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〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜


〜 冬月に見る夢 今夜の雪にいざ濡れな 〜


〜 第三版 〜


登場人物

土方歳三、沖田総司、斉藤一、少女[鈴、美鈴]

夜の国の登場人物、夢、男性



「ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ」

「万葉集 第八巻 一六四六番」より

作者:小治田朝臣東麻呂(おはりだのあそんあづままろ)



今は冬。



ここは、京の町。



寒い日が続いている。



料亭。



一室。



土方歳三は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

沖田総司は酒の肴を美味しく食べている。

斉藤一は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

膳には、酒と肴が載っている。



土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司に普通に話し出す。

「今日は寒い。雪が降るかも知れない。」

沖田総司は肴を食べながら、土方歳三に微笑んで話し出す。

「土方さんも雪が降ると思うのですね。楽しみですね。」

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司は雪が降る時が楽しみなのか?」

沖田総司は肴を食べながら、土方歳三に微笑んで話し出す。

「雪が降ると任務は大変になりますが、子供達の喜ぶ姿を見られるので楽しいです。」

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司に微笑んで話し出す。

「雪が降ると楽しい気持ちになる時が有る。特に、好きな女性の傍で夜に降る雪を見ると、最高に楽しい気持ちになる。」

沖田総司は肴を食べるのを止めると、土方歳三を赤面して見た。

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は土方歳三に寂しく話し出す。

「私は、夜に雪が降る中で逢えません。」

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司を微笑んで見ている。

沖田総司は土方歳三に赤面して慌てて話し出す。

「土方さん! 私の想像した相手は、子供達と物凄く大切な友達です! 私は彼女にも子供達にも、夜に雪の降る中で逢えません! 夜に雪が降る時に彼女に逢いに行けば、彼女と彼女の家族の迷惑になります! 彼女と夜に雪が降る中を出掛けて、彼女が風邪をひいたら困ります! 彼女に危険が及ぶ行動は出来ません!」

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司。俺に慌てて訂正する必要はない。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は土方歳三と斉藤一を見ながら、軽くため息をついた。

土方歳三は杯の酒を飲みながら、沖田総司を微笑んで見た。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、土方歳三と沖田総司を普通の表情で見た。



暫く後の事。



ここは、京の町。



寒さに包まれる感じがする。



土方歳三は普通に歩いている。

沖田総司は微笑んで歩いている。

斉藤一は普通に歩いている。



土方歳三は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。

「雪を詠んだ歌の中で、良い歌を思い出した。」

沖田総司は土方歳三を不思議な様子で見た。

斉藤一は土方歳三と沖田総司を普通の表情で見た。

土方歳三は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。

「“ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ”。歌の意味は、“今夜の雪に、濡れましょう。明日になって、雪が消えてしまったら残念ですからね。”、となるそうだ。」

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「斉藤さん! 夜に雪が降ったら、一緒に見ましょう!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。

「斉藤さん! 今夜はとても寒いです! 約束が直ぐに叶う可能性が有ります!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。

