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新撰組異聞 〜 朝顔 〜


〜 改訂版 〜


ここは、京の町。


暑い日が続いている。


ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。


境内。


沖田総司と少女は、楽しそうに話をしている。


沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「昨日の早朝に、斉藤さんと一緒に朝顔を見たんだ。その前は、子供達と一緒に朝顔を見たんだ。どちらの日も綺麗に咲いていたよ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「朝の早い内しか綺麗に咲いている姿が見られないから、朝顔という名前なんだよね。」

少女は沖田総司を寂しそうに見た。

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん? 大丈夫?」

少女は沖田総司に寂しそうに話し出す。

「斉藤さんや子供達が羨ましいです。私も総司さんと一緒に朝顔が見たいです。」

沖田総司は少女に僅かに困惑した様子で話し出す。

「私が鈴ちゃんの家を朝早に訪ねるのは難しいし、鈴ちゃんが朝早に出掛けるのも難しいし・・・」

少女は沖田総司の話しを遮ると、微笑んで話し出す。

「私が変な話しを始めたために、総司さんに迷惑を掛けてしまいました。今の話しは忘れてください。」

沖田総司は少女に心配そうに話し出す。

「鈴ちゃんの気持ちを考えずに明るく話しをしてごめんね。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さんと一緒に朝顔を見られる機会が訪れるかも知れません。その時まで楽しみに待ちます。」

沖田総司は少女に困惑した様子で頷いた。

少女は沖田総司を微笑んで見た。


それから数日後の事。


ここは、京の町。


暑い日は続いている。


ここは、屯所。


土方歳三の部屋。


沖田総司は土方歳三に呼ばれて訪れている。


土方歳三は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司。囲碁をしよう。」

沖田総司は土方歳三に苦笑しながら話し出す。

「囲碁ですか?」

土方歳三は沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司。何て顔をしているんだ?」

沖田総司は土方歳三に苦笑しながら話し出す。

「手加減してくださいね。」

土方歳三は沖田総司に微笑んで話し出す。

「もちろん。」

沖田総司は土方歳三を苦笑しながら見た。

土方歳三は沖田総司を微笑んで見た。


それから少し後の事。


ここは、屯所に在る一室。


縁の傍。


障子は開け放たれている。


土方歳三と沖田総司は、囲碁をしている。

隊士達は、土方歳三と沖田総司が囲碁をしている様子を、様々な様子で見ている。


一人の隊士が隣に居た隊士に突然に斬りかかった。


隊士達は、斬りかかった隊士と斬られた隊士を驚いた表情で見た。

沖田総司は、斬りかかった隊士と斬られた隊士を僅かに怪訝そうに見た。

土方歳三は、斬りかかった隊士と斬られた隊士を普通の表情で見た。


斬られた隊士は、軽症だった。


斬られた隊士と数人の隊士が、怪我の手当てのために居なくなった。


土方歳三は斬りかかった隊士に普通の表情で話し出そうとした。

沖田総司は斬りかかった隊士に睨みながら怒鳴った。

「おい!! 何を考えているんだ!!」

隊士達は沖田総司を驚いた表情で見た。

土方歳三は沖田総司を普通の表情で見た。

斬りかかった隊士は沖田総司を驚いた表情で見た。

沖田総司は斬りかかった隊士を睨みながら、思い切り殴った。


斬りかかった隊士は部屋の中に向かって吹っ飛んだ。

沖田総司は斬りかかった隊士の前に来ると、睨みながら足蹴にした。

斬りかかった隊士は勢い良く転がった。

沖田総司は斬りかかった隊士の襟首を掴むと、睨みながら話し出す。

「なぜ斬りかかった! 早く理由を言え!」

斬りかかった隊士は沖田総司に恐る恐る話し出す。

「剣術に関する技術が下手だと言われたので、頭にきたからです。」

沖田総司は斬りかかった隊士の襟首を放すと、睨みながら後ろに強く押した。

斬りかかった隊士は後ろに向かって思い切り倒れた。

沖田総司は斬りかかった隊士に呆れた様子で話し出す。

「突然に斬りかかったのにあの程度の怪我だ。確かに下手だな。みんなで楽しんでいる状況の中で斬りかかるような行動しか出来ないから、下手だと言われるんだ。場の雰囲気を壊すな。事実を言われて怒るな。一人で耐えろ。」

