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~ 雪月花 新撰組異聞 編 ~


~ 藪蘭の咲く頃 小雨降りしきしくしく思ほゆ ~


登場人物

沖田総司、斉藤一、お雪、少女[美鈴・鈴]




「ぬばたまの、黒髪山の、山菅に、小雨降りしき、しくしく思ほゆ」

「万葉集 第十一巻 二四五六番」より

作者:柿本人麻呂(かきのもとのひろまろ)歌集より




夏の終わりの近付いた日の事。



お雪の体調が良くないため、医者に診てもらった。

医者の見立ては、今年までもつかどうか、という内容だった。



お雪は近藤勇に願い事をした。



沖田総司と少女が一緒に居る時間を多く作るための手伝いがしたい。

沖田総司と少女が一緒になる姿を見たい。

沖田総司には、願い事について黙っていて欲しい。

少女には、病気についても、願い事についても、黙っていて欲しい。



近藤勇はお雪の願い事を了承した。

土方歳三と斉藤一は、お雪の願い事の協力を了承した。



沖田総司は、お雪の体調については知っているが、お雪の願い事については知らない。

少女は、お雪の願い事も、お雪の体調についても、知らない。



秋を迎えた。



ここは、京の町。



夏のような暑さが続いている。



少女は、お雪と一緒に過ごす時間が多くなっている。

お雪は少女に逢う時間を楽しみにしている。

お雪と少女が逢う日は、沖田総司と斉藤一の二人か一人が、同席している。



お雪の体調が安定しているため、穏やかな時間が流れている。



数日後の事。



ここは、京の町。



初めの頃は暑い日が続いていたが、今は涼しさを感じる日が少しずつ増えてきた。



ここは、お雪の住む家。



一室。



斉藤一は普通に居る。

お雪は微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。



机の上には、数冊の歌集を広げている。



小さな台には、藪蘭の花が花瓶に挿して飾ってある。



少女は藪蘭を微笑んで見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「近藤さんから、歌と藪蘭を頂いたの。」

少女はお雪を微笑んで見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「万葉集に山菅と呼ぶ名前の植物を詠んだ歌があるの。藪蘭が、山菅という説があるの。」

少女はお雪に微笑んで話し話し出す。

「お雪さんはお歌について詳しいです。お雪さんと話すと勉強になります。」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「お仕事の関係で、歌について勉強したの。大切な人達の役に立てたわ。嬉しいわ。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「総司さんからお歌の贈り物を幾度も頂きます。お歌の贈り物の意味の分からない時が有ると困ります。たくさんお歌を覚えるために、歌集を読んで勉強しています。お雪さんの家には歌集がたくさんあります。羨ましいです。」

お雪は少女に微笑んで話し話し出す。

「歌集がたくさんあるけれど、歌を詠む機会も、歌を贈られる機会も、少ないの。美鈴さんは沖田さんから歌の贈り物をたくさん頂いているわよね。美鈴さんが羨ましいわ。」

少女はお雪を微笑んで見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「沖田さんから歌の贈り物を頂いた時に、歌集が有れば直ぐに調べられるわよね。美鈴さんは早く覚えられるから、歌集が家にあれば、たくさんの歌が覚えられるわ。」

少女はお雪を微笑んで見ている。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「私は家に有る歌集の歌をほとんど覚えたの。私の家に有る歌集を譲りましょうか?」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪さんの家の比較になりませんが、私の家にも歌集が有ります。必要な歌集は、家族に頼めば用意してくれるかも知れません。お雪さんは、お歌の意味もお歌の背景も、丁寧に教えてくれます。私が歌集を譲り受けたら、お孝さんに迷惑が掛かります。大丈夫です。」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「家族に歌集の用意をお願いする行為は、歌集によっては大変だと思うの。歌集の必要性は、様々だと思うの。歌集も必要としている人物の傍に居る方が良いと思うの。お孝に確認するわね。お孝が必要ないと話した時は、美鈴さんに受け取って欲しいの。良いかしら?」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「分かりました。お孝さんが要らないと話した時は、私が頂きます。」

