このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
新撰組異聞 〜 寒桜 六花の花が舞い落ちる 〜
〜 改訂版 〜
今は冬。
ここは、京の町。
今日はとても寒い。
雪が降る気配を感じる日になっている。
ここは、町中。
沖田総司は微笑んで歩いている。
沖田総司は微笑んで呟いた。
「鈴ちゃんに逢える。」
沖田総司は辺りを普通の表情で見た。
直後の事。
ここは、脇道。
沖田総司は普通の表情で来た。
沖田総司は普通の表情で軽く咳をした。
沖田総司は辺りを普通の表情で見た。
沖田総司の見える範囲に、人の姿は見えない。
沖田総司の分かる範囲に、人の気配は無い。
沖田総司は僅かに安心した表情になった。
沖田総司は口元を押さえると、普通の表情で軽い咳をした。
僅かに後の事。
ここは、脇道。
沖田総司は口元を手で押さえて、普通の表情で軽い咳をしている。
沖田総司の咳が止まった。
沖田総司は口元からゆっくりと手を離すと、掌を不安な様子で見た。
掌に変化は無い。
沖田総司は掌を安心した表情で見た。
沖田総司は普通に歩き出した。
直後の事。
ここは、町中。
沖田総司は普通の表情で急いで歩いている。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は微笑んで居る。
少女も微笑んで居る。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。寒くない?」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女の手を握ると、少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。手が冷たいよ。大丈夫?」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「大丈夫です。総司さんの手はとても温かいです。私の手も温かくなりました。」
沖田総司は少女の手を離すと、少女に微笑んで話し出す。
「私の手は温かくないよ。鈴ちゃんの勘違いだよ。」
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は境内を見ると、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。今日は雪が降りそうだね。」
少女は境内を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
沖田総司は微笑んで立った。
少女は不思議な様子で立った。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂の縁の傍。
沖田総司は微笑んで来た。
少女は不思議な様子で来た。
沖田総司は境内を微笑んで見た。
少女は沖田総司を心配して見た。
沖田総司は少女を不思議な様子で見た。
少女は沖田総司に心配して話し出す。
「総司さん。ご免なさい。私が失礼な言動をしていたら教えてください。気を付けます。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
鈴ちゃんは失礼な言動をしていないよ。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。寒いよね。本堂の中に戻ろう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は微笑んで居る。
少女は時折だが寒い様子で居る。
沖田総司は少女に心配な様子で触ろうとした。
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は少女を困惑した様子で見た。
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。寒いよね。大丈夫?」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「私は大丈夫です。総司さん。寒くないですか?」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「私も大丈夫だよ。鈴ちゃん。寒くない? 辛くない?」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「私も大丈夫です。」
沖田総司は少女を心配して見た。
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は境内を困惑した様子で見た。
雪が静かに降っている。
沖田総司は少女を見ると、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。雪が降っているよ。」
少女は境内を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
直後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂の縁の傍。
沖田総司は微笑んで来た。
少女は不思議な様子で来た。
沖田総司は境内を微笑んで見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。綺麗ですね。」
沖田総司は少女を見ると、少女に微笑んで頷いた。
少女は雪の降る様子を微笑んで見た。
沖田総司は少女から微笑んで少し離れた。
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。境内に行こう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
境内。
静かに雪の降る様子が見える。
沖田総司は微笑んで来た。
少女も微笑んで来た。
少女は掌を上に掲げると、雪の降る様子を微笑んで見た。
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少女は掌を上に掲げるのを止めると、沖田総司を見て、沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。雪が綺麗に降っています。」
沖田総司は少女に微笑んで頷いた。
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女を心配して見た。
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「総司さん。ご免なさい。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。大丈夫? 何か遇ったの?」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「はしゃぎすぎました。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃんは、はしゃいでいないよ。大丈夫だよ。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「ご免なさい。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。調子が悪いの? 大丈夫?」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「雪が降ってきたから寒いよね。今日は帰ろう。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「少しだけで良いです。総司さんと一緒に居たいです。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「分かった。時間に余裕が有る。本堂に戻ろう。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は微笑んで居る。
