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〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜
〜 真夏の夜の夢 夏祭り 夏の夜はまだ宵ながら 〜
〜 改訂版 〜
登場人物
沖田総司、斉藤一、少女[美鈴・鈴]
夜の国の住人、夢
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ」
「小倉百人一首 三十六番」、及び、「古今集」、より
作者:「清原深養父(きよはらのふかやぶ)」
今は夏の終わり。
ここは、京の町。
暑い日が続いている。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は微笑んで居る。
少女も微笑んで居る。
斉藤一は普通に居る。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。暑さが続くと、涼しい場所に行きたくなるね。近くに涼しい場所が在るか探すね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「お願いします。」
沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤さんも一緒に行きますよね。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一と少女を微笑んで見た。
少女も沖田総司と斉藤一を微笑んで見た。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。
数日後の事。
ここは、屯所。
斉藤一の部屋。
沖田総司は笑顔で居る。
斉藤一は普通に居る。
沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。
「斉藤さんは私より先に京の町に居たので、たくさん質問しました! 任務の空いた時間の中で調べる状況は大変でした! 斉藤さんのたくさんの助け助けがあったので、楽しく調べられました! 良い場所が見付かりました! ありがとうございます!」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。
「近藤さんと土方さんに何も話していないのに、私と斉藤さんが一緒に休みが取れました! 不思議ですね!」
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一に笑顔で話し出す。
「斉藤さん! 当日が待ち遠しいですね! 楽しみですね!」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。
数日後の事。
今は夜。
ここは、京の町。
月の光が綺麗に輝いている。
ここは、屯所。
沖田総司の部屋の前に在る縁。
沖田総司は夜空を微笑んで見ている。
沖田総司は夜空を見ながら、笑顔で呟いた。
「明日、晴れますように。明日、斉藤さんと鈴ちゃんと一緒に、楽しく過ごせますように。」
月の光が僅かに輝きを増した。
沖田総司は笑顔で視線を戻した。
沖田総司は部屋の中に笑顔で入っていった。
少し後の事。
ここは、屯所。
沖田総司の部屋。
蚊帳が吊ってある。
蚊帳の中に床が敷いてある。
沖田総司は蚊帳の中でぐっすりと眠っている。
部屋の中を不思議な空気が包んだ。
沖田総司は床の中で、ゆっくりと目を開けた。
少女が沖田総司の顔を覆うように笑顔で覗く姿が見えた。
沖田総司は、夜の国の住人で少女と同じ顔の“夢”という名前の少女だと直ぐに分かった。
沖田総司は床の中で、夢に微笑んで話し出す。
「夢ちゃん。こんばんは。」
夢は沖田総司からゆっくりと微笑んで離れた。
沖田総司は床の上に微笑んで体を起こした。
夢は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。こんばんは。」
沖田総司は床の上に体を起こして、夢を微笑んで見た。
夢は沖田総司に微笑んで抱き付いた。
沖田総司は床の上に体を起こして、赤面して動きを止めた。
夢は沖田総司を微笑んで抱いて、不思議な空気に包まれた。
沖田総司は赤面して床の上に体を起こして、不思議な空気に包まれた。
夢は沖田総司を微笑んで抱いて、静かに居なくなった。
沖田総司は赤面して床の上に体を起こして、静かに居なくなった。
一瞬の後の事。
ここは、夜の国。
夜空には、月と満天の星が輝いている。
草原。
辺りは夏とは思えない涼しい空気に包まれている。
夜空には綺麗な月の輝きと、たくさんの星の輝きが見える。
夢は沖田総司を微笑んで抱いて、静かに現れた。
沖田総司は赤面して動きを止めて、静かに現れた。
夢は沖田総司から微笑んで放れた。
沖田総司は夢を赤面して見た。
夢は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。夜の国に到着しました。」
沖田総司は夢を赤面して見ている。
夢は沖田総司に微笑んで話し出す。
「今夜の夜の国は、夏祭りがあります。斉藤さんと美鈴さんと一緒に、夜の国の夏祭りを楽しんでください。」
沖田総司は夢に赤面して話し出す。
「夜の国の夏祭り。楽しみだな。」
夢は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は夢に赤面して話し出す。
「斉藤さんと鈴ちゃんは、何処に居るの?」
夢は微笑んで、静かに居なくなった。
沖田総司は辺りを見ると、心配して呟いた。
「夢ちゃんが居なくなった。」