お雪は少女に微笑んで頷いた。

少女はお雪を微笑んで見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「美鈴さんを見ていたら、山菅を詠んだ歌を思い出したの。」

少女はお雪を不思議な様子で見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「“ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ”。」

少女はお雪を恥ずかしく見た。

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「今の歌を総司さんに早く詠んでもらえると良いわね。」

少女はお雪に恥ずかしく話し出す。

「はい。」

斉藤一はお雪と少女を普通の表情で見た。



少し後の事。



ここは、お雪の住む家。



玄関。



斉藤一の少しゆっくりと歩く後ろ姿が見える。

少女が穏やかに歩く後ろ姿が見える。



お雪は斉藤一の後ろ姿と少女の後ろ姿を微笑んで見ている。



斉藤一の後ろ姿が見えなくなった。

少女の後ろ姿が見えなくなった。



お雪は家の中に微笑んで入って行った。



少し後の事。



ここは、町中。



斉藤一は普通に歩いている。

少女は微笑んで歩いている。



少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「お雪さんはお歌について物凄く詳しいです。勉強になります。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「総司さんも斉藤さんも、お歌について詳しいです。勉強になります。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「お雪さんは、芸事面に関する教養が秀でている。お雪さんは別格だ。俺は、総司の歌の勉強に付き合っている関係で、気付いたら歌を覚えていた。」

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「総司さんは、土方さんや斉藤さんから、お歌をたくさん教えてもらっていると話しています。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「土方さんは、土方さん本人が歌を詠む関係で、多くの歌を知っている。俺は、歌を詠まないから、普通だ。総司は、江戸に居る頃や多摩に居る頃は、剣術関連の勉強に多くの時間を割いたから、歌の勉強に割く時間は物凄く少なかったそうだ。総司は、京の町に来てから、少しずつ歌の勉強をしている。総司は、早い内に歌の勉強を始めれば良かった、などと話していた。」

少女は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「過去から現時点に掛けては、美鈴さんは総司より歌について詳しい。」

少女は斉藤一を微笑んで見ている。

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「お雪さんが時間に余裕の有る間に、お雪さんから歌を勉強したいと考える。良い考えだ。お孝さんが歌集を要らないと話したら、美鈴さんは遠慮せずに受け取れ。お雪さんが喜ぶ。」

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「はい。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一を微笑んで見た。



幾日か後の事。



ここは、京の町。



曇り空が広がっている。



ここは、町中。



沖田総司は微笑んで歩いている。

少女も微笑んで歩いている。



沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。お雪さんの家に菓子を持っていくんだ。美味しい菓子を提供する店を教えて欲しいんだ。店に一緒に行って、菓子を選んで欲しいんだ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女を微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、お雪の住む家。



一室。



沖田総司は微笑んで居る。

沖田総司の傍には、菓子の入る包みが置いてある。

お雪も微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。



沖田総司はお雪の前に包みを置くと、お雪に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんと一緒に菓子を選びました。」

お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。

「お気遣いありがとうございます。沖田さんと美鈴さんと一緒に、お茶とお菓子を一緒に楽しめます。」

沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

少女は沖田総司とお雪を微笑んで見た。



部屋の外から、手伝いの人の声が聞こえた。

「お茶の用意が出来ました。」



お雪は沖田総司と少女を微笑んで見た。

沖田総司もお雪と少女を微笑んで見た。

少女も沖田総司とお雪を微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、お雪の住む家。



一室。



沖田総司は微笑んで居る。

お雪も微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。

お雪の傍には、菓子の入る包みが広げてある。

沖田総司の傍、お雪の傍、少女の傍には、お茶が置いてある。



沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪さん。菓子を選んでください。」

お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。

「沖田さん。先に選んでください。」

沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪さん。遠慮しないで菓子を選んでください。」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「美鈴さん。今日のお客様です。美鈴さんからお菓子を選んでください。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「お雪さん。お菓子を先に選んでください。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。お雪さんの話すとおり、鈴ちゃんは今日の客だよ。鈴ちゃんから先に選んで。」