斬りかかった隊士は沖田総司を恐怖の表情で見た。

沖田総司は土方歳三を見ると、微笑んで話し出す。

「土方さん。技術面以外も未熟な隊士の稽古方法を考えながら、囲碁の続きをしましょう。」

土方歳三は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は微笑んで囲碁の続きを始めた。

土方歳三は普通の表情で囲碁の続きを始めた。

隊士達は土方歳三と沖田総司を呆然とした表情で見た。


それから数日の後の事。


ここは、京の町。


落ち着いた雰囲気の小さな寺。


境内。


明里と少女は、一緒に居る。

斉藤一は少し離れた場所に居る。


少女は山門を心配そうに見た。

明里は少女に微笑んで話し出す。

「沖田様が遅れてくるのが気になるのですね。」

少女は明里を見ると、心配そうに話し出す。

「総司さんがお怪我をせずに元気で過ごされているかなど、いろいろと考えてしまって心配になります。遅れる時は、とても心配になります。お仕事が忙しいと聞きましたが、詳しい状況は分かりません。時折なのですが、総司さんのお体の調子が悪いのではと感じる時があります。総司さんの元気なお姿を見ると、安心してとても嬉しくなります。」

明里は少女に微笑んで話し出す。

「私も美鈴様と同じような気持ちに何度もなります。」

少女は明里を微笑んで見た。

明里も少女を微笑んで見た。

少女は明里に恥ずかしそうに話し出す。

「明里さん。私は“様”と呼ぶ程の身分ではありません。美鈴様と呼ばれる度に照れます。違う呼び方にして頂けませんか?」

明里は少女に微笑んで話し出す。

「沖田様と斉藤様も“様”を付けて呼んでいます。美鈴様は、沖田様の大切な方で、山南先生の大切な知り合いでもあります。失礼にならないように美鈴様とお呼びしています。お嫌ですか?」