辺りに人の居る気配は無い。
沖田総司は夜空を困惑して見た。
夜空には、月とたくさんの星が綺麗に輝いている。
沖田総司は夜空を見ながら、微笑んで呟いた。
「綺麗だな。鈴ちゃんと斉藤さんと一緒に見たいな。」
沖田総司は夜空を見ながら、ゆっくりと微笑んで目を閉じた。
沖田総司は微笑んで目を閉じて、静かに居なくなった。
一瞬の後の事。
ここは、夜の国。
落ち着いた雰囲気の一軒の家。
一室。
沖田総司は微笑んで目を閉じて、静かに現れた。
沖田総司は後ろを微笑んで見た。
斉藤一が普通に居る。
少女は微笑んで居る。
沖田総司は斉藤一と少女を微笑んで見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。こんばんは。」
沖田総司は斉藤一と少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さん。鈴ちゃん。こんばんは。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。今夜は夜の国で夏祭りがあります。楽しみです。」
沖田総司は少女に微笑んで頷いた。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を不思議な様子で見た。
少女は鈴の柄の浴衣に似る着物を着ている。
沖田総司の居る所では、浴衣は、風呂に浸かる後に着る機会が多く、外出に着る機会は少ない。
沖田総司は少女を赤面して見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「夜の国で夏祭りの時に着るお着物です。総司さんに選んで欲しいと思いましたが、時間の関係で、私が選びました。」
沖田総司は少女を赤面して見ている。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女に赤面して話し出す。
「鈴ちゃんが鈴の柄を着ている。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を赤面して見た。
少女は沖田総司に寂しく話し出す。
「綺麗な鈴の柄だと思って選びました。似合わないのですね。」
沖田総司は少女の手を赤面して慌てて握った。
少女は沖田総司を驚いて見た。
沖田総司は少女から手を離すと、少女に慌てて話し出す。
「鈴ちゃん! 手を握る時に力が入った! 大丈夫?!」
少女は沖田総司に小さい声で話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女に赤面して話し出す。
「鈴ちゃん。とても似合うよ。私は風流に疎いだろ。良い柄は選べないよ。鈴ちゃんが選んだから、とても良い柄が選べたんだよ。」
少女は沖田総司に寂しく話し出す。
「お世辞でも褒めて頂いて嬉しいです。私には似合わないと思います。着物に着替えます。」
沖田総司は少女に赤面して話し出す。
「鈴ちゃんに似合うよ。お世辞ではないよ。本当だよ。」
少女は沖田総司を少し驚いて見た。
沖田総司は少女を赤面して見た。
少女は沖田総司を恥ずかしく見た。
沖田総司は少女に赤面して話し出す。
「鈴ちゃん。夏祭りに行こう。」
少女は沖田総司に恥ずかしく話し出す。
「はい。」
沖田総司は斉藤一に赤面して話し出す。
「斉藤さん。夏祭りに行きましょう。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は赤面して、静かに居なくなった。
斉藤一は普通の表情で、静かに居なくなった。
少女は微笑んで、静かに居なくなった。
一瞬の後の事。
ここは、夜の国。
夏祭りの会場。
沖田総司は微笑んで、静かに現れた。
斉藤一は普通の表情で、静かに現れた。
少女は微笑んで、静かに現れた。
浴衣に似る着物を着る人達が、楽しく歩いている。
浴衣に似る着物を着る人達が、楽しく話している。
たくさんの屋台が在る。
楽しい雰囲気に包まれている。
沖田総司は辺りを見ながら、不思議な様子で呟いた。
「来たい場所に、直ぐに到着が出来る。便利だな。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「ゆっくり来る。直ぐに来る。移動方法が選べます。便利だと思います。」
沖田総司は少女を見ると、少女に微笑んで頷いた。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「今回は直ぐに来る方法を選びました。総司さんと斉藤さんと一緒に、夏祭りを長く楽しめます。」
沖田総司は少女に微笑んで頷いた。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。
少し後の事。
ここは、夜の国。
夏祭りの会場。
浴衣に似る着物を着る人達が、楽しく歩いている。
浴衣に似る着物を着る人達が、楽しく話している。
たくさんの屋台が在る。
楽しい雰囲気に包まれている。
水槽の中に色取り取りの丸い物の浮かぶ屋台が在る。
沖田総司は屋台の様子を不思議な様子で見ている。
少女は微笑んで居る。
斉藤一は普通に居る。
少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。
「総司さん。斉藤さん。水槽に丸い物が浮かんでいます。」
斉藤一は沖田総司と少女に普通に話し出す。
「美鈴さんの話す丸い物は、“水よーよー”、だ。“水よーよー”を釣る屋台になる。」
少女は斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで話し出す。