少女は沖田総司とお雪に微笑んで話し出す。

「お気遣いありがとうございます。先に選びます。」

沖田総司は少女を微笑んで見た。

少女は包みから菓子を微笑んで取った。

お雪は沖田総司に微笑んで話し出す。

「沖田さん。お菓子を選んでください。」

沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「お気遣いありがとうございます。」

お雪は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は包みから菓子を微笑んで取った。

お雪は包みから菓子を微笑んで取った。

沖田総司は菓子を持ち、お雪と少女に微笑んで話し出す。

「いただきます。」

お雪は菓子を持ち、沖田総司と少女に微笑んで話し出す。

「いただきます。」

少女は菓子を持ち、沖田総司とお雪に微笑んで話し出す。

「いただきます。」

沖田総司は菓子を持ち、菓子を微笑んで美味しく食べた。

お雪は菓子を持ち、菓子を微笑んで食べた。

少女は菓子を持ち、菓子を微笑んで食べた。



少し後の事。



ここは、お雪の住む家。



一室。



沖田総司は微笑んで居る。

お雪も微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。



少女は微笑んで障子を開けた。

少女は部屋の外を微笑んで見た。



小雨が降っている。



少女は外を心配な様子で見た。



お雪は少女の傍に微笑んで来た。



お雪は少女に微笑んで話し出す。

「帰るまでに雨は止まないかも知れないわね。」

少女はお雪を見ると、お雪に心配して話し出す。

「はい。」

お雪は少女に微笑んで話し出す。

「雨が止まなかった時は、傘を用意するわ。心配しないで。」

少女はお雪に微笑んで話し出す。

「お気遣いありがとうございます。」

お雪は少女を微笑んで見た。



沖田総司は少女の傍に微笑んで来た。



沖田総司はお雪と少女に微笑んで話し出す。

「お雪さん。鈴ちゃん。何の話しているのですか?」

お雪は沖田総司を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「歌について話していました。」

少女はお雪を不思議な様子で見た。

沖田総司お雪に微笑んで話し出す。

「お雪さん。今回の話していた歌。教えてください。」

お雪は沖田総司の耳元で微笑んで何かを囁いた。

沖田総司はお雪を真剣な表情で見た。

少女は沖田総司とお雪を不思議な様子で見た。

お雪は沖田総司の耳元から離れると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「大丈夫ですか?」

沖田総司はお雪に苦笑して話し出す。

「再びお願いします。」

お雪は沖田総司の耳元で微笑んで何かを囁いた。

沖田総司はお雪を真剣な表情で見た。

お雪は沖田総司の耳元から微笑んで離れた。

沖田総司はお雪に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

お雪は沖田総司を微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、京の町。



小雨が降っている。



沖田総司は傘を差して、微笑んで歩いている。

少女も傘を差して、微笑んで歩いている。



翌日の事。



ここは、京の町。



小雨は止んでいる。

地面は乾いている。



ここは、町中。



沖田総司は二本の傘を持ち、微笑んで歩いている。

少女は微笑んで歩いている。



沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「昨日、近藤さんにお雪さんから傘を借りた内容を話したんだ。近藤さんからお雪さん宛の文を預かったんだ。お雪さんに、傘と文を、届けるんだ。鈴ちゃんと一緒に、お雪さんに逢いたいと思ったんだ。鈴ちゃんは直ぐに了承してくれたよね。とても嬉しいよ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんからの素敵なお誘いです。私もとても嬉しいです。」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女を微笑んで見た。

