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〜 雪月花 新撰組異聞 編 〜


〜 桔梗と朝顔 夕影にこそ咲きまさりけり 〜


登場人物

近藤勇、土方歳三、沖田総司、斉藤一、お雪、少女[鈴・美鈴]



「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり」

「万葉集 第十巻 二一〇四番」より

作者:詠み人知らず



暦が夏から秋になった。



ここは、京の町。



秋にはなったが、暑い日が続いている。



ここは、屯所。



近藤勇の部屋。



土方歳三は普通に訪れた。



近藤勇は土方歳三を微笑んで見た。

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「近藤さん。お雪さんとの会話や文通は順調に進んでいるのか?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「忙しくてお雪とゆっくり話す時間が少ない。代わりに、文通でお互いの考えや気持ちを出来るだけ伝えている。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「文の他に歌や物も贈っているのか?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「私が選ぶ歌や物は、雅や風流とは程遠い。お雪は全て喜んで受け取るが、その後の扱いに困る時がないのか心配になっているんだ。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「俺に相談をすれば良いのに。」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「歳に何度も相談するのは申し訳ないから、相談をするのを止めてしまう。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「近藤さんと俺との仲だろ。遠慮しないでくれ。」

近藤勇は土方歳三を微笑んで見た。

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「近藤さん。総司のように、度胸と勢いでお雪さんに贈るというのはどうだ?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「総司は良く一緒に居る女の子に、歌や物を何度も贈っているそうだな。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「総司は雅や風流とは程遠い生活をしている。そんな総司が、斉藤などの助けを借りながら、京の町で生まれ育つあの子が喜ぶ花や美味しいと評判の店を探している。歌に関しても斉藤などの助けを借りて選んでいる。あの子の笑顔を想像しながら選んでいるから、それなりに喜ぶ物を選んでいるらしい。」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「お雪に歌を添えた贈り物を渡したい。歳。相談に乗ってくれ。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで頷いた。

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「さり気なく歌を添えた贈り物を渡す場合は、花が良いのかな?」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「今が見頃の桔梗の花に歌を添えて贈るというのはどうだろうか?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「お雪の名前と雰囲気から考えて、白い桔梗の花を贈りたい。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「白い桔梗の花は俺が手配をする。」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「歳に頼んでばかりで申し訳ないな。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「近藤さんは忙しい。俺に遠慮せずに頼んでくれ。」

近藤勇は土方歳三を微笑んで見た。

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「お雪さんに贈る歌は決まっているのか?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「お雪は歳と同じように歌について詳しい。桔梗の花に添えて贈る歌が思い浮かばない。白い桔梗の花に添えて贈る歌になると、更に思い浮かばない。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「“朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり”。この歌はどうかな?」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「さすが歳。頼りになるな。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「褒めてくれてありがちとう。」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「良い歌だから、総司にも教えたい。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで話し出す。

「総司はあの子の身をいつも心配しているから、俺や近藤さんに相談しない。総司が近藤さんや俺の傍に居る時に、さりげなく歌や花について話しをしよう。念のために斉藤にも話の内容を伝えておくよ。」

近藤勇は土方歳三に微笑んで話し出す。

「想像するだけで楽しい気持ちになってきた。歳。よろしく頼むな。」

土方歳三は近藤勇に微笑んで頷いた。

近藤勇は土方歳三を微笑んで見た。



それから暫く後の事。



ここは、屯所。



縁。



沖田総司は微笑んで歩いている。



近藤勇と土方歳三が歩いている姿が見えた。



沖田総司は近藤勇と土方歳三の傍に笑顔で来た。



土方歳三は立ち止まると、沖田総司を微笑んで見た。

近藤勇も立ち止まると、沖田総司を微笑んで見た。



沖田総司は近藤勇と土方歳三に笑顔で話し出す。

「近藤さん! 土方さん! 楽しそうですね!」

土方歳三は沖田総司に微笑んで話し出す。

「近藤さんが花に歌を添えて、お雪さんに贈るんだ。」

沖田総司は近藤勇と土方歳三に微笑んで話し出す。

「どのような歌を贈るのですか?」

土方歳三は沖田総司に微笑んで話し出す。

「“朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり”」

沖田総司は土方歳三に微笑んで話し出す。

「良い歌ですね。」

土方歳三は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は近藤勇と土方歳三に微笑んで話し出す。

「私はこれから出掛けます。」

近藤勇は沖田総司を微笑んで見た。

土方歳三も沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は近藤勇と土方歳三に微笑みながら軽く礼をした。