「“水よーよー”。綺麗です。面白いです。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「今夜の夏祭りで使う券を受け取った。夏祭りの屋台などで使う。“水よーよー”を釣る屋台にも使える。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。“水よーよー”を釣る?」
少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は斉藤一を微笑んで見た。
斉藤一は屋台の主に一枚の券を普通に渡した。
屋台の主は少女に紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を微笑んで渡した。
少女は屋台の主から紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を微笑んで受け取った。
屋台の主の水槽に器を微笑んで浮かべた。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、“水よーよー”を微笑んで釣り始めた。
沖田総司は少女を微笑んで見ている。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、青色系の“水よーよー”を微笑んで釣った。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃん! 直ぐに“水よーよー”を釣った! 凄いよ!」
少女は青色系の“水よーよー”を器に静かに置くと、沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を笑顔で見た。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、“水よーよー”を微笑んで釣り始めた。
沖田総司は少女を笑顔で見ている。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、緑色系の“水よーよー”を微笑んで釣った。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃん! 直ぐに二個目を釣った! 凄いよ!」
少女は緑色系の“水よーよー”を器に静かに置くと、沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を笑顔で見た。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、“水よーよー”を微笑んで釣り始めた。
沖田総司は斉藤一を見ると、斉藤一に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃんは凄いです!」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、白色系の“水よーよー”を微笑んで釣った。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃん! 直ぐに三個目を釣った! 凄いよ!」
少女は白色系の“水よーよー”を器に静かに置くと、沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を笑顔で見た。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、“水よーよー”を微笑んで釣り始めた。
紙で縒った“水よーよー”を釣る道具が切れた。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、残念な表情になった。
沖田総司は少女に笑顔で話し出す。
「鈴ちゃんは初めてなのに三個も釣ったんだよ! 凄いよ!」
斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。
少女は紙で縒った“水よーよー”を釣る道具を持ち、沖田総司と斉藤一を恥ずかしく見た。
少し後の事。
ここは、夜の国。
夏祭りの会場。
人込みから少し離れている場所。
楽しい雰囲気が伝わってくる。
沖田総司は、青色系の“水よーよー”、緑色系の“水よーよー”、白色系の“水よーよー”を微笑んで持っている。
少女は微笑んで居る。
斉藤一は普通に居る。
少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。
「三個の“水よーよー”を釣りました。総司さん。斉藤さん。お一つずついかがですか?」
斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。
沖田総司は、青色系の“水よーよー”、緑色系の“水よーよー”、白色系の“水よーよー”を持ち、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。ありがとう。」
斉藤一は沖田総司と少女に普通に話し出す。
「総司。美鈴さん。先に選べ。」
沖田総司は、青色系の“水よーよー”、緑色系の“水よーよー”、白色系の“水よーよー”を持ち、少女に微笑んで話し出す。
「私は緑色の“水よーよー”が良いな。」
少女は斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤さん。私より先に選んでください。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「青色。」
沖田総司は、緑色系の“水よーよー”、白色系の“水よーよー”を持ち、斉藤一に青色系の“水よーよー”を微笑んで渡した。