少女は明里に恥ずかしそうに話し出す。

「分かりました。明里さんの呼びやすいように、今まで通り呼んでください。」

明里は少女を微笑んで見た。


数人の男性の話し声が境内の外から聞こえてきた。

「数日前に土方さんと沖田さんが囲碁をしている最中に起きた、隊士同士の斬り合いを覚えているよな。」

「沖田さんは、怪我をした隊士の様子を確認した後に、斬りかかった隊士を殴って足蹴りにもしていたよな。あの時の沖田さんは物凄く怖かったな。」

「斬りかかった隊士も沖田さんの行動で怪我をしていたよな。」

「一番怖かったのは、沖田さんが隊士を殴っている時より、理由を聞いて呆れた後に、土方さんに明るく話し掛けて囲碁の続きを始めた時だな。」

「土方さんは、沖田さんの様子を普通に見ていたし、事態が納まった後は、囲碁の続きを普通に始めたよな。二人が恐ろしく見えたよ。」


少女は明里の腕に不安そうに掴まった。

明里は少女を心配そうに見た。


斉藤一は明里と少女の元に普通に来た。


少女は明里の腕を掴みながら、斉藤一を不安そうに見た。

明里は斉藤一を心配そうに見た。

斉藤一は明里と少女を普通の表情で見た。


数人の男性の話し声は境内の外から途切れずに続いている。

「そういえば、沖田さんは付き合っている人がいるよな。」

「でも、沖田さんは違うと話しているぞ。」

「相手はどのような女性なんだ?」

「女性ではなく女の子だな。」

「沖田さんが付き合っているのは女の子なのか?」

「可愛い女の子だぞ。」

「身なりや物腰から判断すると、金持ちか良い家のお嬢様だな。」

「さすが一番組組長の沖田さんだな。」

「京都に来て間もない頃に付き合いだしたらしいぞ。」

「そうしたら、沖田さんが金銭目当てで近づいたのかな?」

「その可能性はあるな。そうでなければ女の子とは付き合わないだろ。」

「この話題が沖田さんか斉藤さんの耳に入ったら、物凄く恐ろしい目に遭うらしいぞ。早く話しを止めよう。」

「分かった。」


少女は明里に悲しそうに抱きついた。

明里は少女を心配そうに抱きしめた。

斉藤一は隊士達の声の聞こえる方を普通の表情で見た。


数人の男性の話し声は聞こえなくなった。


斉藤一は少女を見ると、普通に話し出す。

「美鈴さんを先程のような考えで見ている人物は、ほとんどいない。気にするな。」

少女は明里に抱きつきながら、斉藤一に悲しそうに話し出す。

「私が頼りないから総司さんが悪く言われてしまいました。」

斉藤一は少女に普通に話し出そうとした。

少女は明里に抱きつきながら、静かに泣き出した。

明里は少女を抱きながら、微笑んで話し出す。

「美鈴様はしっかりした方です。地位のある方が誰かと親しく付き合えば、何かしら言う人が現れます。だから気にしてはいけません。」

少女は明里に抱きつきながら、静かに泣いている。


沖田総司が元気良く山門を潜って現れた。


明里は少女を抱きながら、沖田総司を心配そうに見た。

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

少女は静かに泣いたまま、明里からゆっくりと放れた。


沖田総司は少女の元に慌てた様子で来た。


少女は静かに泣きながら、沖田総司に抱きついた。

沖田総司は少女を抱くと、心配そうに話し出す。

「鈴ちゃん。大丈夫?」

少女は沖田総司に抱きつきながら、静かに泣いて話し出す。

「私が頼りないために、いつも迷惑を掛けてしまって申し訳ありません。」

沖田総司は少女を抱きながら、斉藤一と明里を心配そうに見た。

斉藤一は沖田総司と明里を普通の表情で見た。

明里は斉藤一を一瞥すると、沖田総司を見て、困惑した様子で話し出す。

「新撰組の隊士の方だと思うのですが、沖田様が美鈴様とお付き合いしているのは、お金目当てではないかと話していました。そうでなければ、年の離れている幼い方とお付き合いしないとも話していました。」