近藤勇は沖田総司に微笑んで頷いた。

土方歳三も沖田総司に微笑んで頷いた。



沖田総司は嬉しそうに去っていった。



近藤勇は沖田総司の去っていく様子を微笑んで見た。

土方歳三も沖田総司の去っていく様子を微笑んで見た。



沖田総司の姿は見えなくなった。



土方歳三は近藤勇を見ると、微笑んで話し出す。

「斉藤が屯所に戻ったら直ぐに話しをする。」

近藤勇は土方歳三を見ると、微笑んで頷いた。

土方歳三は近藤勇を微笑んで見た。

近藤勇土方歳三を微笑んで見た。



それから暫く後の事。



ここは、屯所。



斉藤一の部屋。



斉藤一は任務を終えて普通に居る。



沖田総司は元気良く訪れた。



斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「近藤さんが花に歌を添えてお雪さんに贈るそうです。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「どのような歌を贈るんだ?」

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「“朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど”」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に恥ずかしそうに話し出す。

「歌の後半は忘れてしまいました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「“夕影にこそ 咲きまさりけり”」

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「後半はそのような歌でした。さすが斉藤さんですね。」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「良い歌なので、私も花に歌を添えて鈴ちゃんに贈りたいと思いました。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんに贈る花は決めました。花が見頃の間に歌を添えて、鈴ちゃんに贈ります。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に嬉しそうに話し出す。

「鈴ちゃんの笑顔を見るのが楽しみです!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一を笑顔で見た。



それから数日後の事。



ここは、京の町。



秋にはなっているが、夏のような暑さが続いている。



ここは、少女の家。



少女の部屋。



沖田総司は少女を微笑んで見ている。

少女も沖田総司を微笑んで見ている。



沖田総司の脇には、朝顔が置いてある。



沖田総司は脇に置いてある朝顔を少女の前に置くと、微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。朝顔を買ったんだ。迷惑でなければ受け取ってくれるかな。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。大切に育てます。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「朝顔の花が咲いている姿を一緒に見たいね。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「でも、早い時間に訪れると、鈴ちゃんの家族に迷惑が掛かるね。」

少女は沖田総司を寂しそうに見た。

沖田総司は少女に慌てた様子で話し出す。

「鈴ちゃん! 朝顔の蔓が巻き付いている棒に、朝顔を詠んだ紙を巻き付けたんだ! 迷惑でなければ、朝顔を詠んだ歌も受け取ってくれるかな?!」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「お歌も頂けるのですね。嬉しいです。ありがとうございます。」

沖田総司は少女を安心した表情で見た。

少女は朝顔を微笑んで見た。



朝顔の蔓が巻き付いている棒に、紙が巻き付けてある。



少女は微笑みながら、紙を棒から丁寧に取った。

沖田総司は少女を微笑んで見た。

少女は紙を微笑んで広げた。



紙には歌が書いてある。



少女は紙を持ちながら、沖田総司を見ると、恥ずかしそうに話し出す。

「ありがとうございます。」

沖田総司は少女に安心した様子で話し出す。

「気に入ってくれたんだ。良かった。」

少女は紙を持ちながら、沖田総司を恥ずかしそうに見た。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。朝顔か歌のどちらかが気に入らなかったのかな?」

少女は紙を持ちながら、沖田総司に恥ずかしそうに首を横に振った。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。歌や朝顔を贈られて困るのなら、遠慮せずに言ってくれ。次回からは、斉藤さんに相談して物や歌を贈るよ。」

