このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

─ スーパーチャージャ ─

ターボチャージャは排気ガスのエネルギを利用してブロアを回すが、エンジンのクランク軸で直接、 ブロアを動かし、燃焼室に送り込む空気(あるいは混合気)を増加させる機構もある。
自動車の世界で、「スーパーチャージャ」と称している。機械屋、機関屋はこれを「メカニカルチャージャ」 または「機械過給」という。
ターボチャージャが実用となる以前、戦前、戦時中の航空機、戦闘機に多用された。 上空へ上がれば上がるほど、空気の密度が低下(絶対的酸素量が不足)するから、過給機に必要な動力が 増えてしまい、上昇力に限界を生じてしまう欠点があった。戦時中、戦闘機にターボチャージャを試験した ことがあった。現在の過給機よりはるかに大きく、吸・排気の配管の取り回しも厄介で苦労したらしいが、 飛んでみると、高く上がれば上がるほど、気圧が下がるから、排気ガスが勢いよく出ていき、ターボ チャージャの回転が上がり、燃焼室へ送り込む空気量が増し、航空機にはベストマッチング! 期待以上の効果が発揮できた。(参考文献:マン・マシンの昭和伝説/前間孝則著)

繰り返すが、エンジンの動力の一部を利用するのは、「メカニカルチャージャ」という。 (機械屋、機関屋の業界では)メカニカルチャージャとターボチャージャを総称して「スーパーチャージャ」と いう。
鉄道車両用の機関で、DMF31S、DML61S、DMF15HS、DML30HSのSはすべて、スーパーチャージャのSであって、 過給機付を意味している。鉄道車両の場合、過給機とはすべて、排気タービン過給(ターボチャージャ)である。

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