートは千ヶ沢林道とのことです。ただし、その入口に林道標は見当たらず、しかもロープとバリケードで軽く封鎖中。ちなみに封鎖の原因はその先の土砂崩れみたいですよ。
→千ヶ沢林道の様子を眺める!
ヶ沢林道分岐を過ぎてさらに下ると盆堀川を渡るコンクリ橋が現れますが、その手前左手に伝名沢林道が、そして橋を渡った直後の右手に石仁田林道の入口が現れます。共にピストンながらも、嬉しいことにどちらも林道のあるべき姿、すなわちダート状態なんですね。もしもこの支線林道の存在が無かったならば、わざわざオフバイクで盆堀林道を訪れる価値はかなり低いでしょう。
→付近を調べる!
→伝名沢林道に突入!
→石仁田林道に突入!
本のダート支線分岐を過ぎると山麓の人里はもう近いです。やがて路肩に不法投棄防止のフェンスが連なり始めました。残念ですが、これが都市近郊の誰でもやって来られてしまう林道の現実なんかも。そしてそれを象徴するかのようなものがここに存在しています。
→?!
してすぐに盆堀地区側のゲート地点に到着。探索時にはオープン状態とされていましたが、もしも閉じられていたら、どうしようもない開閉式のゲートです。もちろんここにも強突破防止の監視システムが備わった状態で。盆掘林道における不法投棄の深刻さがうかがえました。
→振り返る!
ほどのゲート地点が終点かと思いましたが、さらに進んだこの地点が終点みたいです。振り返ると青い林道標が設置されていましたよ。というわけで盆堀林道の探索はこれで終了ですが、ロケーション的にはまあまあな部分もありましたが、所詮はフル舗装の林道。かつて四駆とオフバイクの聖地であった面影はまったくなし! 林道が舗装されるとよくありがちなパターンで、現在は山チャリの一大聖地となっているみたいですね。
→探索終了!
→振り返る!
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