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〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜
〜梅初月 花ぞ昔の香ににほいける 〜
〜 後書き 〜
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
ここからは、後書きになります。
山南敬助さんは、近藤勇さん、土方歳三さん、沖田総司さんなどと一緒に、多摩から京都に来ました。
山南敬助さんは、途中から近藤勇さんや土方歳三さんとの間に、考え方の違いが出てきたようです。
そして、逆に、途中から参加した伊東甲子太郎さんと親しくなっていきます。
最期には山南敬助さんが新撰組から脱走するという結果を生んでしまいました。
そして、逃げている途中で掴まり戻ってきます。
山南敬助さんは切腹という最期を迎えます。
この物語は、新撰組から脱走する前年の最後の月(十二月)から前の月(一月)を想定して考えました。
近藤勇さん、山南敬助さん、土方歳三さんの三人は、「新撰組異聞」のなかでは、時期的には、確執が表面化している頃も朗らかに話しをしている場面が出てきます。
本当だと、山南敬助さんは、近藤勇さんや土方歳三さんと朗らかに話しをしたり出来る状況や気持ちは、なかったのかもしれません。
ただ、沖田総司さんという、三人が共通に面倒を見ていたり気に掛けている人の話しなら、そういう状況になるかなと考えて、朗らかな場面を書いています。
この物語に登場する歌は、「小倉百人一首 三十五番」、及び、「古今集」からの歌です。
「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほいける」
ひらがなの読み方は、「ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほいける」となります。
意味は、「いったいあなたはどうなんでしょうね。人の心なんてわからないものですよ。それでもふるさとの梅の花だけが、昔のまま同じ香りで匂っているのですね。」となるそうです。
作者は、紀貫之(きのつらゆき)です。
「梅初月」ですが、「ばいしょづき」または、「うめのはつづき」と読みます。
「陰暦十二月の異称」です。
ちなみに、この物語のタイトルは、「うめのはつづき」と読んでいます。
楽しんで頂けると嬉しいです。
はじめに
前編
後編
目次
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