土方歳三は沖田総司と斉藤一を微笑んで見た。



暫く後の事。



ここは、屯所。



寒さに包まれている。



沖田総司の部屋。



沖田総司は床の中で静かに寝ている。



部屋の中が不思議な空気に包まれた。



沖田総司は床の中でゆっくりと目を開けた。



少女が沖田総司を笑顔で覗き込んでいる。



沖田総司は、夜の国の住人で少女と同じ容姿の“夢”だと直ぐに分かった。



沖田総司は床の中で、夢に微笑んで話し出す。

「夢ちゃん。こんばんは。」

夢は沖田総司を覗き込むのを止めると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。こんばんは。」

沖田総司は床の上に体を微笑んで起こした。

夢は沖田総司に微笑んで話し出す。

「今夜も夜の国にご招待します。」

沖田総司は床の上に体を起こして、夢を微笑んで見た。

夢は沖田総司に微笑んで抱き付いた。

沖田総司は床の上に体を起こして、赤面して動きを止めた。



夢は沖田総司を微笑んで抱いて、不思議な空気に包まれた。

沖田総司は床の上に体を起こして、赤面して動きを止めて、不思議な空気に包まれた。



夢は沖田総司を微笑んで抱いて、静かに居なくなった。

沖田総司はで床の上に体を起こして、赤面して動きを止めて、静かに居なくなった。



一瞬の後の事。



ここは、夜の国。



夢の住む家。



一室。



暖かい空気に包まれている。



夢は沖田総司を微笑んで抱いて、静かに現れた。

沖田総司は赤面して動きを止めて、静かに現れた。



夢は沖田総司から離れると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。夜の国に着きました。」

沖田総司は夢に赤面して話し出す。

「部屋の中が暖かい。」

夢は沖田総司に微笑んで話し出す。

「今夜も、総司さんの希望の温度、総司さんの希望の雰囲気、です。」

沖田総司は部屋を赤面して見た。

夢は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。照れ屋さんですね。今から大切な人に逢います。大丈夫ですか?」

沖田総司は夢を赤面して不思議な様子で見た。



夢は微笑んで、静かに居なくなった。



沖田総司は部屋の中を赤面して不思議な様子で見た。



斉藤一が普通の表情で、静かに現れた。

少女は微笑んで、静かに現れた。



沖田総司は斉藤一と少女に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。鈴ちゃん。こんばんは。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

少女は沖田総司に心配して話し出す。

「総司さん。お顔が少し赤いです。大丈夫ですか?」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「大丈夫だよ。部屋が少し暑い関係だと思うんだ。」

少女は沖田総司に心配して話し出す。

「お部屋が暑いですか?」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

少女は沖田総司の額に心配な様子で手を当てようとした。

沖田総司は少女の手を掴むと、少女に慌てて話し出す。

「鈴ちゃん! 心配しないで!」

少女は沖田総司を申し訳なく見た。

沖田総司は少女の手を慌てて放した。

少女は沖田総司に申し訳なく話し出す。

「総司さん。申し訳ありません。」

沖田総司は少女を慌てて見た。



少女は寂しく、静かに居なくなった。



沖田総司は斉藤一を見ると、斉藤一に心配して話し出す。

「私は怒っていません。鈴ちゃんが心配です。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。美鈴さんの手を掴んだ時に力を入れただろ。」

沖田総司は斉藤一に心配して話し出す。

「慌てていたので、鈴ちゃんの手を掴んだ時に力が入ってしまいました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。美鈴さんが夜の国で行くと思う場所を全て探せ。美鈴さんに一刻も早く謝れ。」

沖田総司は斉藤一に心配して話し出す。

「はい。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。



沖田総司は心配な様子で、静かに居なくなった。



直後の事。



ここは、夜の国。



一軒の家。



庭。



男性が微笑んで居る。

焚き火が静かに燃えている。



少女が寂しい様子で、静かに現れた。



少女は男性を寂しく見た。



男性は少女が以前に夜の国で逢った時がある。

男性は少女が大切に想う人物と同じ容姿をしている。



少女は男性に悲しく話し出す。

「総司さんを怒らせてしまいました。」

男性は少女に微笑んで話し出す。

「本当に怒ったの?」

少女は男性に悲しく話し出す。

「総司さんは私の手を少し強く掴みました。総司さんは私を笑顔で見ませんでした。」

男性は少女に微笑んで話し出す。

「美鈴さんに心配を掛けたくない気持ちが強くて、慌てたと思う。美鈴さんには、慌てる様子が怒る様子に見えたと思う。」

少女は男性を悲しく見た。

男性は少女に微笑んで話し出す。

「美鈴さんの悲しむ姿を見て、心配していると思う。美鈴さんに謝るために、美鈴さんを探していると思う。」

少女は男性を悲しく見ている。



男性は微笑んで、静かに居なくなった。



少女は焚き火を寂しく見た。



沖田総司は赤面して、静かに現れた。



少女は沖田総司を心配して見た。

沖田総司は少女を抱くと、少女に赤面して心配して話し出す。

「鈴ちゃんが急に居なくなったから心配したんだ。鈴ちゃんの悲しい様子が分るから、更に心配になったんだ。鈴ちゃんが夜の国で行く場所が良く分からないから、鈴ちゃんに長く逢えない可能性があるから、更に心配になったんだ。」

