このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

─ 機関型式 ─


「過給機」の項で、機関型式をいきなり書いたので、業界関係者しかわからないことになって しまった。前後するが、解説を加えることにする。
JNRの内燃動力車(下記注)に使用された機関は
の3種類に大きく分けられる。
(注)念のため解説・・・・幹線、都市部で運用されている電気車両(電車、電気機関車)は 線路の上に張った電線から電気をとって動いている。
これに対し、自動車と同じようにエンジン(内燃機関)を動力とするのが内燃動力車。 客車の床下に小型のエンジンを積んだディーゼルカーと大型のエンジンを積んで貨車や (動力のない)客車を牽引するディーゼル機関車がある。ディーゼルカーを「気動車 (きどうしゃ)」ともいう。

上記の型式記号を解説すると下表のようになる。
型式記号解説
DMDiesel Motor(ディーゼル・モトール)の略。エンジンをドイツ語でMotorという。
街の自動車屋(整備工場)を○○モータースという、
あのモータースとは電気で回るモータの ことではなく、ドイツ語が語源であった。(へぇ〜)
F・H・L・Pシリンダ数を表す。A=1,B=2,C=3というようにアルファベットと数字を対応 させていく。
F=6,H=8,L=12,P=16である。
数字総排気量をリットルで表記した数
H・B・S・ZH:水平型(Holizontal)機関。ディーゼルカーに使われる。
立型、V型には特に記号を付けない。
S:過給機(Supercharger)付機関。
Z:過給機と中間冷却器を装備した機関(中間冷却器については次回解説の予定)。
B:改良、設計変更の記号。Aから順に付ける。
DML30HS系がもっとも多く改訂されて、DML30HSJまであった。
ただし、用途によって、-G=発電用、-R=排雪用の記号を付ける。

なお、現場では、「DM○」は略して、61Z、17Hと呼ぶことが多い。 61Z系に至っては、排気量も略して単にZA、ZBで通用する。

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