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新撰組異聞 〜 五月雨に紅千鳥 〜


〜 改訂版 〜


少女が一人で静かに泣いている。

沖田総司が少女に心配そうに話し掛ける。

「鈴ちゃん。なぜ泣いているの?」

少女は沖田総司に気が付かずに一人で静かに泣き続けている。

沖田総司は少女に心配そうに話し掛ける。

「鈴ちゃん。一人で泣かないで。」

少女は沖田総司に気が付かずに一人で静かに泣き続けている。


沖田総司はゆっくりと目を開けた。


ここは、屯所。


沖田総司の部屋。


朝までには時間があるため、部屋の中は暗さに包まれている。


沖田総司は障子を静かに開けた。


暗い空の中に、ぼんやりとした月の明かりが見える。


沖田総司は月を見ながら、不安そうに呟いた。

「鈴ちゃんが泣く理由は、私が鈴ちゃんを悲しませる行動をした時しか考えられない。鈴ちゃんは何度も一人で泣いているのかな?」


ぼんやりとした月の明かりは続いている。


沖田総司は月を見ながら、不安そうに呟いた。

「鈴ちゃんが泣く日がないようにしてください。」


沖田総司は静かに障子を閉めると、ゆっくりと床に着いた。


その翌日の事。


ここは、京の町。


たくさんの花菖蒲が綺麗に咲く場所。


沖田総司と少女は、花菖蒲を見ながら話しをしている。


沖田総司は少女に苦笑しながら話し出す。

「今日は遅れるかと思って、慌てて走ってしまったんだ。」

少女は沖田総司に心配そうに話し出す。

「総司さんはお仕事がたくさんあって忙しい方です。無理をしないでください。」

沖田総司は少女に苦笑しながら話し出す。

「無理はしていないから大丈夫だよ。」

少女は沖田総司を心配そうに見た。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。綺麗な花菖蒲がたくさん咲いているね。綺麗な花菖蒲を見ていると、明るい気持ちになるよね。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は前を指しながら、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。あの花菖蒲は“五月雨”だよね。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は前を指しながら、少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。あの花菖蒲の名前は何というのかな?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「“紅千鳥”です。」

沖田総司は前を指すのを止めると、少女に微笑んで話し出す。

「名前に紅が付いているけれど、花菖蒲の色は紅ではないね。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は少女を微笑んで見た。

少女は沖田総司の腕を微笑んで掴んだ。

沖田総司は少女を不思議そうに見た。

少女は沖田総司の腕を慌てて放した。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。何か遭ったの?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「何もありません。紅千鳥は綺麗な花菖蒲ですよね。」

沖田総司は少女に微笑んで頷いた。

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃんは、お嬢様だよね。」

少女は沖田総司に不安そうに話し出す。

「私はお嬢様ではありません。」

沖田総司は少女に慌てて話し出す。

「鈴ちゃん。変な言い方をしてごめんね。鈴ちゃんは稽古をたくさんしていると質問したかっただけなんだ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「お花のお稽古など幾つかしています。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「私の予定に頻繁に合わせてくれるけれど、稽古を就けてもらうのに影響はないの?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。お稽古は順調に進んでいます。」

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「無理していないの?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「無理はしていません。」

沖田総司は少女を微笑んで見た。

少女も沖田総司を微笑んで見た。


それから数日後の事。


ここは、京の町。


屯所。


藤堂平助の部屋。


原田左之助が静かに訪ねてきた。


藤堂平助は原田左之助を不思議そうに見た。

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「総司は屯所に居ないよな。」

藤堂平助は原田左之助に不思議そうに話し出す。

「近藤さんに頼まれて出掛けている最中です。帰るまでには時間があります。」

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「総司と仲の良い子と一日に何度も会ったんだ。疲れているように見えたから、心配になって声を掛けたんだ。」

藤堂平助は原田左之助を不思議そうに見た。

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「あの子は稽古が一日に幾つか重なっていると笑顔で言ったんだ。女の子の稽古事というのは、一日に幾つも重なるのか?」