少女は沖田総司に心配して話し出す。

「総司さん。黙って居なくなってごめんなさい。」

沖田総司は少女を抱いて、少女に赤面して心配して話し出す。

「鈴ちゃん。私は怒っていないよ。安心して。」

少女は沖田総司を心配して見た。

沖田総司は少女を抱いて、少女に赤面して心配して話し出す。

「私が慌てたために、鈴ちゃんに悲しい思いをさせてしまった。ご免ね。」

少女は沖田総司に心配して話し出す。

「総司さん。お顔が赤いです。大丈夫ですか?」

沖田総司は少女を抱いて、少女に赤面して微笑んで話し出す。

「風に当たる間に顔が赤くなったんだ。大丈夫だよ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女を抱いて、少女を微笑んで見た。



沖田総司の頬に冷たい物が当たった。

少女の頬にも冷たい物が当たった。



沖田総司は少女を抱いて、夜空を不思議な様子で見た。

少女は夜空を不思議な様子で見た。



夜空から雪が静かに降っている。



少女は沖田総司を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。雪が降っています。」

沖田総司は少女を抱いて、少女を見ると、少女に微笑んで頷いた。

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女を微笑んでゆっくりと放した。

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんの傍で、夜に降る雪を見たいと思っていたんだ。願いが叶った。嬉しいな。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんの傍で、夜に降る雪を見たいと思っていました。願いが叶いました。嬉しいです。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんも私も同じ気持ちだったんだね。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女を恥ずかしく見た。

少女も沖田総司を恥ずかしく見た。



雪が周りを静かに白色の世界で包み始めた。



直後の事。



ここは、夜の国。



夢の住む家。



一室。



斉藤一は普通に居る。



夢が微笑んで、静かに現れた。



斉藤一は夢を普通の表情で見た。

夢は斉藤一に微笑んで話し出す。

「美鈴さんは大丈夫だと話しています。」

斉藤一は夢に普通の表情で頷いた。

夢は斉藤一に微笑んで話し出す。

「一緒にお酒を飲みたいと話しています。」

斉藤一は夢に普通の表情で頷いた。



夢は微笑んで、静かに居なくなった。

斉藤一は普通の表情で、静かに居なくなった。



直後の事。



ここは、夜の国。



夢の住む家。



一室。



部屋の中は暖かい空気に包まれている。



斉藤一は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

夢はお茶を微笑んで飲んでいる。

男性は杯の酒を微笑んで飲んでいる。

斉藤一、夢、男性の傍には、酒の肴とお茶請けとして、漬物と蒲鉾が置いてある。



夢はお茶を飲みながら、斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。希望の肴があれば、遠慮せずに教えてください。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、夢に普通に話し出す。

「充分だ。」

夢はお茶を飲みながら、斉藤一を微笑んで見た。

男性は杯の酒を飲みながら、外を微笑んで見た。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、外を普通の表情で見た。

夢はお茶を飲みながら、外を微笑んで見た。



雪が静かに降る様子が見える。



男性は杯の酒を飲みながら、斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。雪見酒が楽しめます。」

斉藤一は杯の酒を飲みながら、男性を見ると、男性に普通の表情で頷いた。

男性は杯の酒を飲みながら、夢に微笑んで話し出す。

「雪の降る様子を見ながら、お茶が楽しく飲めるね。」

夢はお茶を飲みながら、男性を見ると、男性に微笑んで頷いた。

斉藤一は杯の酒を飲みながら、雪の降る様子を普通の表情で見た。

夢はお茶を飲みながら、雪の降る様子を微笑んで見た。

男性は杯の酒を飲みながら、雪の降る様子を微笑んで見た。



直後の事。



ここは、夜の国。



一軒の家。



庭。



沖田総司は恥ずかしい様子で居る。

少女も恥ずかしい様子で居る。

焚き火が静かに燃えている。



沖田総司は少女に恥ずかしい様子で話し出す。

「鈴ちゃん。夜の雪も綺麗だね。」

少女は沖田総司に恥ずかしい様子で話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「“ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ”。今の歌を知った時に、斉藤さんと鈴ちゃんと、今の歌のように過ごしたいと思ったんだ。鈴ちゃん。今夜の夜の国は、雪が降っている。私の希望に付き合ってくれるかな?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女の手を握り、少女と雪の降る様子を笑顔で見た。