沖田総司は少女を抱きながら、斉藤一を不安そうに見た。

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は少女を抱きながら、悲しそうに話し出す。

「私が鈴ちゃんと仲良くしているのは、鈴ちゃんの家とは関係ないよ。」

少女は沖田総司に抱きつきながら、静かに泣いて話し出す。

「私のために総司さんが悪く言われました。私は総司さんにいつも迷惑を掛けています。本当に申し訳ありません。」

沖田総司は少女を抱きながら、悲しそうに話し出す。

「鈴ちゃんは、家柄や身分に関係なく鈴ちゃんだよ。鈴ちゃんは、優しくてしっかりとしているよ。斉藤さんも明里さんも、私と同じ考えだよ。」

少女は沖田総司に抱きつきながら、静かに泣いている。

沖田総司は少女を抱きながら、悲しそうに話し出す。

「鈴ちゃん。私も斉藤さんも明里さんも傍に居るよ。悲しまずに元気を出して。」

少女は沖田総司に抱きつきながら、静かに泣いて話し出す。

「私がいつまでも泣いていたら、総司さんが悪く言われる原因になりますよね。すいません。直ぐに泣くのを止めます。」

沖田総司は少女を抱きながら、微笑んで話し出す。

「私は泣かないけれど、泣くのは悪い行動ではないよ。何度も泣く人がいても余り気にしないから安心して良いよ。」

斉藤一は沖田総司を睨んだ。

明里は沖田総司を渋い顔をして見た。

沖田総司は少女を抱きながら、斉藤一と明里を不思議そうに見た。

少女は沖田総司に抱きつきながら、泣き止もうとしている。

沖田総司は少女を抱きながら、慌てた様子で話し出す。

「泣くのが悪いとか鈴ちゃんが悪いとか、そういう意味で言った訳ではないんだ! 鈴ちゃんが泣くのは大丈夫だよ! 言い方が悪くてごめんね!」

少女は沖田総司に抱きつきながら、微笑んだ表情になった。

沖田総司は少女を抱きながら、微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんが泣き止んでくれて良かった。」

斉藤一は沖田総司を睨んだ。

明里は沖田総司を渋い顔をして見た。

沖田総司は少女を抱きながら、斉藤一と明里を動揺した様子で見た。

少女は沖田総司に抱きつきながら、微笑んで話し出す。

「お気遣い頂いてありがとうございます。」

沖田総司は少女を抱きながら、心配そうに様子を見た。

少女は沖田総司からゆっくりと離れると、斉藤一と明里に申し訳なさそうに話し出す。

「私のために楽しい時間を暗い雰囲気にしてしまい申し訳ありませんでした。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「誰も暗い雰囲気になったと思っていないから安心していいよ。」

明里は少女に微笑んで話し出す。

「私も暗い雰囲気になったと思っていません。安心してください。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

少女は、沖田総司、斉藤一、明里を、微笑んで見た。

明里は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤様。今日は用事があって少し早く帰りたいと思っています。斉藤様の都合が悪くなければ送って頂けますか?」

斉藤一は明里を見ると、普通の表情で頷いた。

明里は少女を見ると、微笑んで話し出す。

「今日は山南先生に会える日なんです。早く戻って準備をして、先生とゆっくりと過ごしたいです。だから今日は早めに失礼させてください。」

少女は明里に微笑んで軽く礼をした。

沖田総司は明里と少女を微笑んで見た。


斉藤一と明里は、山門を潜って京の町へと出て行った。


少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司も少女を微笑んで見た。

少女は境内を微笑んで見回した。

沖田総司は少女を微笑んで見ている。

少女は日陰を指すと、沖田総司に微笑んで話し出す。

「総司さん。朝顔が咲いています。」

沖田総司は少女の指した所を見ると、微笑んで話し出す。

「この時間でも朝顔が咲いている姿を見られるんだ。私が一人で見ていたら、朝顔ではなく昼顔だと思って見ていたよ。」

少女は指すのを止めると、沖田総司を見て、微笑んで話し出す。

「日陰や暗い所に咲いていると、お昼を過ぎても咲いている姿を見られる時があります。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんはいろいろな事を知っているよね。」

少女は沖田総司を恥ずかしそうに見た。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃんと一緒に朝顔が見られて嬉しいよ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「私も総司さんと一緒に朝顔が見られて、とても嬉しいです。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「いつか朝に朝顔が咲く様子を一緒に見たいね。」

少女は沖田総司に微笑んで頷いた。

沖田総司は少女を微笑んで見た。


沖田総司と少女が話しをしている頃。


ここは、京の町。


斉藤一と明里は、一緒に歩いている。


明里は斉藤一に寂しそうに話し出す。

「沖田様と美鈴様を見ていたら、私が山南先生とお付き合いしている様子を見て、先程のような話しをしている方がいるのだと改めて考えさせられました。」

斉藤一は明里を普通の表情で見た。

明里は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤様。これから何かをされる予定ですよね。私は一人で帰れます。準備を進めてください。」

斉藤一は明里に普通に話し出す。

「あなたは山南さんの大切な人です。送ると約束をしました。送った後に準備を始めます。」

明里は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤様と沖田様のお二人が何をされるのか、とても気になります。」