少女は心配な様子で居る。
沖田総司は少女を心配して話し出す。
「鈴ちゃん。今日は何か遇ったの?」
少女は沖田総司を不安な様子で話し出す。
「ご免なさい。」
沖田総司は少女を心配して話し出す。
「鈴ちゃん。今日は幾度も謝っているよ。何が遭ったの?」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「ご免なさい。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「私が鈴ちゃんを悲しませる言動をしているならば、遠慮せずに教えて。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「私に至らないころが多いので、総司さんに逢えなくなる。気がします。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃんは細かい気配りの出来る良い子だよ。鈴ちゃんには今後も逢い続けるよ。心配しないで。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女を心配な様子で見た。
外では雪が静かに降っている。
辺りの景色が少しずつ白くなっていく。
少し後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は心配な様子で居る。
少女は不安な様子で居る。
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。雪が降っている。雪が積もるかも知れない。歩く時が大変だよ。遅くなると危険だよ。帰ろう。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。明日も逢うよ。帰ろう。」
少女は不安な様子で下を見た。
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。何時もご免ね。」
少女は沖田総司を驚いた表情で見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃんが上を向いた。良かった。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。明日も逢おう。今日は帰ろう。」
少女は沖田総司に不安な様子で小さい声で話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少し後の事。
ここは、町中。
雪が静かに降っている。
道は少しずつ薄っすらと白くなっていく。
沖田総司は少女を時折だが見て、ゆっくりと歩いている。
少女は沖田総司を時折だが見て、ゆっくりと歩いている。
暫く後の事。
夜になっている。
ここは、京の町。
雪は既に止んでいる。
ここは、屯所。
斉藤一の部屋。
斉藤一は普通に居る。
沖田総司は部屋を微笑んで訪れた。
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤さん。暗いですよね。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「目の前に暗い人物が居る。余計に暗い。」
沖田総司は斉藤一を苦笑して見た。
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「総司。何をした? 早く話せ。」
沖田総司は斉藤一に不安な様子で話し出す。
「今日、私は少し咳をしました。鈴ちゃんに心配を掛けたくなくて、少し離れて話しました。鈴ちゃんは私に幾度も謝りました。最初は、鈴ちゃんの謝る理由が分かりませんでした。鈴ちゃんは、私が離れているのは、鈴ちゃんが私に失礼な言動をしたからと思ったようです。私が鈴ちゃんの謝る理由に気付いた時は、帰る時でした。鈴ちゃんが心配でしたが、帰りが遅くなると心配です。鈴ちゃんに明日も再び逢うと話しました。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「理由が分かっているのに、何故、早く対処しなかった?」
沖田総司は斉藤一に心配して話し出す。
「雪が降っていました。外は寒かったです。鈴ちゃんは時折ですが、寒い仕草をしました。帰りの時間が遅くなると、鈴ちゃんが風邪をひくかも知れません。鈴ちゃんは先に私の心配をします。鈴ちゃんのために帰りました。」
斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。
沖田総司は斉藤一に悲しく話し出す。
「鈴ちゃんに悪いところは無いです。鈴ちゃんが幾度も謝る姿は見たくないです。明日は何としてでも時間を作って、鈴ちゃんに逢います。万が一に都合の付かない時に頼める人物は、斉藤さんのみです。斉藤さん。お願いします。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。
「斉藤さん。ありがとうございます。何時も迷惑を掛けてしまいます。すいません。」
斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。
「総司が俺に迷惑を掛ける。何時もの出来事だ。」
沖田総司は斉藤一を苦笑して見た。
沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。
「近い内に、鈴ちゃんと一緒に寒桜を見たいと思います。斉藤さんも一緒に行きましょう。」
斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。
沖田総司は斉藤一を安心した表情で見た。
翌日の事。
ここは、京の町。
昨日の降った雪が残っている。
薄っすらとだが白い世界になっている。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
本堂。
沖田総司は微笑んで居る。
少女は心配な様子で居る。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。雪の残る中を出掛けるよね。無事に歩けるか、寒さ、など気になったんだ。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女の手を握ると、少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。手が冷たい。寒いよね。」
少女は沖田総司に不安な様子で話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女の手を握り、少女に不安な様子で話し出す。
「鈴ちゃん。昨日はご免ね。」
少女は沖田総司を不安な様子で見た。
沖田総司は少女の手をゆっくりと離すと、少女に心配して話し出す。
「昨日は、少し疲れていたんだ。体調が悪いのかな、などと考えてしまったんだ。鈴ちゃんに迷惑を掛けたくないと考えていたんだ。気付いたら、変な言動になってしまったんだ。私の変な言動のために、鈴ちゃんに心配を掛けてしまった。鈴ちゃん。本当にご免ね。」
少女は沖田総司に心配して話し出す。
「総司さん。お体の調子は大丈夫ですか?」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。心配掛けてご免ね。」
少女は下を不安な様子で見た。
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃん。大丈夫?」
少女は下を向いて、沖田総司に不安な様子で話し出す。
「総司さん。ご免なさい。」
