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新撰組異聞 〜 菊花開 〜
〜 第三版 〜
ここは、京の町。
菊の花の咲く頃になった。
今は綺麗な夕焼けが広がっている。
ここは、町中。
斉藤一が不逞浪士を普通の表情で追い掛けている。
不逞浪士は斉藤一から必死の表情で逃げている。
斉藤一と不逞浪士の距離が少しずつ近付く。
不逞浪士は必死の表情で路地へ入った。
斉藤一は不逞浪士を普通の表情で追い掛けながら、路地へ入った。
不逞浪士は斉藤一から必死の表情で逃げている。
不逞浪士の前に道が無くなった。
不逞浪士は動揺しているため、近くに在る小道に気付いていない。
斉藤一は、不逞浪士と小道から適度な距離を保ち、普通の表情で立った。
不逞浪士は逃げ場を失ってしまった。
斉藤一は不逞浪士を見ながら、刀の鞘に普通の表情で手を掛けた。
不逞浪士は斉藤一に恐怖を感じているので動けない。
不逞浪士は斉藤一に恐怖を感じているのに視線を外せない。
斉藤一は不逞浪士を見ながら、刀の鞘に睨んで手を掛けた。
不逞浪士は斉藤一を恐怖の表情で見ている。
斉藤一は不逞浪士を睨んで、素早い動きで抜刀した。
不逞浪士は斉藤一を恐怖の表情で見ている。
斉藤一は不逞浪士を睨んで、不逞浪士を素早い動きで斬った。
不逞浪士は恐怖の表情のまま、地面へと倒れた。
斉藤一は刀を持ち、不逞浪士を普通の表情で見た。
不逞浪士は既に事切れている。
斉藤一は刀を持ち、不逞浪士から普通の表情で視線を移した。
菊の花が夕日を受けて静かに咲く姿が見えた。
斉藤一は刀を鞘に普通の表情で戻した。
斉藤一は普通の表情で居なくなった。
僅かに後の事。
ここは、京の町。
綺麗な夕焼けが広がっている。
ここは、町中。
斉藤一は普通の表情で歩いている。
斉藤一の表情からは、何が起きたのか読み取れない。
数日後の事。
ここは、京の町。
秋の青空が広がっている。
ここは、屯所。
縁。
斉藤一は普通に歩いている。
斉藤一の後ろから、沖田総司の元気の良い声が聞こえた。
「斉藤さん!」
斉藤一は普通に止まった。
斉藤一は後ろを普通の表情で見た。
沖田総司が微笑んで来た。
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。
「今日は鈴ちゃんに逢う日です。私は任務の関係で少し遅れる可能性があります。私の代わりに鈴ちゃんを迎えに行ってください。鈴ちゃんと一緒に予定の場所に先に出掛けください。」
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一に不安な様子で話し出す。
「斉藤さんも任務ですか?」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で首を横に振った。
沖田総司は斉藤一に安心して話し出す。
「任務の予定は無いのですね。安心しました。鈴ちゃんの迎えも含めて、お願いします。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一を微笑んで見た。
暫く後の事。
ここは、少女の家。
玄関。
斉藤一は普通に訪れた。
少女は斉藤一の前に不思議な様子で現れた。
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「総司は少し遅れる。総司の代わりに迎えに来た。」
少女は斉藤一に不思議な様子で話し出す。
「お願いします。」
斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
境内。
斉藤一は普通に居る。
少女は考えながら居る。
少女は山門の方向を心配して見た。
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「総司が来ない状況が気になるのか?」
少女は斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで話し出す。
「気になりますが、大丈夫です。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「話が矛盾している。本当は、気になるのか? 本当は、気にならないのか?」
少女は斉藤一に困惑して話し出す。
「総司さんの来ない状況は心配です。総司さんはお仕事で遅れるから、斉藤さんと私は、約束のお寺に先に来ました。大丈夫だと思っています。」
斉藤一は少女を普通の表情で見た。
少女は斉藤一に困惑して話し出す。
「良く考えなくても、話の内容が矛盾しています。」
斉藤一は少女に普通の表情で首を横に振った。
少女は斉藤一を安心した表情で見た。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
縁。
少女は菊の花を一瞥しながら、山門の方向を心配して見ている。
斉藤一は菊の花を一瞥しながら、少女を普通の表情で見ている。
少女は斉藤一を見ると、斉藤一に申し訳なく話し出す。
「斉藤さんとお話しをしていません。すいません。」
斉藤一は少女を見ると、少女に普通に話し出す。
「気にするな。」
少女は斉藤一を微笑んで見た。
斉藤一は少女を普通の表情で見た。
少女は斉藤一に微笑んで話し出す。
「菊の花が綺麗に咲き始めましたね。」
斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。
少女は斉藤一に困惑して話し出す。
「すいません。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「美鈴さんは俺に対して謝る言動をしていない。何故、謝る?」
少女は斉藤一に申し訳なく話し出す。
「私が上手にお話しを出来ないので、斉藤さんが楽しめません。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「俺が怖いのか?」
少女は斉藤一に不思議な様子で話し出す。
「斉藤さんは優しい人物です。斉藤さんは怖い人物に該当しません。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「今の話が本当ならば、俺に幾度も謝るな。」
少女は斉藤一に不思議な様子で話し出す。
「私は総司さんのように楽しく話せません。私は難しい内容が話せません。斉藤さんが楽しめません。斉藤さんがくつろげません。謝らなくて良いのですか?」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「美鈴さん。新撰組の隊士達が話し掛けてきて、困る時があっただろ。新撰組の噂話を聞いて、隊士達の噂話を聞いて、辛い思いをしただろ。俺に関する噂は、特に酷いだろ。俺は一緒に居ても気を遣う人物に該当しない。」
少女は斉藤一に微笑んで話し出す。
「総司さんと斉藤さんは、お友達の関係です。斉藤さんは優しくて信頼できる人物です。私にまで気を遣ってくださいます。斉藤さんと一緒に居て辛い思いをした時は無いです。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「美鈴さんにとって、知る必要の無い話だが、念のために話す。辛くなった時は、直ぐに教えろ。直ぐに話しを止める。」
少女は斉藤一に不思議な様子で話し出す。
「はい。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「俺は、総司達の京の町の到着より前に、京の町に来た。俺が京の町に来た理由は、江戸で旗本を斬ったために、江戸に居られなくなったからだ。親と兄を頼り、名前を変えて、京の町に居る父の知り合いの元に身を寄せた。京の町に居る父の知り合いに、俺の剣の腕を見込まれて、道場の師範を務めた。俺が道場で師範を務めてから少し経った頃に、総司達が京の町に到着した。更に少し経ってから、土方さんが俺を訪ねてきて、俺に壬生浪士組に加わって欲しいと話した。土方さんは俺が壬生浪士組に加わる返事をするまで、俺を幾度も訪ねた。結局は、土方さんの誘いを受けて、壬生浪士組に加わった。」
少女は斉藤一を真剣な表情で見た。
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「江戸に居た時も、新撰組に加わってからも、斬る命令が下れば、命令を受けて斬った。先日も、上役から斬る命令が下り、命令を受けて斬った。」
少女は斉藤一の腕を辛い様子で強く掴むと、斉藤一を辛い様子で見た。
斉藤一は少女を普通の表情で見た。
少女は斉藤一の腕を強く掴んで、斉藤一に辛い様子だが微笑んで話し出す。
「大丈夫です。お話しを続けてください。」
斉藤一は少女に普通に話し出す。
「俺は相手の嘘を見抜いて生きている。俺は相手に嘘を付いて、相手を騙して生きている。江戸に居た時は、借金の取立てをしていた。相手を幾度も脅して、借金を取り立てた。」
少女は斉藤一の腕を強く掴んで、斉藤一に辛い様子でもたれ掛かった。
斉藤一は少女を普通の表情で受け止めた。
少女は斉藤一の腕を掴むのを止めると、斉藤一に辛い様子で話し出す。
「私は大丈夫です。お話しを続けてください。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「辛い時は直ぐに教えろと話した。何故、辛いと教えない。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「私は大丈夫です。お話しをしたい内容ですよね。お話しを続けてください。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「俺の噂も総司の噂も、変な形に歪められて広まっているように感じる。美鈴さんが悩んでいると思った。総司に関する噂は勝手に教えられないから、俺に関する噂を教えた。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一を辛い様子で微笑んで見た。
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「美鈴さんには辛い出来事を思い出させる状況になった。美鈴さんが辛くなる前に、話を止めなかった。悪かった。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「斉藤さんのお話しの最中に、急に調子が悪くなりました。申し訳ありません。私は、噂やお話を、全て信じている訳ではありません。斉藤さんは、総司さんのお友達で、総司さんの信頼する人物です。私自身が斉藤さんと接して、信頼できる人物、優しい人物、だと思いました。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「俺は美鈴さんの辛くなる状況を知りながら話した。俺は、信頼できる人物、優しい人物、なのか?」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「斉藤さんは、私が噂話のために更に悩まないように気を遣ってくれました。斉藤さんは、信頼できる人物、優しい人物、です。」