少女は沖田総司と雪の降る様子を微笑んで見た。



直後の事。



ここは、夜の国。



夢の住む家。



一室。



部屋の中は暖かい空気に包まれている。



斉藤一は杯の酒を普通の表情で飲んでいる。

夢はお茶を微笑んで飲んでいる。

男性は杯の酒を微笑んで飲んでいる。

斉藤一、夢、男性の傍には、酒の肴とお茶請けとして、漬物と蒲鉾が置いてある。




斉藤一は杯の酒を飲み干すと、夢と男性に普通に話し出す。

「行きたい場所がある。」

男性は杯の酒を飲むのを止めると、斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。楽しかったです。再び一緒に酒を飲みましょう。」

斉藤一は男性に普通の表情で頷いた。

男性は斉藤一を微笑んで見た。

夢は斉藤一と男性を微笑んで見た。



斉藤一は普通の表情で、静かに居なくなった。



直後の事。



ここは、夜の国。



一軒の家。



庭。



雪に包まれ始めている。

焚き火は消えている。

雪うさぎと雪の玉が置いてある。



沖田総司は大きな雪うさぎを微笑んで作っている。

少女は雪うさぎを微笑んで作っている。



少女は沖田総司が見ていない時に、息を吹き掛けて手を温める。

沖田総司は大きな雪うさぎを微笑んで作っている。

少女は沖田総司と雪の降る様子を微笑んで見た。

沖田総司は大きな雪うさぎを作り終えると、少女の手を微笑んで握った。

少女は沖田総司を驚いた表情で見た。

沖田総司は少女の手を握り、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。手が冷たいよ。寒い? 辛い?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「大丈夫です。」

沖田総司は少女の手を握り、少女に心配して話し出す。

「気付かなくてごめんね。部屋の中に入ろう。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女の手を握り、少女を心配して見た。



僅かに後の事。



ここは、夜の国。



一軒の家。



一室。



沖田総司は部屋の中に心配して入った。

少女は部屋の中に微笑んで入った。



沖田総司は少女の手を優しく握ると、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。ご免ね。鈴ちゃんが楽しく見えたから、庭に長く居てしまった。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「私は大丈夫です。総司さんと夜の雪が見られました。楽しいです。」

沖田総司は少女の手を優しく握り、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。ありがとう。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。



斉藤一が普通の表情で、静かに現れた。



沖田総司は少女の手をゆっくりと放すと、斉藤一を微笑んで見た。

少女は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。今夜の夜の国は、雪が降っています。雪に濡れながら過ごすのは楽しいですが、今夜は暖かい家の中で夜に降る雪を見ながら楽しく話しましょう。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

少女は沖田総司と斉藤一を微笑んで見た。

沖田総司は斉藤一と少女を微笑んで見た。



「ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ」

家の中は温かい。

外は雪が静かに降っている。

外は少しずつ白色の世界に染まっていく。

沖田総司と斉藤一と少女は、家の中で雪の降る様子を見ながら楽しく話している。



沖田総司、斉藤一、少女が、夜の国で過ごす冬の時間は楽しく過ぎていく。




*      *      *      *      *      *




ここからは、後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。

改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

この物語の中に登場する歌は「万葉集 第八巻 一六四六番」

「ぬばたまの 今夜の雪に いざ濡れな 明けむ朝に 消なば惜しけむ」

ひらがなの読み方は「ぬばたまの こよひのゆきに いざぬれな あけむあしたに けなばおしけむ」

作者は「小治田朝臣東麻呂(おはりだのあそんあづままろ)」

歌の意味は「今夜の雪に、濡れましょう。明日になって、(雪が)消えてしまったら残念ですからね。」となるそうです。

原文は「夜干玉乃 今夜之雪尓 率所沾名 将開朝尓 消者惜家牟」

「冬月(とうげつ)」についてです。

「冬の季節。冬の夜の月。」です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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