沖田総司は少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃんは悪い言動をしていないよ。謝らないで。」
少女は下を向いて、沖田総司に不安な様子で話し出す。
「総司さんがお疲れになっていたのに、何も出来ませんでした。」
沖田総司は少女を抱き寄せると、少女に心配して話し出す。
「鈴ちゃんは私を心配していたから、幾度も謝っていたよね。鈴ちゃんは気配りの出来る優しい子だよ。鈴ちゃんは悪くないよ。鈴ちゃんは謝らないで。」
少女は沖田総司を心配な様子で見た。
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女に不安な様子で話し出す。
「鈴ちゃん。何時も迷惑を掛けてご免ね。」
少女は沖田総司を心配な様子で見ている。
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女に不安な様子で話し出す。
「鈴ちゃん。怒った?」
少女は沖田総司に心配な様子で話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女に安心した様子で話し出す。
「鈴ちゃん。ありがとう。」
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女を微笑んで見た。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さんは温かいです。」
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃんも温かいよ。」
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を優しく抱いて、少女を微笑んで見た。
少女は沖田総司を微笑んで見ている。
沖田総司は少女を微笑んでゆっくりと離した。
少女は沖田総司を微笑んで見ている。
沖田総司は境内を見ると、少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。今日も雪が降り始めたよ。」
少女は境内を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を寂しく見た。
少女は沖田総司を不思議な様子で見た。
沖田総司は少女に寂しく話し出す。
「今日はたくさん逢う時間が作れなかった。帰る時間が近付いているんだ。」
少女は沖田総司を寂しく見た。
沖田総司は少女を不安な様子で話し出す。
「鈴ちゃん。何時も迷惑を掛けてご免ね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「大丈夫です。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
僅かに後の事。
ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。
境内。
雪が静かに降っている。
沖田総司は微笑んで来た。
少女も微笑んで来た。
少女は境内を微笑んで見た。
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少女は沖田総司を見ると、沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。寒桜の花が咲いています。」
沖田総司は境内を微笑んで見た。
少女は沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女を見ると、少女に微笑んで頷いた。
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「寒桜にも雪が降っています。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。寒桜を一緒に見よう。」
少女は沖田総司に心配して話し出す。
「総司さん。お時間は大丈夫ですか?」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「大丈夫だよ。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。寒桜は別な機会にゆっくりと見ても良いですか? 今日は早く帰ります。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
少女も沖田総司を微笑んで見た。
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。寒桜。綺麗だね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。寒桜の花のたくさん咲く場所を見付けたんだ。近い内に、斉藤さんと一緒に寒桜を見に行こう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。楽しみだね。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「総司さん。いつもありがとうございます。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃんの喜ぶ姿を見ると、嬉しい気持ちになるんだ。礼は要らないよ。」
少女は沖田総司を笑顔で見た。
沖田総司は少女を微笑んで見た。
雪が静かに舞い落ちてきた。
少女は寒桜を微笑んで見た。
沖田総司は少女と寒桜を微笑んで見た。
少女は沖田総司を見ると、沖田総司を見ると微笑んで話し出す。
「総司さん。帰ります。」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「帰る時間までに余裕があるよ。大丈夫だよ。」
少女は沖田総司に心配して話し出す。
「総司さん。先程、時間が無いと話しました。大丈夫ですか?」
沖田総司は少女に微笑んで話し出す。
「鈴ちゃん。気遣ってくれてありがとう。雪が降っている。風邪をひいたら困るよね。戻ろう。」
少女は沖田総司に微笑んで話し出す。
「はい。」
沖田総司は少女を微笑んで見た。
沖田総司は微笑んで歩き出した。
少女も微笑んで歩き出した。
寒桜の元に、雪が静かに降っている。
沖田総司の元にも、雪が静かに降っている。
少女の元にも、雪が静かに降っている。
沖田総司と少女の帰る道にも、雪が静かに降っている。
沖田総司の歩いた後と少女の歩いた後にも、雪が静かに降っている。
* * * * * *
ここからは後書きになります。
この物語は既に掲載している物語の改訂版です。
改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。
改訂前の物語を掲載するのは止めました。
以上、ご了承願います。
ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。
この物語は、「六花」の題名にして、沖田総司さん、斉藤一さん、藤堂平助さん、原田左之助さん、子供達、という登場人物で途中まで書いていました。
どうしてもまとまらない物語の部分が出て来ました。
その物語を書くのを途中で止めました。
登場人物を変えて物語を書き直おしました。
物語を書く間に、題名と合わなくなってきたので、題名を変更しました。
「寒桜(かんざくら)」についてです。
冬から春の初めの頃に咲きます。
「六花」についてです。
雪の結晶の名称に良く使われる言葉です。
この物語の補足です。
寒桜の咲く時期に雪の降る事はあります。
この物語の中では雪が降っています。
楽しんで頂けると嬉しいです。
←前
目次
次→
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |