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新撰組異聞 〜 秋桜物語 其の後 〜


〜 改訂版 〜


今は秋。


ここは、京の町。


屯所。


沖田総司の部屋。


沖田総司は微笑んで居る。


斉藤一は部屋を普通に訪ねた。


沖田総司は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。美鈴さんに秋桜に重ねる言葉を教える日を決めたのか?」

沖田総司は斉藤一に動揺して話し出す。

「斉藤さん! 先日の話は本気なのですか?!」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「勿論、本気の話だ。」

沖田総司は斉藤一を動揺して見た。

斉藤一は沖田総司の耳元で普通の表情で囁いた。

「秋桜に重ねる言葉。乙女の純潔。乙女の真心。」

沖田総司は斉藤一を赤面して動揺して見た。

斉藤一は沖田総司の耳元で普通の表情で囁いた。

「美鈴さんにも総司の照れる姿を見せたい。」

沖田総司は斉藤一を赤面して動揺して見ている。

斉藤一は沖田総司の耳元で普通の表情で囁いた。

「総司。俺には予定がある。美鈴さんにも予定がある。今は、総司の都合で実行する時が未定になっている。当日は、俺と美鈴さんに、楽しい出来事が起きる。楽しみだ。」

沖田総司は斉藤一に赤面して動揺して話し出す。

「斉藤さん! 美味しい酒を奢ります! 斉藤さんにとって楽しい出来事が起きます!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に赤面して動揺して話し出す。

「斉藤さん! 鈴ちゃんにとって楽しい出来事を教えてください!」

斉藤一は沖田総司の耳元で普通の表情で囁いた。

「俺に総司が一番に分かる内容を質問するのか。」

沖田総司は斉藤一に赤面して動揺して話し出す。

「私は分かりません! 私が分からない状況は、斉藤さんの責任です!」

斉藤一は沖田総司の耳元で普通の表情で囁いた。

「先日、秋桜の花の贈り物を用意した。総司が歌を短期間で覚える行為は難しい。季節を感じる菓子を用意する方法が良い。」

沖田総司は斉藤一に赤面して動揺して話し出す。

「はい!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に赤面して動揺して話し出す。

「斉藤さん! 今日は私の耳元で囁いて話します! 何故ですか?!」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「楽しいから。」

沖田総司は斉藤一を赤面して拗ねて見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「拗ねる総司。可愛くない。」

沖田総司は斉藤一を赤面して拗ねて見ている。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「拗ねる美鈴さん。一度で良いから見たい。」

沖田総司は斉藤一の袖を赤面して動揺して掴んだ。

斉藤一は沖田総司を普通の表情で見た。

沖田総司は斉藤一の袖を赤面して動揺して掴んでいる。

斉藤一は沖田総司の額を普通の表情で指を使い思い切り弾いた。

沖田総司は額を手で押さえると、斉藤一を痛い表情で驚いて見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。面白い。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一を痛い表情で驚いて見ている。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。俺に菓子を買う時に同行して欲しいのだろ。当日に買う菓子を迷わないために、今から買う菓子の候補を決める。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一に痛い表情で動揺して話し出す。

「斉藤さん! 話を勝手に進めないでください!」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「赤面して動揺する総司と共に過ごす時間は楽しいが、赤面して動揺する総司は美鈴さんへの贈り物の菓子を決められない。仕方が無い。当日に買う菓子の候補は別な時に決める。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一を痛い表情で動揺して見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。今回も面白い。今回も楽しい時間が過ごせた。礼を言う。俺は部屋に戻る。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一を痛い表情で不思議な様子で見た。


斉藤一は部屋を普通に出て行った。


沖田総司は額を手で押さえて、不思議な様子で呟いた。

「斉藤さんは短い時間で部屋に戻った。斉藤さんが私を訪ねた理由が分からない。もしかして、斉藤さんは私と鈴ちゃんと早く出掛けたくて催促に来たのかな?」

沖田総司は額を手で押さえて、微笑んで呟いた。

「斉藤さん。素直じゃないな。照れ屋だな。」

沖田総司は額から手を放すと、微笑んで呟いた。

「友達は良いな〜」


翌日の事。


ここは、沖田総司と少女が良く訪れる寺。


本堂。


沖田総司は微笑んで居る。

少女も微笑んで居る。


沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「斉藤さんが、私と鈴ちゃんと一緒に出掛ける日の催促をしたんだ。」

少女は沖田総司を微笑んで見た。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「私と斉藤さんと鈴ちゃんで、楽しく菓子を食べたいと考えているんだ。鈴ちゃん。希望の菓子はある?」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「斉藤さんは甘いお菓子が苦手ですよね。お煎餅などのお菓子の用意が必要だと思います。」

沖田総司は少女に恥ずかしく話し出す。

「鈴ちゃんに楽しんでもらう状況を一番に考えていたから、甘い菓子の用意しか考えなかった。鈴ちゃんはしっかりと気配りが出来る。さすがだよ。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「好きなお菓子を食べる時間は楽しいです。みんなでお菓子を食べる時間も楽しいです。当日のお菓子は、総司さんと斉藤さんにお任せします。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんにも菓子を楽しんで食べて欲しいんだ。鈴ちゃんの好みの菓子を教えて。」

少女は沖田総司を微笑んで考えながら見た。

沖田総司は少女を微笑んで見た。


暫く後の事。


ここは、屯所。


沖田総司の部屋。


沖田総司は微笑んで居る。


斉藤一は普通に訪ねてきた。


沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。鈴ちゃんから食べたい菓子の希望を教えてもらいました。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さん。菓子を食べる日を決めましょう。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんの笑顔が見られます。楽しみですね。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。確認したい内容がある。」