斉藤一は少女を抱いて、少女を普通の表情で見た。
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「今の斉藤さんのお話は、総司さんも知っているお話ですよね。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「総司の知らない内容も話した。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「私は総司さんの知らない昔のお話を聞いたのですね。斉藤さんに信頼してもらえました。とても嬉しいです。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「辛いだろ。横になりたいだろ。準備をする。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「大丈夫です。」
斉藤一は少女を抱いて、少女に普通に話し出す。
「総司が今の美鈴さんの様子を見たら心配する。総司が来た時に、笑顔で逢うために、少し休め。」
少女は斉藤一にもたれ掛かり、斉藤一に辛い様子で微笑んで話し出す。
「はい。」
斉藤一は少女を抱いて、少女を普通の表情で見た。
少女は斉藤一にもたれ掛かり、辛い様子で微笑んで、ゆっくりと目を閉じた。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
境内。
沖田総司は山門を笑顔で潜った。
沖田総司は境内を笑顔で見た。
斉藤一の姿も、少女の姿も、見えない。
沖田総司は本堂を不思議な様子で見た。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
縁。
斉藤一は少女を抱いて、普通の表情で居る。
少女は斉藤一にもたれ掛かり、辛い様子で眠っている。
沖田総司は心配して来た。
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は少女を見ながら、斉藤一に心配して静かに話し出す。
「鈴ちゃんに何か遭ったのですか?」
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「美鈴さんには、俺の噂は事実とは違う内容で届いているらしい。美鈴さんに事実を少しだけ伝える方が良いと思って話した。美鈴さんの調子が悪くなる状況が分かっていて話した。俺の想像どおり、今の美鈴さんには、少し辛い内容だった。」
沖田総司は少女を心配して見た。
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「今日は菊の花を見て楽しむ予定だと分かっていたのに話した。悪かった。」
沖田総司は斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで静かに話し出す。
「鈴ちゃんが斉藤さんを心配していました。私は鈴ちゃんに伝えられる内容が分からなくて困っていました。鈴ちゃんは、斉藤さんが話してくれたので、辛いながらも安心したと思います。」
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司と少女を普通の表情で見た。
沖田総司は少女を見ると、斉藤一に辛い様子で静かに話し出す。
「鈴ちゃんにとって、私に逢わなければ、悩まない内容が続きます。」
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「総司。暗い。美鈴さんが起きた時に、総司が暗い表情になっていると心配する。」
沖田総司は少女を見ながら、斉藤一に心配な表情で小さく頷いた。
斉藤一は少女を抱いて、沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「総司。代わるか?」
沖田総司は斉藤一を見ると、斉藤一に心配な表情で小さく頷いた。
斉藤一は沖田総司が少女を抱きやすくするために、体勢を普通の表情で変えた。
沖田総司は少女を心配な表情で優しく抱いた。
少女は辛い様子で眠り続けている。
斉藤一は沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「約束の日なのに悪かった。」
沖田総司は少女を抱いて、斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで首を横に振った。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見た。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
縁。
沖田総司は少女を抱いて、少女を心配して見ている。