斉藤一は明里を普通の表情で見た。

明里は斉藤一を微笑んで見た。


それから少し後の事。


ここは、屯所。


斉藤一は明里を送り届けてから普通に戻ってきた。


ここは、縁。


数人の隊士が明るく話しをしながら歩いている。


斉藤一は数人の隊士を遮るように普通の表情で立った。


数人の隊士達は斉藤一から少し離れて、不思議そうに立ち止まった。


斉藤一は数人の隊士を睨んだ。


数人の隊士は斉藤一を恐怖の表情で見た。


斉藤一は数人の隊士の前に睨みながら来た。


数人の隊士達は体も視線を動かせずに、斉藤一を恐怖の表情で見続けた。


その翌日の事。


ここは、屯所。


稽古場。


沖田総司は一人で真剣な表情で素振りをしている。


隊士達は不思議そうに囁き始めた。

「沖田さんが稽古前に現れて、しかも素振りをしている。何か遭ったのか?」

「何か遭ったとしか思えない。」

「今日の稽古が無事に終えられるのか物凄く不安だな。」


数人の隊士達が稽古場に来た。


沖田総司は素振りを止めると、数人の隊士を見て、微笑んで話し出す。

「今日の稽古を就けるのは私だ。楽しみだな。いろいろと。」

遅れてきた数人の隊士は沖田総司を恐怖の表情で見た。

沖田総司は遅れてきた数人の隊士に微笑んで話し出す。

「怪我しているな。しかも遅れて来たな。稽古をしていたのかな? 良い心がけだな。私が特別に更に本格的に稽古を就けよう。今日の稽古は楽しみにしていてくれ。」

数人の隊士は体も視線を動かせずに、沖田総司を恐怖の表情で見た。


周りの隊士達は沖田総司と数人の隊士を見ながら囁き始めた。

「あの人達は沖田さんに対して何かしたな。」

「沖田さんに対して物凄く失礼な事をしたとしか考えられない。」

「俺達は少し楽が出来るな。」


沖田総司は稽古場に居る隊士達に、真剣な表情で話し出す。

「稽古を始める!」


一部の隊士を除いた隊士達は、沖田総司に大きな声で話し出す。

「よろしくお願いします!」

沖田総司は隊士達に真剣な表情で頷いた。




*      *      *      *      *       *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の改訂版です。

改訂前の展開や雰囲気を出来るだけ残しながら改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上の点、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正しながら書いていきます。

「朝顔」は、種類にも寄りますが、朝から午前中に掛けて咲きます。

しかし、日陰や暗い場所だと午後でも見られるそうです。

物語の中に登場する土方歳三さんと沖田総司さんの囲碁の時に起きた出来事は、基になった逸話があります。

土方歳三さんと沖田総司さんの二人が囲碁をしている時に、見学していた隊士(この隊士の名前は分かっていないそうです)に客員隊士(この隊士の名前は分かっているそうです。今回は名前を伏せます。)が突然に斬りかかったそうです。

斬りかかった客員隊士が下手だったために軽症だったそうです。

この出来事に怒った沖田総司さんは、「ばかやろう!」などと怒鳴り、客員隊士の腕首を掴んで数回ほど殴り、畳に顔を押し付けて引きずり回したそうです。

そのために、客員隊士は鼻の皮がすりむくなどの怪我をしたそうです。

沖田総司がその客員隊士に理由を訊ねると、「剣の腕が下手と言われて殺すつもりで斬った」という内容の返事をしたそうです。

客員隊士の返事を聞いた沖田総司さんは、「確かに鈍いのは本当だ。この様は何だ。」という内容の話しを笑いながらしたそうです。

土方歳三さんは、この一連の出来事を止める様子はなかったそうです。

怒って隊士を引きずりまわす沖田総司さんも、その直後に笑顔で話しをする沖田総司さんも、どちらも沖田総司さんらしいですが、想像すると怖いものを感じます。

土方歳三さんも何もせずに見ていたと思われるので、想像すると怖いものを感じます。

土方歳三さんと沖田総司さんの厳しさが感じられる逸話のように思いました。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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