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新撰組異聞 〜 思いのまま 〜


〜 第四版 〜



今は春。


ここは、京の町。


寒さが続いている。


梅の花が綺麗に咲いている。


ここは、梅の花が綺麗に咲く場所。


少女は梅の花を微笑んで見ている。

沖田総司は少女と梅の花を笑顔で見ている。


沖田総司は少女に笑顔で話し出す。

「鈴ちゃん! 梅が綺麗に咲いているね!」

少女は沖田総司を見ると、微笑んで頷いた。

沖田総司は少女を笑顔で見た。

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。不思議な梅の花を一緒に見たいと思いました。都合の良い日はありますか?」

沖田総司は少女に嬉しそうに話し出す。

「不思議な梅の花が見られるんだ! 楽しみだな! 任務は調整するから心配しないで!」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に笑顔で話し出す。

「鈴ちゃん! 斉藤さんを誘っても良いかな?! 斉藤さんは余り話さない人だけど、私が話すと普通に話してくれるんだ! みんなは斉藤さんを怖い人と言うけれど、私が変な内容の話しをしても斉藤さんは怒らないし許してくれるんだ! 斉藤さんは、最高の剣客で、とても強い人で、とても頼りになる人で、とても落ち着いた人で、とても優しい人だよ! 私にとって、鈴ちゃんと斉藤さんは、とても大切な友達なんだ! 鈴ちゃんには斉藤さんに早く逢って欲しいんだ! 鈴ちゃんも斉藤さんに逢ったら、直ぐに友達になれるよ!」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「私も斉藤さんに早くお逢いしてたくさんお話しをしたいです。総司さんと斉藤さんとお出掛け出来る日が楽しみです。」

沖田総司は少女を嬉しそうに見た。


その翌日の事。


ここは、京の町。


梅の花が綺麗に咲いている。


少女は微笑んで歩いている。


沖田総司と八木家の親戚の女の子が、楽しそうに話しながら歩く姿が見えた。


少女は立ち止まると、沖田総司と八木家の親戚の女の子を寂しそうな表情で見た。


沖田総司と八木家の親戚の女の子は、少女に気付かないまま、楽しそうに話しながら居なくなった。


少女は僅かに寂しそうに歩き出した。


それから数日後の事。


ここは、京の町。


梅の花が綺麗に咲いている。


斉藤一は普通に歩いている。


少女が梅の花を微笑んで見ている姿がある。


少女は斉藤一の存在に気付いていない。


斉藤一は少女から少し離れた場所を普通に歩いた。


少女は斉藤一の歩く方向に微笑みながら視線を動かした。


斉藤一は少女を一瞥すると、前を見て普通に歩いた。


少女は斉藤一をじっと見た。


斉藤一は少女の前に普通に来た。


斉藤一は少女に普通に話し出す。

「俺に用事があるのか?」

少女は斉藤一に申し訳なさそうに話し出す。

「すいません。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「俺に謝る行動も発言もしていないだろ。俺に話があるのだろ。早く話せ。」

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「こんにちは。斉藤一様ですよね。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「初めまして。私は美鈴と申します。お時間に余裕があれば、斉藤様とお話しがしたいです。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「総司さんが斉藤様のお話しをたくさんしてくだいます。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「総司からあなたに関する話題は何度も聞いている。」

少女は斉藤一を嬉しそうに見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「近くに不思議な梅の花が咲いています。差し支えなければ、一緒に見て頂けませんか?」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。