少女は紙を持ちながら、沖田総司に恥ずかしそうに話し出す。

「綺麗な朝顔と素敵なお歌を頂けて嬉しいです。お歌に相応しい女性になれるように努力します。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは、優しいし、しっかりとしているし、たくさんの物事を知っているし、とても良い子だよ。鈴ちゃんは努力をしなくても素敵な子だよ。」

少女は紙を持ちながら、顔を赤くして沖田総司を見た。

沖田総司は少女を不思議そうに見た。

少女は紙を持ちながら、沖田総司に顔を赤くして話し出す。

「褒めて頂いてありがとうございます。」

沖田総司は少女を安心した表情で見た。



それから暫く後の事。



ここは、屯所。



斉藤一の部屋。



沖田総司は考え込みながら訪れた。



斉藤一は沖田総司を普通に表情で見た。

沖田総司は斉藤一に考え込みながら話し出す。

「鈴ちゃんに朝顔と歌を贈りました。喜んで受け取ってくれたのに、途中から少しの間だけ態度が変わりました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「美鈴さんの態度がどのように変わったんだ?」

沖田総司は斉藤一に考え込みながら話し出す。

「恥ずかしそうな様子や照れている様子に見えました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司が美鈴さんに贈った花と添えた歌が理由だと思う。」

沖田総司は斉藤一を心配そうに見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司は、“朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり”という歌を朝顔に添えて贈った。ある程度の歌の知識のある人物の解釈の一つを説明するな。」

沖田総司は斉藤一に不思議そうに頷いた。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「朝露を浴びて咲く朝方に綺麗に咲く“朝顔”を贈られた。夕方の薄暗い光の中で輝いて咲く花は贈られていない。男性の総司が、歌と朝顔を贈った人物は、女の子の美鈴さん。以上の内容から導き出される結果は、どのような内容になると思う?」

沖田総司は顔を赤くして斉藤一を見た。

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に顔を赤くして話し出す。

「斉藤さん。私はどうすれば良いのでしょうか?」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「俺の話しどおりではなく、別の意図があるのなら、美鈴さんに訂正した方が良いと思う。だが、総司は説明どおりに思う部分があって、美鈴さんは笑顔で受け取ったのだろ。総司が美鈴さんに訂正する理由は無いな。」

沖田総司は斉藤一に顔を赤くして頷いた。

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。



それから何日か後の事。



ここは、お雪の家。



客間。



近藤勇はお雪を微笑んで見ている。

お雪も近藤勇を微笑んでみている。



近藤勇の傍には、白い桔梗の花が置いてある。

白い桔梗の花には、折った紙が添えてある。



近藤勇はお雪の前に白い桔梗の花を微笑んで置いた。

お雪は近藤勇に微笑んで話し出す。

「綺麗な白い桔梗の花をありがとうございます。」

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪に花を贈りたいと思った。お雪に似合う花を考えていたら、時季的に白い桔梗の花を思い出した。歳から白い桔梗の花に合う歌を教えてもらった。お雪に歌と白い桔梗の花を贈物として用意した。」

お雪は近藤勇に微笑んで話し出す。

「私のために、綺麗な白い桔梗の花と歌を用意して頂いて嬉しいです。ありがとうございます。」

近藤勇はお雪に微笑んで頷いた。

お雪は白い桔梗の花に添えてある紙を微笑んで取った。

近藤勇はお雪を微笑んで見た。

お雪は紙を微笑んで見た。



紙には歌が書いてある。



お雪は紙を持ちながら、近藤勇を見ると、微笑んで話し出す。

「素敵な歌の贈り物と綺麗な白い桔梗の花の贈り物をありがとうございます。」

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪と歳は、歌に関する知識がとても豊富だ。お雪や歳と歌について話しをすると、とても勉強になるし、とても頼りになる。お雪に歌を贈る時は、いろいろと考えてしまって、歳に相談する状況になってしまう。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇に微笑んで話し出す。

