〜　雪月花　新撰組異聞　編　〜


〜　桜月　花よりほかに知る人もなし　〜


〜　後書き　〜


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ここからは後書きになります。

鈴ちゃんが想いを込めて買ったお守りを巡る物語です。

沖田総司さんも鈴ちゃんに意地悪をしたり困らせたりするつもりはなかったのに、鈴ちゃんが後々とった行動を知って後悔します。

沖田総司さんも大切な人達が次々にいなくなったりした事で、鈴ちゃんに対していつもより余計に不安になったりしていると思ってください。

この物語に登場する歌は、「小倉百人一首　第六十六番」、及び、「金葉集」からの歌です。

「もろともに　あはれと思へ　山桜　花よりほかに　知る人もなし」

ひらがなの読み方は、「もろともに　あはれとおもへ　やまざくら　はなよりほかに　しるひともなし」となります。

作者は、「前大僧正行尊（さきのだいそうじょうぎょうそん）」です。

意味は、「私があなたを愛しく思うように、あなたも私を愛しく思ってくださいね。山桜よ、花のあなた以外に、私の心を知っている人はいないのですから」となるそうです。

「大僧正」は、「だいそうじょう」と読みます。

名前ではなく、「僧綱（そうごう）の最高位。」を表している言葉です。

「桜月」は「さくらづき」と読みます。

「陰暦三月の異称」です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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