斉藤一は沖田総司から青色系の“水よーよー”を普通の表情で受け取った。
沖田総司は、緑色系の“水よーよー”を持ち、少女に白色系の“水よーよー”を微笑んで渡した。
少女は沖田総司から白色系の“水よーよー”を微笑んで受け取った。
沖田総司は、緑色系の“水よーよー”を持ち、斉藤一と少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さん。鈴ちゃん。夏祭りに戻ろう。」
少女は白色系の“水よーよー”を持ち、沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
斉藤一は青色系の“水よーよー”を持ち、沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は、緑色系の“水よーよー”を持ち、微笑んで歩き出した。
少女も白色系の“水よーよー”を持ち、微笑んで歩き出した。
斉藤一は青色系の“水よーよー”を持ち、普通に歩き出した。
暫く後の事。
ここは、京の町。
屯所。
沖田総司の部屋。
蚊帳が吊ってある。
蚊帳の中に床が敷いてある。
沖田総司は蚊帳の中でぐっすりと眠っている。
沖田総司は床の中でゆっくりと目を開けた。
沖田総司は床の中で、不思議な様子で呟いた。
「楽しい夢を見た気がする。」
沖田総司の床の中で、部屋の中を不思議な様子で見た。
沖田総司の床の傍に、見慣れない緑色系の丸い物がある。
沖田総司は床の上にゆっくりと体を起こすと、緑色系の丸い物を不思議に様子で持った。
緑色系の丸い物の中には水が入っている。
緑色系の丸い物から冷たい感触が伝わる。
緑色系の丸い物が動く度に、緑色系の丸い物の中で水の動く音が聞こえる。
沖田総司は床の上に体を起こして、緑色系の丸い物を持ち、緑色系の丸い物を微笑んで見た。
沖田総司は緑色系の丸い物を持ち、部屋の外へ微笑んで出て行った。
直後の事。
ここは、屯所。
沖田総司の部屋の前に在る縁。
沖田総司は緑色系の丸い物を持ち、微笑んで来た。
沖田総司は緑色系の丸い物を持ち、空を微笑んで見た。
空は僅かに明るさが見えている。
沖田総司は緑色系の丸い物を持ち、空を見て、寂しく呟いた。
「“夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ”。」
空は僅かずつ明るさを見せ始めている。
沖田総司は緑色系の丸い物を持ち、空を見て、不思議な様子で呟いた。
「今日は、鈴ちゃんと斉藤さんと一緒に、過ごす日になる。何故、今の歌を思い出したのかな? 何故、寂しい気持ちで今の歌を呟いたのかな?」
空は先程より僅かに明るくなった。
沖田総司は手を不思議な様子で見た。
物を持っていた感触があるのに、何も持っていない。
大切な物を持っていたはずなのに、思い出せない。
沖田総司は手を不思議な様子で見た。
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ」
夜の国の楽しい夏祭り。
少女の思いの込められた、水の音の聞こえる不思議で綺麗な配色の丸い物。
水の音が、涼しい夏の時間を作った。
何時の間にか消えてしまった、不思議な水の記憶。
何時の間にか消えてしまった、夜の国の夏祭りの記憶。
今日は、沖田総司と斉藤一と少女の三人で過ごす当日になる。
沖田総司にとって、斉藤一にとって、少女にとって、楽しい一日になる予感がする。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
この物語は既に掲載している物語の改訂版です。
改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。
改訂前の物語を掲載するのは止めました。
以上、ご了承願います。
ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。
この物語に登場する歌は、「小倉百人一首 三十六番」、及び、「古今集」
「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ」
ひらがなの読み方は「なつのよは まだよいながら あけぬるを くものいづこに つきやどるらむ」
作者は「清原深養父(きよはらのふかやぶ)」
歌の意味は、「夏の夜は、まだ宵のうちと思っている間に明けてしまったので、いったい雲のどの辺りに、月は宿をとっていたのでしょうか。」となるそうです。
この歌の作者の「清原深養父(きよはらのふかやぶ)」は、「清少納言」の「曾祖父」です。
生没年は未詳です。
この物語の補足です。
「夏祭り」が登場します。
江戸時代と現代の暦の違うため、沖田総司さん達には、日程によっては、「秋祭り」になる可能性があります。
「夏」の雰囲気の物語にしたかったので、暦のずれは気にせずに現在の「夏」をイメージして物語を書きました。
「水ヨーヨー」は、「ヨーヨー釣り」を縁日などで楽しむ姿を見掛ける事があると思います。
夏の時期に、イベントなどで「水ヨーヨー」を配る姿を見掛ける事もあります。
「水ヨーヨー」は、江戸時代からある物とは思えませんでした。
「ヨーヨー」原型は、フランス革命の頃からあったそうです。
他の国でも「ヨーヨー」は流行していたそうです。
一説なのか、有名な話なのか、はっきりとしないのですが、日本では、フランス革命(1789年)より前に「ヨーヨー」のような物が有ったといわれているそうです。
楽しんで頂けると嬉しいです。
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