「私のために悩まないでください。」

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「白い桔梗の花に添える歌が思い浮かばなくて悩んでしまった。歳が今回の贈り物の歌を教えてくれた。歳は本当に頼りになる。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇に微笑んで話し出す。

「とても頼りになる方ですよね。」

近藤勇はお雪を微笑んで見た。

お雪は紙を持ちながら、近藤勇を微笑んで見た。

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「実は、総司も花にこの歌を添えて、良く一緒に居る女の子に贈ったそうだ。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇に微笑んで話し出す。

「お相手の方は喜ばれたのではないですか?」

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「総司が贈った花は朝顔だったから、女の子は恥ずかしそうにしていたそうだ。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇に微笑んで話し出す。

「お相手の方の気持ちが分かる気がします。」

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「総司は朝顔が詠み込んである歌だから、朝顔に添えて贈ったそうだ。斉藤から歌に関する説明を聞いて、かなり驚いたそうだ。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇を微笑んで見た。

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「総司が羨ましいと感じる時がある。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇を微笑んで見ている。

近藤勇はお雪に微笑んで話し出す。

「せっかくお雪と二人だけで逢っているのに、気の利いた話をしていないな。」

お雪は紙を持ちながら、近藤勇に微笑んで首を横に振った。

近藤勇はお雪を微笑んで見た。



「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり」


朝露を浴びて咲く花。

夕方の薄暗い中でこそ輝いて咲く花。

近藤勇にとっては、お雪。

沖田総司にとっては、少女。

お雪は近藤勇の想いを受け止めて、綺麗な想いを咲かせている。

少女は沖田総司の想いを受け止めて、綺麗な想いを咲かせている。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語に登場する歌は、「万葉集 第十巻 二一〇四番」です。

「朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲きまさりけり」

ひらがなの読み方は、「あさがほは あさつゆおひて さくといへど ゆうかげにこそ さきまさりけり」です。

作者は、「詠み人知らず」です。

意味は、「朝顔は朝露を浴びて咲くといいますが、夕方の薄暗い光の中でこそ輝いて見えるのですよ。」となるそうです。

原文は、「朝杲 朝露負 咲雖云 暮陰社 咲益家礼」です。

「万葉集」での「朝顔」・「あさがほ」は、朝に咲く綺麗な花を差しているそうです。

「桔梗(ききょう)」、「槿・木槿(むくげ)」、「昼顔(ひるがお)」と、幾つかの説があるそうです。

現在で最初に思い浮かべるヒルガオ科の「朝顔(あさがお)」とは、違うそうです。

この歌の「朝顔」は、朝露を浴びて咲いて、夕方の薄暗い光の中で輝く、という事で、「桔梗」か「槿」ではないかと言われているそうです。

「桔梗」と「槿」の咲き方を比べると、「桔梗」ではないかと考える方もいます。

現在でいうところの「朝顔」は、現在の暦で6月から10月頃に掛けて咲きます。

秋の季語です。

奈良時代か平安時代に、薬用植物として中国から日本に渡来したそうです。

江戸時代の初期の頃からは、園芸植物として栽培されて、たくさんの種類が作られたそうです。

朝方に咲いて、午前中から午後の早い内に閉じます。

現在でも「桔梗」や「槿・木槿」の別名と説明されています。

「桔梗」は、現在の暦で7月から9月頃に掛けて咲きます。

秋の季語です。

漢方薬として使用される事があります。

自生している「桔梗」は、日当たりの良い山地などに咲きます。

園芸用は白色や二重や斑模様など、何種類もあります。

「桔梗」は、絶滅危惧種に指定されています。

今回の物語の時間設定では、お雪さんは鈴ちゃんと既に話しをしています。

沖田総司さんは、近藤勇さんと土方歳三さんに、鈴ちゃんの名前などをほとんど話していません。

近藤勇さんも土方歳三さんも、沖田総司さんの行動や立場的な事から、ある程度の事は知っています。

お雪さんはその状況を大体ですが知っています。

そのような状況の中での近藤勇さんとお雪さんの会話になります。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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