このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

─ DW ─


初期の気動車に使われたトルクコンバータTC-2(A),DF115はそれぞれ製作2社のオリジナル品 (元になった原型は同じなのだそうだ)だが、以後、JNRと製造各社との共同設計となった。
これらはDWという型式が付けられている。
DWというのはドイツ語のDrehmoment Wandler(ドレーモメント・ヴァンドラー)の頭文字を とったのだという。Drehというのは「回転」、momentとは英語のモーメントと同じで、Drehmoment で回転力、トルクのこと。日本語ではトルク(toruque)のことを回転力といっているので「力」 という概念だが、単位はNm(ニュートンメータ)であって、力とその作用する腕の長さの積だから、 モーメントと表記するドイツ語の方が理屈に合っている。
Wandlerは変圧器(トランス)の意味があり、ここから、「変換機」の意味で使われている。

JNR時代に製作されたコンバータの型式は表の通り。

型式
車種
機関形式
DW1キハ60DMF31HS
DW2(A)DD51他DML61Z
DW3キハ90DMF15HZ
DW4キハ91,65,181系DML30HS系
DW5DD54DMP86Z
DW6DE10,11他DML61ZA/ZB
DW7DE50DMP81Z
DW8DF51(DML61ZC)
DW9キハ66,67,182DML30HS系
DW10キハ40,47,48,183,184DMF15HS系
DW11キハ用試作
DW12キハ182,183DML30HS系
DW13キハ182,183DMF13HS系
DW14キハ182,183DMF13HS系

キハ**は気動車。DD**,DE**は機関車。

DW7はDE50用として製作された。DE50は試作として1台しか製作されなかった。
機関はDD51の排気量61リットル12気筒を、排気量81リットル16気筒にした。出力2000PS、1台で5軸を駆動する。

DW8は製作されなかった。DD51の機関DML61Z(1100PS)を1500PSまで出力アップしたDML61ZC、 2台で6軸を駆動する計画だったらしい。

写真は衣浦臨海鉄道のDE型。DW6を搭載している。

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