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんの確認したい内容。何ですか?」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「俺は素直ではない。認める。俺は照れ屋。否定する。」

沖田総司は斉藤一に動揺して話し出す。

「斉藤さん! 私が部屋の中で呟いた内容が聞えたのですか?!」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「俺は総司の考えが全て分かる。」

沖田総司は斉藤一を驚いて見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。他言をしただろ。」

沖田総司は斉藤一に動揺して話し出す。

「鈴ちゃんには話しました! 鈴ちゃんは大切な友達です! 鈴ちゃんは良い子です! 鈴ちゃんは他言しません!」

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「美鈴さんは賢い子だ。美鈴さんは他言しない。俺は美鈴さんに関して心配しない。俺が心配するのは、総司の話す内容だ。」

沖田総司は斉藤一を動揺して見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。美鈴さんに話した内容を詳しく教えろ。」

沖田総司は斉藤一に動揺して話し出す。

「はい!」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。


数日後の事。


ここは、沖田総司、斉藤一、少女が良く訪れる寺。


本堂。


沖田総司は微笑んで居る。

斉藤一は普通に居る。

少女は微笑んで居る。

沖田総司の傍には、包みが置いてある。


沖田総司は少女の前に包みを置くと、少女に微笑んで話し出す。

「私と斉藤さんで、菓子を用意したんだ。鈴ちゃん。包みを開けて。」

少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

沖田総司は少女を微笑んで見た。

少女は包みを微笑んで開けた。


秋桜を連想する菓子が包みの中に入っている。


少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。

「秋桜を連想するお菓子です。」

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「秋桜の花を説明して作ってもらった菓子だよ。」

少女は沖田総司と斉藤一に微笑んで話し出す。

「ありがとうございます。」

沖田総司は少女に微笑んで頷いた。

斉藤一は少女に普通の表情で頷いた。

沖田総司は少女に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃん。楽しく食べようね。美味しく食べようね。」

少女は沖田総司に微笑んで話し出す。

「はい。」

沖田総司は少女を微笑んで見た。

斉藤一は少女を普通の表情で見た。


暫く後の事。


ここは、屯所。


沖田総司の部屋。


沖田総司は微笑んで居る。

斉藤一は普通に居る。


沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「鈴ちゃんは笑顔で菓子を食べました。鈴ちゃんの笑顔が見られました。斉藤さん。ありがとうございます。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一に微笑んで話し出す。

「斉藤さんが鈴ちゃんに訂正して欲しい内容も話しました。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。

沖田総司は斉藤一を微笑んで見た。

斉藤一は沖田総司の額を指で思い切り弾こうとした。

沖田総司は額を手で押さえると、斉藤一を緊張して見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司は、一部の内容には天才的な鈍さを発揮するが、今回の内容には天才的な鈍さを発揮しなかった。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一を怪訝な様子で見た。

斉藤一は沖田総司に普通に話し出す。

「総司。俺と総司と美鈴さんで、たくさん楽しもう、たくさん過ごそう。」

沖田総司は額を手で押さえて、斉藤一に微笑んで話し出す。

「はい。」

斉藤一は沖田総司に普通の表情で頷いた。


秋の季節。

秋桜を連想する菓子が、和やかな時を紡ぐ。

秋桜を連想する菓子が、沖田総司、斉藤一、少女を、和やかな雰囲気で包んだ。

沖田総司は一部の内容には天才的な鈍さを発揮している。

斉藤一の苦労と少女の苦労は、暫く続く気配に包まれている。




*      *      *      *      *      *




ここからは後書きになります。

この物語は既に掲載している物語の改訂版です。

改訂前の物語の展開や雰囲気を出来るだけ残して改訂しました。

改訂前の物語を掲載するのは止めました。

以上、ご了承願います。

ここからは改訂前の後書きを加筆訂正して書きます。

「秋桜(こすもす)」についてです。

キク科の一年草です。

メキシコ原産です。

秋の季語です。

日本に渡来した最初の頃は、「あきざくら」と呼ばれていたそうです。

「秋桜」が日本に渡来した時期は、説が幾つかあるようです。

一つは、明治中期頃です。

外国の画家か学校の先生が、日本に初めて紹介したといわれています。

一つは、江戸時代末期(1861年〜1864年頃)です。

オランダ人かポルトガル人が、島津藩に届けたそうです。

日本国内で「秋桜」広く見られるようになったのは、明治時代末頃だそうです。

花の咲く様子などが日本人に親しまれて、広まっていったようです。

「コスモス」の言葉は、ギリシャ語では「cosmos」、ラテン語では「kosmos」、と書きます。

ギリシャ語では「宇宙。世界。」の意味があるそうです。

そこから、「秋桜」や宇宙を「cosmos」と書くようになったそうです。

在来種の「秋桜」は、白色・ピンク色・紅色で、一重咲き、だったそうです。

現在は、品種改良によって、早咲き・遅咲き、一重咲き・八重咲き、ピンク色・白色・赤色・ぼかし入り、などいろいろあります。

「秋桜」の花言葉は、細かく分けると、色で違います。

ピンク色は「少女の純潔」、白色は「美麗、純潔、優美」、赤色は「調和、(少女の)愛情」、になるそうです。

大正時代に渡来したといわれる「チョコレートコスモス」の花言葉は「恋の終わり」だそうです。

「秋桜」の花言葉として説明する時は、「少女の純潔、(少女の)真心、調和、美麗」など、ピンク色・白色・赤色の三色を含む事が多いようです。

花言葉には、いろいろな解釈・訳し方・説明(例:[少女]ではなく[乙女])があります。

一つの説として読んでください。

詳細は各自でご確認ください。

この物語の補足です。

この物語は「新撰組異聞 短編 秋桜物語」の後日談です。

楽しんで頂けると嬉しいです。





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