斉藤一は沖田総司と少女を普通の表情で見ている。
少女は辛い様子で眠り続けているが、顔色が少し良くなっている。
斉藤一は沖田総司を見ると、沖田総司に普通の表情で静かに話し出す。
「先に帰る。」
沖田総司は少女を抱いて、斉藤一を見ると、斉藤一に微笑んで頷いた。
斉藤一は普通の表情で静かに居なくなった。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
縁。
沖田総司は少女を抱いて、少女を心配して見ている。
少女は静かに眠っている。
少女はゆっくりと目を開けた。
沖田総司は少女を抱いて、少女を心配して見ている。
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は少女を抱いて、少女を心配して見た。
少女は辺りを不思議な様子で見た。
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃんが起きた。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さんは用事が有るから帰ったんだ。斉藤さんは鈴ちゃん眠っている間に帰る状況になったから、私と鈴ちゃんに謝っていたよ。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「私は斉藤さんと居るのに眠ってしまいました。斉藤さんは私を呆れていると思います。」
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「呆れていないよ。」
少女は沖田総司を僅かに不安な様子で見た。
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さんが呆れていた時は、私が謝るよ。斉藤さんが怒っていた時は、私が謝るよ。」
少女は沖田総司に申し訳なく話し出す。
「今回の件は、総司さんには関係ないと思います。私が斉藤さんに謝ります。」
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さんが怒っていた時は、斉藤さんか呆れていた時は、一緒に謝ろう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「斉藤さんは優しい人物だから安心して良いよ。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
「鈴ちゃん。菊の花が綺麗に咲き始めたね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「境内に咲く菊の花を一緒に見よう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで離した。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が、出掛ける約束をした寺。
境内には、菊の花が綺麗な姿で咲いている。
境内。
沖田総司は微笑んで居る。
少女は菊の花を微笑んで見ている。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女に微笑んで頷いた。
少女は菊の花を微笑んで見た。
沖田総司は少女と菊の花を微笑んで見た。
菊の花は、沖田総司の微笑みと少女の微笑みを受けながら、綺麗に咲いている。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
この物語は既に掲載している物語の再改訂版です。
改訂前の物語の雰囲気や展開を出来るだけ残して改訂しました。
改訂前の物語を掲載するのは止めました。
以上、ご了承願いします。
ここからは、改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。
この物語の補足です。
斉藤一さんは、謎の多い人物です。
新撰組での活動中の謎も多いですが、新撰組での活動以前は更に謎が多いようです。
新撰組での活動以降も謎はありますが、他の期間に比べると、知られている事は多いと思います。
この物語の中で、斉藤一さんが鈴ちゃんに自分の過去を少しだけ話す場面があります。
斉藤一さんの新撰組(当時は壬生浪士組)入隊までの一般的に知られている事は、「山口一と名乗っていた。江戸で旗本を斬った。父親や兄に頼って、京へ逃げた。その時に名前を変えた。京で世話になっている人物に剣の腕を見込まれて、道場で教えていた。」、になると思います。
それ以外は、いろいろな説があるらしく、はっきりとしません。
斉藤一さんは、沖田総司さんと一緒に居る時は、自分の現在や過去を気にする状況の少ない生活だったかも知れません。
鈴ちゃんの場合は、鈴ちゃんの性格から考えると、斉藤一さんに関する噂話や評判を聞いたとしても、誰にも話しが出来ずに悩むように思いました。
斉藤一さんが自分から鈴ちゃんに話しています。
「菊花開(きくのはなひらく)」についてです。
「菊の花が咲く」という意味です。
二十四節気の「寒露(かんろ)」の時期の七十二候の次候の言葉です。
楽しんで頂けると嬉しいです。
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