斉藤一は普通に歩き出した。

少女は微笑んで歩き出した。


ちょうど同じ頃。


ここは、京の町。


沖田総司と原田左之助は、楽しそうに話をしながら歩いている。


沖田総司は少し遠くを見ながら、突然に立ち止まった。

原田左之助は立ち止まると、沖田総司を不思議そうに見た。


沖田総司は少し遠くを睨みながら見た。

原田左之助は沖田総司に不安そうに話し出す。

「総司。何か遭ったのか?」


沖田総司は睨みながら歩き出した。

原田左之助は沖田総司を見ながら、不安そうに歩き出した。


それから少し後の事。


ここは、梅の花が綺麗に咲く場所。


不思議な梅の木の傍。


不思議な梅の木は、紅梅の花、白梅の花、絞りの花が一緒に咲いている。


少女は斉藤一に微笑んで話している。

斉藤一は少女に適度に頷いている。


斉藤一と少女から少し離れた場所。


僅かに背の高い茂み。


斉藤一と少女の話す内容は聞こえてこない。


沖田総司は隠れながら、斉藤一と少女を気が気でない様子で見ている。

原田左之助は隠れながら、沖田総司、斉藤一、少女を心配そうに見ている。


原田左之助は沖田総司に不安そうに話し出す。

「総司。大丈夫か?」

沖田総司は原田左之助を見ると、睨みながら話し出す。

「原田さん! 斉藤さんと彼女は、一度も逢っていないと私に言いました! それなのに、なぜ親しく話しているのですか?! 二人は私に嘘を付いていたのですか?!」

原田左之助は沖田総司に困惑した様子で話し出す。

「総司が知らない出来事を、俺が知る訳がないだろ。」

沖田総司は原田左之助を睨んだ。

原田左之助は落ち着かない様子で辺りを見た。


沖田総司の足元に、沖田総司が茂みから採ったらしい木の葉が何枚も散らばっている。


原田左之助は沖田総司を見ると、不安そうに話し出す。

「総司。本当に大丈夫か?」

沖田総司は原田左之助に睨みながら話し出す。

「大丈夫です!」

原田左之助は沖田総司を不安そうに見た。

沖田総司は斉藤一と少女を見ると、睨みながら傍の小枝を折った。

原田左之助は沖田総司を不安そうに見た。


不思議な梅の木の傍。


少女は斉藤一に微笑んで話している。

斉藤一は少女に普通の表情で適度に頷いている。


少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤様。斉藤さんと呼んでも良いですか?」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「一本の梅の木に、紅梅と白梅が一緒に咲く姿は、不思議ですが、綺麗ですよね。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。興味がなさそうですね。」

斉藤一は不思議な梅の木を普通の表情で見た。

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「総司さんは、私に笑顔でお話しをしてくださいますし、私の話を笑顔で聞いてくださいます。総司さんとお話しする時は、いつも楽しいし待ち遠しいです。」

斉藤一は少女を見ると、普通に話し出す。

「ならば、俺と話さずに、総司と話せ。」

少女は不思議な梅の木を微笑んで見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は斉藤一を見ると、微笑んで話し出す。

「総司さんは、私と逢う度に斉藤さんについてお話しをします。総司さんが斉藤さんについてお話しをする時は、いつも笑顔です。私も斉藤さんと一度だけで良いからお話しがしたいと思いました。今日は、斉藤さんが偶然に近くにいらっしゃいました。失礼だとは思いながらも、斉藤さんをじっと見てしまいました。」

斉藤一は少女を普通の表情で見ている。

少女は斉藤一に申し訳なさそうに話し出す。

「総司さんから、お仕事中は話し掛けないように言われています。町などで姿をお見掛けしても、お仕事中かも知れないので話し掛けないようにしています。私は武家の決まり事やお仕事について分からないので、総司さんにいつも迷惑を掛けています。」

斉藤一は少女を普通の表情で見ている。

少女は斉藤一に申し訳なさそうに話し出す。

「斉藤さんはお仕事中だったのですね。私は駄目ですね。これからは更に気を付けます。斉藤さん。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「任務中ならば、梅の花を見るために一緒に出掛けないだろ。今の状況を考えれば直ぐに分かるだろ。俺は任務中ではない。安心しろ」

少女は斉藤一に申し訳なさそうに話し出す。

「総司さんからお仕事に関してほとんど聞いていないので、京の町で見掛ける姿や、人から聞いた内容でしか、お仕事の内容が分かりません。私が頼りないから、総司さんはほとんどお話をしてくださらないのだと思います。斉藤さんのご機嫌を損ねてしまって申し訳ありませんでした。悪いのは私です。総司さんは悪くありません。私のために総司さんと喧嘩をしないでください。お願いします。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「総司から本当に何も聞いていないんだな。言い過ぎた。悪かったな。」

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「私の発言と行動で総司さんと斉藤さんにご迷惑をお掛けしたと思って不安になってしまいました。斉藤さんのご機嫌を損ねていなくて安心しました。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「俺と話すのは怖くないのか?」

少女は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは、総司さんの大切なお友達で、総司さんが信頼している方です。怖くありません。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「総司と早く話したらどうだ?」

少女は不思議な梅の木を僅かに寂しそうに見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は不思議な梅の木を見ながら、斉藤一に寂しそうに話し出す。

「この梅の木の名前は“思いのまま”と言います。羨ましい名前だと思いませんか?」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「羨ましいと思うなら、思いのままに過ごせ。」

少女は不思議な梅の木を寂しそうに見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は斉藤一を寂しそうに見た。

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「誰にも遠慮せずに、自分の思いのままに過ごせば、悪い結果になったとしても、諦められるし後悔しないと思う。」

少女は考え込んだ。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は斉藤一に寂しそうに話し出す。

「総司さんに迷惑は掛けられません。」

斉藤一は少女を普通の表情で見ている。

少女は斉藤一に切なそうに話し出す。

「私が武士ならば、総司さんのお役に立てる可能性があります。私が武家の生まれならば、総司さんのお仕事が分かると思います。私が男の方ならば、総司さんのお仕事の相談に載れると思います。」

