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 清水林道/ Shimizu林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.08.12 / No.AK-024 
 [ 所在地 ]三宅村 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ] 南戸林道  [ 分岐林道 ]-
 道すがらに大地の力「ジオパワー」を感じつつダートも楽しめる三宅島の穴場的な完抜林道

宅島を一周する都212号線を「阿古」から「伊ヶ谷」に向かって進むと、途中で右手に切り返す形で現れるのが清水林道の起点です。延長距離4528mで島内第2位の長さを誇る林道ですが、起点、終点共に林道標が設置されていません。事前情報なしでは存在そのものに気がつきにくく、都道からの入口も分かり難いと思います。ゆえに入口を探しまくる無用な手間を省きたいのであれば、アプローチは南戸林道に合流する終点側からが断然おすすめ。実際、この時は南戸林道から都道の起点まで一度完走して「ここは清水林道である!」ことを確認したうえで再び引き返す形で探索しています。というわけでここが都道にある清水林道の起点ですが、画像では手前が伊ヶ谷、前方が阿古となっています。
→ 振り返る!
うは言っても「林道の証がなければ話にならねーし!」と思うかもしれませんが、ご安心ください。確かに都道からの入口に林道標は存在していませんでしたが、林道標ハンター的にはそのまま諦めるわけにはいかんでしょう。なんとなく路肩の薮を探ってみると・・・。
→ 薮を探ってみると?
道の起点から入線すると、歩きではすぐに膝が笑ってしまうようなキツい傾斜の急坂で一気に登坂。雄山(775m)山麓の森の中を進んでいきますが、そこは物凄い密林じみたジャングル状態でした。頭上を覆い尽くさんばかりの勢いで迫る滅茶苦茶な薮に閉塞感を覚えてしまいますが、路面はコンクリ鋪装されているので走行的な問題はなにもありません。
→ 森を眺める!
蒼たる密林の真っただ中を登坂していくと、沢を跨ぐ橋が出現。沢床の完全に干上がった枯れ沢で、その名称は不明。水に乏しい絶海の孤島たる三宅島にだって川や沢はありますが、雨天時にだけ水が流れて普段は枯れた状態がほとんどです。しかも火山島という特殊な地形によって、いったん大雨が降ると泥流や土石流と化すような極端なものばかり・・・。そういうわけで、ここは沢辺を散策できるような優しい沢ではなくて、橋のたもとには「危険 立入禁止」看板が掲げられている危ない沢だったんですね。
→ 沢の上流を眺める!
→ 沢の下流を眺める!
を跨いでさらに坂道を登坂していくと、林道沿いにスダジイの巨木が生える区間が現れました。タブノキと共に長い年月かけて作られた三宅島の森を代表する樹木であり、海岸から標高450m付近にかけて群生しているとのこと。清水林道はそのようなスダジイとタブノキを中心とした森の中を抜けており、見る者を圧倒する見事な樹木っぷりにしばし見上げてしまいました。同じ東京都でも無味乾燥なスギやヒノキまみれの植林の森とは全然違うんだぜぇ!
→ スダジイを眺める!
潮流れる温暖な三宅島ならではの自然色豊かなスダジイ林を気分よく進んでいきます。さすがに林道沿いに環境省の巨樹・巨木リストに登録されるほどの古木はなかったですが、広葉樹とはまた一味異なった常緑樹の鬱蒼した森の雰囲気が独特でイイ感じだったです。
→ 山道を眺める!
ンクリで簡易的に鋪装された坂道をぐんぐんと登って進みますが、なぜか端に歩道のある区間が出現。歩道を設けるほど車両の通行量があるとはとても思えないし、わざわざ歩道の設置された林道ってほとんど見かけませんが、これってあまり意味ないですなぁ・・・。
→ 林道沿いの木を眺める!
→ 林道沿いの木を眺める!
ート出現! 林道沿いの森の樹木などを眺めながらのんびりと進んでいくと、ここで簡易鋪装が途切れました。ちなみに三宅島に存在する10本の林道のうち6本は残念なフル鋪装林道となっています。清水林道も残念な6本の鋪装林道なのかと思っていただけに、これは嬉しい展開でした。しかも三宅島で初のダートでもあったしね!
水林道の未知なるダート区間へとさっそく進みますが、そこは土質ではなくて小石系ダートでした。しかし、砂利は通常の小石ではなくて厳密には黒色の溶岩が細かく砕かれたようなもの。溶岩質の小石は角張っているので、ズルズル感よりもガタガタ感の方が目立つようで、路面の小石一つにも「火山島の林道」を実感させられてしまいます。
かし、お待ちかねのダート区間はすぐに終了。すぐに再びコンクリ簡易鋪装区間となってしまいました。舗装化率の高い三宅島の林道なのでこの展開は予期していましたが、それでもやはり残念! 清水林道のダート区間はこれで終わりなのでしょうか?
「残念な鋪装は島の自然と景観、雰囲気が補ってくれるだろう」と気を取り直して先に進んでいくと、路面上になにか小さな白い物が集中して落ちている地点がありました。ここは立ち止まるような場所でもなかったですが、しゃがんで路面を眺めてみます。
→ 地面を眺める!
ぉ、やったぜぇ! 清水林道の未鋪装区間は先ほどで終了かと半ば諦めていたところ、ここで再びダートが現れました。どうやら清水林道のダートは虫食い状態で残存している模様。なんとも気を揉ませる展開でしたが、しかしそこは素直に喜ぶべきでしょう。
山の自然色豊かな鬱蒼たる山麓の森を軽快に前進中。溶岩質の小石を踏みつける感触も心地良く、誰もいない林道の静寂さと島の自然を味わいながら清水林道のダートを楽しみます。ここ、島のレンタカーやスクーターでも走れると思いますが、スクーターでの場合はガタガタ感がかなり大きいかもしれません。
かし、対向車はもちろんのこと、レンタルスクーターや自転車な人、林道歩きのハイカーなど、全く人の姿を見かけません。林道の出入口に観光的な案内板が設置されていないのは、一般観光客的には「なにもない状況」。林道ライダー的にはダートがあるのでその価値は大きいですが、世間一般的にはわざわざ立入る観光客がいないのは無理もないか・・・。
た鋪装路が・・・。静寂さに包まれた未舗装林道をいい感じで進んでいくとこれでした。清水林道はその繰り返しなんですね。しかし、この先にもまだダート区間は残存していると睨み、それを期待してさらに進みます。
→ 地面を調べる!
→さらに清水林道を進む!
→探索中止!
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