藤堂平助は原田左之助に不思議そうに話し出す。

「身分が高いと一日に幾つもの稽古が重なるそうです。それ程に身分が高くなくても、先生の都合や特別な日の準備などで、一日に稽古が幾つか重なるのはありえます。」

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「平助の言う理由で、一日に稽古が幾つも重なるのは、月に何度もあるものなのか?」

藤堂平助は原田左之助に不思議そうに話し出す。

「幾つかの稽古が重なる日が月に何度もあるのは、かなり珍しいと思います。それ程に頻繁に稽古が重なるとしたら、沖田さんに会うために稽古の日付を変えていると思います。」

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出そうとした。


沖田総司が、障子を勢い良く開けて、部屋の中に入ってきた。


原田左之助は沖田総司を驚いた表情で見た。

藤堂平助も沖田総司を驚いた表情で見た。


沖田総司は原田左之助に真剣な表情で話し出す。

「原田さん! 本当に彼女は疲れていたのですか?! 本当に彼女が一日に稽古が幾つも重なったと言ったのですか?!」

原田左之助は沖田総司に困惑した様子で頷いた。

藤堂平助は沖田総司に困惑した様子で話し出す。

「沖田さん。稽古が重なっていたのを知らなかったのですか?」

原田左之助は沖田総司を困惑した様子で見た。


沖田総司は物凄い勢いで部屋から出て行った。


原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「平助。総司は出掛けていて帰るまでに時間があると言っただろ。」

藤堂平助は原田左之助に不思議そうに話し出す。

「沖田さんは本当なら出掛けている最中です。そういえば、あの子の話しをすると、沖田さんは必ずと言って良いほど現れますね。不思議ですね。」

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「確かに不思議だな。」

藤堂平助は原田左之助に不思議そうに頷いた。

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「平助。お嬢様というのは大変なんだな。」

藤堂平助は原田左之助に微笑んで話し出す。

「お嬢様は、綺麗な着物を着て美味しい物を食べているだけでは駄目ですから、大変です。」

原田左之助は藤堂平助に小さい声で話し出す。

「俺はあの子を更に同情をして感心もした。」

藤堂平助は原田左之助に小さく頷いた。


それから少し後の事。


ここは、少女の家。


沖田総司は落ち着かない様子で訪れた。


少女は沖田総司の前に心配そうに現れた。


沖田総司は少女に苦笑しながら話し出す。

「鈴ちゃん。少し時間に余裕が出来たから、一緒に出掛けたいと思ったんだ。都合が悪ければ直ぐに帰るから、私に気兼ねなく返事をして良いよ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんと一緒にお出掛け出来て嬉しいです。よろしくお願いします。」

沖田総司は少女を心配そうに見た。

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に微笑んで頷いた。


沖田総司と少女は、話をしながら出掛けて行った。


それから少し後の事。


ここは、数日ほど前に沖田総司と少女が訪れた花菖蒲の咲く場所。


見頃の花菖蒲や見頃が過ぎようとしている花菖蒲など、いろいろな姿で咲いている。


沖田総司と少女は、花菖蒲の近くに居る。


沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。私と会うために稽古の日を変えたりしているの?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「稽古の日はたくさん変えていません。」

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃんのご両親は何も言わないの?」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は少女を安心した表情で見た。

少女は沖田総司に心配そうに話し出す。

「総司さんのお仕事は、とても大変でとても危険なんですよね。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは心配しなくても良いよ。」

少女は沖田総司に寂しそうに話し出す。

「上手に説明できないのですが、不安で心配なんです。でも、私が心配していたら、総司さんに迷惑が掛かりますよね。迷惑を掛けてしまって、申し訳ありませんでした。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「私は強いから大丈夫だよ。鈴ちゃんも知っているよね。」

少女は辛そうな表情で、沖田総司の腕を掴んだ。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。顔色が悪いよ。少し休もう。」

少女は沖田総司の腕を辛そうに掴んでいるが、微笑んで話し出す。

「私は大丈夫です。」

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「無理をしないで少し休もう。調子が悪いと楽しめないよ。」