斉藤一は少女を普通の表情で見ている。

少女は斉藤一に切なそうに話し出す。

「私は総司さんのお役に一度も立っていません。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「仕方の無い話を聞くのは時間の無駄だ。」

少女は斉藤一に悲しそうに話し出す。

「すいません。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「あなたが武家の出ならば、京の町に長く住まないだろ。京の町に住んでいたとしても、ある程度の期間で国に戻る状況になる。総司が武士でなく新撰組に関係のない男で常に親しくしているのは、子供くらいだぞ。あなたが男だとしたら、年齢が高くなれば、会う時間が減っていくぞ。あなたが武士ならば、総司と一緒に任務に就けるかも知れないが、新撰組の幹部にならないと総司と常に親しく出来ないぞ。あなたはあなただから、総司と親しく出来る。もっと自信を持て。」

少女は斉藤一を真剣な表情で見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。

少女は不思議な梅の木を考え込む様子で見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見ている。

少女は斉藤一を見ると、微笑んで話し出す。

「斉藤さんのお話しを聞いたら、私の出来る範囲で、総司さんの迷惑にならないように、思いのままに生きられたら良いなと思いました。」

斉藤一は少女に普通に話し出す。

「話の途中だが、この場所で少しだけ待っていてくれ。」

少女は斉藤一に不思議そうに頷いた。


斉藤一は普通に歩き出した。


僅かに背の高い茂み。


沖田総司は隠れながら、斉藤一を睨んでいる。

原田左之助は隠れながら、沖田総司と斉藤一と少女を困惑した様子で見ている。


斉藤一は背の高い茂みの傍に普通に来た。


沖田総司は隠れながら、斉藤一を睨んでいる。

原田左之助は隠れながら、沖田総司と斉藤一を困惑した様子で見た。


斉藤一は沖田総司と原田左之助に普通に話し出す。

「茂みに隠れている二人。いい加減にしろ。」


原田左之助は隠れながら、斉藤一に驚いた表情で話し出す。

「斉藤! 気が付いていたんだ!」

沖田総司は隠れながら、斉藤一を睨んでいる。


斉藤一は原田左之助に睨みながら話し出す。

「当たり前の内容の話しをしないでください。原田さん。もちろん早く帰りますよね。今回の出来事を、周りの人達に言わずに、ずっと過ごせますよね。原田さんならば、今の話の意味が分かりますよね。」