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。先程から、二本の傘を持っています。重いですよね。一本ですが、傘を持ちます。」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「私は普段から鍛えている。二本の傘は、重くない。平気だよ。大丈夫だよ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。近くに藪蘭の花の咲く寺が在るんだ。少しだけ寄り道をしよう。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女を微笑んで見た。



少し後の事。



ここは、藪蘭の花の咲く寺。



境内。



藪蘭の花は綺麗な姿で咲いている。



沖田総司は日本の傘を持ち、微笑んで居る。

少女は藪蘭を微笑んで見ている。



少女は沖田総司を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。藪蘭の花。綺麗ですね。」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんと一緒に藪蘭を見ていたら、思い出した歌があるんだ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「“ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ”。」

少女は沖田総司を恥ずかしく見た。

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に微笑んで話し出す。

「黒髪とか、藪蘭の花とか、一緒に小雨の中を歩くとか。」

少女は沖田総司を恥ずかしく見ている。

沖田総司は日本の傘を持ち、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。大丈夫? 突然の外出だから、疲れたのかな?」

少女は沖田総司に恥ずかしく話し出す。

「疲れていません。大丈夫です。」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に心配して話し出す。

「鈴ちゃん。少し休もう。」

少女は沖田総司に恥ずかしく話し出す。

「総司さんと一緒に、少しだけの時間で良いので、藪蘭の花を見たいです。大丈夫ですか?」

沖田総司は二本の傘を持ち、少女に心配して話し出す。

「縁に座って一緒に藪蘭を見よう。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は日本の傘を持ち、少女を安心した表情で見た。

少女は沖田総司を微笑んで見た。



「ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ」

時折、秋雨が降る。

秋雨が藪蘭に滴を乗せる。

秋雨の降る頃も、色々な人達の想いが、絶え間なく、しくしくと続いている。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語に登場する歌は「万葉集 第十一巻 二四五六番」

「ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ」

ひらがなの読み方は「ぬばたまの くろかみやまの やますげに こさめふりしき しくしくおもほゆ」

作者は「柿本人麻呂歌集より(かきのもとのひろまろ かしゅう)」

歌の意味は「黒髪山の山菅に小雨が絶え間なく降るように、ずっーとあの人のことを思っています。」となるそうです。

原文は「烏玉 黒髪山 山草 小雨零敷 益々所思」

「ぬばたまの 黒髪山の 山菅に 小雨降りしき」までで、「しくしく」を導いているそうです。

「しくしく」とは「絶え間なく」というような意味だそうです。

「ぬばたま」は、「黒、夜、その他の黒」をイメージさせる言葉を導くそうです。

「黒髪山」は、奈良市の北方の、旧黒髪山町一帯の山地を言うそうです。

この物語には、「黒上山」という場所と、「ぬばたま」と「山菅」という植物が登場します。

「山菅」についてです。

「山菅(やますげ)」についてですが、どの植物を差しているのかは、いくつか説があり、分からないそうです。

現在は、「蛇の髭(じゃのひげ)」、「薮蘭(やぶらん)」、「菅(すげ)」などではなかいと言われているそうです。

この物語では、「山菅」を「薮蘭(やぶらん)」として書きました。

花は、現在の暦で、8月~9月頃に見られます。

艶のある細くて長い葉と、薄紫色の小さな花が、穂のような花茎にたくさん集まって咲く姿が、印象的です。

「黒髪山」という地名と、「ぬばまた」という植物は登場しません。

「山菅」は「藪蘭」として登場します。

この物語の補足です。

「雪月花 新撰組異聞外伝 編 秋淋 小雨降りしきしくしく思ほゆ」で、鈴ちゃんが今回の物語に登場する歌を詠んでいます。

その物語では、小雨の降る場面は登場しますが、ぬばまたと山菅は登場しませんでした。

この歌を詠むきっかけになる出来事の物語を考えて書きました。

「雪月花 新撰組異聞 編 蘭月から葉月へ 山菅の止まずて君を思へかも」より後の物語として書きました。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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