少女は沖田総司の腕を辛そうに掴みながら、小さく頷いた。


沖田総司は少女を心配そうに見ながら、ゆっくりと歩き出した。

少女は沖田総司の横を、ゆっくりと歩きだした。


それから少し後の事。


ここは、沖田総司と少女が居た花菖蒲の咲く場所から、少しだけ離れた所に在る寺。


寺の中。


沖田総司は少女を支えながら、ゆっくりと座らせた。


少女は沖田総司の腕を辛そうに掴んだ。

沖田総司は少女を抱くと、申し訳なさそうに話し出す。

「鈴ちゃん。嫌な出来事を思い出させてしまったね。ごめんね。」

少女は沖田総司の腕を放すと、辛そうに話し出す。

「迷惑を掛けてしまって申し訳ありません。」

沖田総司は少女を抱きながら、心配そうに話し出す。

「鈴ちゃんが謝る必要はないよ。」

少女は沖田総司に辛そうに話し出す。

「総司さんと逢えない時は、お怪我をしていないか、体調が悪くなっていないか、いろいろと考えてしまって心配になってしまいます。」

沖田総司は少女を抱きながら、心配そうに話し出す。

「私は強いから大丈夫だよ。鈴ちゃんは心配しなくても大丈夫だよ。」

少女は沖田総司に辛そうに話し出す。

「総司さんは強い方です。私が心配しなくても大丈夫ですよね。でも、真っ赤になっている人がたくさん居ます・・・」

沖田総司が少女を抱きながら、話しを遮ると、悲しそうに話し出す。

「鈴ちゃん。嫌な事を思い出させてごめんね。私は強いから大丈夫だよ。安心して良いんだよ。」

少女は沖田総司に辛そうに話し出す。

「総司さん。いつも迷惑を掛けてごめんなさい。」

沖田総司は少女を抱きながら、心配そうに話し出す。
「鈴ちゃん。辛いよね。家に帰る?」

少女は沖田総司に辛そうに話し出す。

「私は大丈夫です。私は元気です。無理していません。一緒に居ても大丈夫でよすね。」

沖田総司は少女を抱きながら、微笑んで話し出す。

「分かった。もう少し一緒に居よう。疲れていたら、私に遠慮しないで休んで良いよ。」

少女は沖田総司に辛そうな様子を見せながらも、微笑んで頷いた。

沖田総司は少女を抱きながら、微笑んで頷いた。

少女は辛そうな様子ではあるが、微笑みながらゆっくりと目を閉じた。

沖田総司は少女を抱きながら、心配そうに様子を見た。

少女は先程より僅かに落ち着いた様子で寝ている。

沖田総司は少女を抱きながら、優しく囁いた。

「鈴ちゃんが普通に生活していたら、人が斬られて死んでいく姿は見ないよね。物凄く怖くて簡単に忘れられないよね。私にいつも予定を合わせてくれるから、無理して疲れる時もあるよね。私のわがままも笑顔で許してくれるよね。鈴ちゃんは優しくて良い子だよ。」

少女は先程より落ち着いた様子で寝ている。


沖田総司は少女を優しく抱き直した。


それから少し後の事。


ここは、沖田総司と少女が居る寺。


寺の中。


沖田総司は少女を優しく抱いている。

少女は静かに寝ている。


少女はゆっくりと目を開けた。

沖田総司は少女を抱きながら、微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。起きたんだ。」

少女は沖田総司を申し訳なさそうに見た。

沖田総司は少女をゆっくりと放すと、微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんが元気になっている。やはり疲れていたんだね。」

少女は沖田総司に申し訳なさそうに話し出す。

「総司さんがお忙しい時間を割いて逢いに来てくださったのに、調子が悪くなりました。総司さんが寝て良いとの言葉に甘えて、たくさん寝てしまいました。迷惑ばかり掛けてしまって申し訳ありません。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんが元気で明るく過ごす姿を見るのが一番嬉しんだ。私は鈴ちゃんの可愛い寝顔がたくさん見られたから、とても嬉しかったよ。」

少女は恥ずかしそうに下を向いた。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃんを困らせてしまってごめんね。私のために鈴ちゃんの調子が更に悪くなったらどうしよう。」

少女は顔を上げると、沖田総司に恥ずかしそうに話し出す。

「総司さん。私は大丈夫です。安心してください。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「良かった。私は鈴ちゃんが元気で明るいのが一番嬉しいんだ。細かい事は気にせずに楽しく過ごそう。」