原田左之助は隠れながら、斉藤一に恐る恐る話し出す。

「斉藤。分かったよ。誰にも言わないと約束するよ。」

沖田総司は隠れながら、斉藤一を睨んでいる。


斉藤一は原田左之助を睨んでいる。


原田左之助は隠れながら、沖田総司に恐る恐る話し出す。

「総司。悪いけれど、俺は先に行くな。」

沖田総司は隠れながら、斉藤一を睨んでいる。


原田左之助は素早く去っていった。


沖田総司は睨みながら斉藤一の前に現れた。


斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一を睨んだ。

斉藤一は沖田総司の腕を普通の表情で掴んだ。

沖田総司は斉藤一を睨んでいる。


斉藤一は沖田総司の腕を掴みながら、少女の元へと普通に歩き出した。

沖田総司は不機嫌そうに歩き出した。


不思議な梅の木の傍。


少女は沖田総司と斉藤一を不思議そうに見ている。


斉藤一は沖田総司の腕を掴みながら、少女の前に普通に来た。

沖田総司は複雑な表情で来た。


少女は沖田総司と斉藤一を不思議そうに見ている。


斉藤一は沖田総司の腕を放すと、普通に歩き出した。


不思議な梅の木から少し離れた場所。


一本の木。


斉藤一は普通に立ち止まった。


斉藤一は木に向かって普通に話し出す。

「土方さん。今は任務中ですよね。木に隠れながら、何をしているのですか?」


土方歳三は隠れながら、驚いた表情になった。


斉藤一は木を普通の表情で見た。


土方歳三は斉藤一の前に感心した様子で現れた。


斉藤一は土方歳三を普通の表情で見た。

土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。

「今は任務の一環で隠れていたんだ。少し経ったら通常の任務に戻るよ。」

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見ている。

土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤。良く気付いたな。」

斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。

「気付いて当然です。」

土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。

「俺についてではなく、あの二人についてだよ。」

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見た。

土方歳三は沖田総司と少女を微笑んで見た。

斉藤一は沖田総司と少女を一瞥すると、土方歳三を見て、普通に話し出す。

「普通は気付きませんか?」

土方歳三は斉藤一を見ると、微笑んで話し出す。

「斉藤は総司から話しを聞いているが、あの子とは一度も話していないだろ。」

斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。

「総司の様子を見れば、普通は気付きます。」

土方歳三は斉藤一に感心した様子で話し出す。

「斉藤からそのような発言を聞くのは、物凄く意外に感じる。」

斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。

「意外ですか?」

土方歳三は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見た。

土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。

「長々と立ち話をせずに戻ろうか。原田には俺から口止めをしておくよ。」

斉藤一は土方歳三に普通に話し出す。

「今回の原田さんは大丈夫だと思いますが、土方さんからも念のために口止めを頼みます。土方さんはもちろん大丈夫ですよね。少し経ってからこの場所を通る永倉さんは、性格から考えると口止めの必要はないと思います。更に少し経ってからこの場所に来る近藤さんと源さんの場合は、源さんの性格を考えると口止めの必要はないと思いますが、近藤さんにはどのような対応を取りますか? 後は、この場所を通る予定の隊士が五人ほどいます。五人を一人ずつ口止めするのは面倒なので、まとめて口止めした方が良いと思います。」

土方歳三は斉藤一を驚いた表情で見た。

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見た。

土方歳三は斉藤一に感心した様子で話し出す。

「斉藤。本当に凄いな。改めて実感したよ。いろいろと。」

斉藤一は土方歳三を普通の表情で見ている。

土方歳三は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤。今夜は一緒に飲みに行かないか?」

斉藤一は土方歳三に普通の表情で軽く礼をした。

土方歳三は沖田総司と少女を微笑んで見た。


沖田総司と少女は、思いのままの傍で、楽しそうに話している。


土方歳三は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は土方歳三に普通の表情で軽く礼をした。


土方歳三は微笑んで歩き出した。

斉藤一は普通に歩き出した。


思いのままの花の咲く中。

沖田総司は少女に笑顔で話している。

少女は沖田総司の話しを微笑んで聞いている。


思いのままの花に見守られながら、沖田総司と少女の微笑ましい会話は続いている。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は、別な場所に掲載した物語を、HP掲載時に加筆訂正して掲載しました。

今回は更に改訂して「第四版」の掲載になります。

改訂前の物語の雰囲気や展開は出来るだけ残しながら改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願いします。

ここからは、改訂前の後書きを加筆訂正しながら書いていきます。

この物語は、斉藤一さんが沖田総司さんの好きな人と話している様子を沖田総司さんが見た時の展開を考えた事がきっかけで書きました。

沖田総司さんと相手の女性が登場する物語を書いた当初は、何話を書くかなどを決めていなかったため、設定や状況を深く考えずに書きました。

この物語の初版・改訂版では、鈴ちゃんより年上の女性を想定して書きました。

その後に「鈴ちゃん(美鈴)」が「新撰組異聞」に登場しました。

この物語の女性を鈴ちゃんの設定に合わせて書き直したら違う雰囲気の物語になるため、改訂した物語を書きました。

「新撰組異聞」・「新撰組異聞外伝」の物語で設定などが先に決まった登場人物は、鈴ちゃんではなく、沖田総司と鈴ちゃんの子供でした。

斉藤一さんが少女に直ぐに会わなかった理由は、はっきりとは書いていませんが、何となく分かるようにして書きました。

「思いのまま」についてです。

一本の木に、紅梅と白梅が一緒に咲きます。

紅梅と白梅の咲く比率は毎年違うそうです。

不思議な梅ですが、綺麗な梅です。

「思いのまま」が、新撰組の人達の時代に有ったのか、新撰組隊士達の縁の場所に在ったかについての確認は取っていません。

「思いのまま」の名前と梅の花の咲く印象から、恋愛に関する物語への登場や題名に使用すると良い雰囲気になると考えて使用しました。

「思いのまま」を見る機会があれば、「思いのまま」の傍で、沖田総司さんと鈴ちゃんが話していた姿を想像して頂けると嬉しいです。

斉藤一さんについて調べていくと、斉藤一さんの元の性格が影響していると思いますが、過ごしてきた環境などにより、人の感情と考えを読み取る能力と勘が鋭い人になったように思いました。

だからこそ、強い人で危険な中でも生き抜く事が出来たように思いました。

普通に考えると、斉藤一さんに恋愛の相談をする人はいないに等しいかも知れません。

沖田総司さんも斉藤一さんも苦労している方なので、沖田総司さんは斉藤一さんの凄さを理解していたと思います。

近藤勇さん、土方歳三さん、沖田総司さん、斉藤一さんなどは、普通の人では太刀打ちできないように思いました。

土方歳三さんと斉藤一さんが組んで行動や企めば、新撰組の内部で太刀打ち出来る人はいないように思いました。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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