少女は沖田総司に恥ずかしそうに頷いた。

沖田総司は少女を微笑んで見た。


それから暫く後の事。


ここは、屯所。


斉藤一の部屋。


沖田総司は悲しそうな様子で訪ねてきた。


斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に悲しそうに話し出す。

「鈴ちゃんが一人で泣いている夢を見ました。実際に鈴ちゃんと逢ったら、私の任務が危ないから不安だと言いました。私達が人を斬った時の様子を思いだして調子が悪くなりました。鈴ちゃんは私の居ない所でたくさん悩んでいるようです。鈴ちゃんを見ていて可哀想そうになりました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「美鈴さんの生活環境は、人を斬る出来事とは縁遠い。簡単には忘れられないだろう。」

沖田総司は斉藤一に悲しそうに話し出す。

「鈴ちゃんに安心して欲しくて、私は強いから心配しないように何度も言いました。辛そうにしている鈴ちゃんを見ているのは、辛いし悲しいです。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「美鈴さんは総司が強いと既に分かっているが、何が起きるか分からないから、何度も不安になると思う。」

沖田総司は悲しそうな表情で考え込んだ。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。深く考えずに、いつものように美鈴さんに笑顔で接しろ。」

沖田総司は斉藤一に微笑んで頷いた。

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは私の都合に合わせているために、稽古の日程などの無理をしているようです。鈴ちゃんは優しくて良い子です。鈴ちゃんに笑顔で過ごしてもらうために、私は鈴ちゃんにたくさんの笑顔で逢います。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんが辛そうだったので、抱きしめました。鈴ちゃんは気持ちが落ち着いたのか、途中から寝ました。鈴ちゃんの寝顔を見ていたら、ずっと一緒に居たいと想いました。」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「続きは?」

沖田総司は斉藤一を不思議そうに見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「思っただけで、美鈴さんには話しをしなかったのか?」

沖田総司は斉藤一に不思議そうに頷いた。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。美鈴さんとずっと一緒に居られる方法を知っているぞ。」

沖田総司は斉藤一に笑顔で近づいた。

斉藤一が沖田総司の耳元に顔を近づけると、普通の表情で何かを囁き始めた。

沖田総司は顔を真っ赤にして斉藤一を見た。

斉藤一は沖田総司の耳元から、普通の表情で離れた。

沖田総司は斉藤一に顔を真っ赤にして話し出す。

「斉藤さんは嘘つきです!」

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。


沖田総司は顔を真っ赤にしながら、物凄い勢いで部屋を出て行った。


斉藤一は沖田総司の去っていく様子を、僅かに呆れた様子で見た。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の改訂版です。

改訂前の展開や雰囲気を出来るだけ残しながら改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正しながら書いていきます。

この物語を書くきっかけの一つに、鈴ちゃんのような育ちなら、お稽古事をしていると考えた事がありました。

大名のお姫様など身分が高ければ、一日の中でお稽古事など幾つも学ぶのは当たり前だったそうです。

裕福な家庭でも同じような事はあったそうです。

鈴ちゃんは種類や数は別にして、幾つかのお稽古事を学んでいると考えました。

そんな鈴ちゃんが沖田総司さんの都合に合わせて出掛けていたら、お稽古事はどうなるのかなと考えました。

鈴ちゃんの両親が沖田総司さんとの付き合いを否定していなければ、日程や時間をずらすなどの対応を取ると考えました。

もう一つのきっかけは、鈴ちゃんが沖田総司さんや斉藤一さんが人を斬る姿や、斬られた人が亡くなっていく様子など、簡単に忘れられないだろうと考えた事もあります。

今回の物語の時間設定は、「新撰組異聞 中編 鳴神月に降る雫 鈴の音鳴って」と「新撰組異聞 短編 鳴神月の雪嵐」より、そんなに時間は経過していない頃としました。

物語の経過的に矛盾が出る場面があると思いますが、他の物語の間の出来事として書いた事や基本的には短編なので、気にせずに読んで頂けると嬉しいです。

花菖蒲の「五月雨(さみだれ)」は、淡い感じの青色で綺麗な花菖蒲です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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