このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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病院でのリハビリ
私には病気、リハビリについての知識が乏しかった
リハビリをすれば元の体に戻れると思っていた
しかし先生の言葉や周りの患者さんの姿を見ていると
病気の重さがだんだんわかってきた
大変な病気になってしまったと改めて思った
大変な病気になってしまった事は理解できたが
それでも私は会社復帰を一番に考えた
元の体にもどる事を考えた
できるかどうかわからないが、そう信じ進むしかなかった
病院は会社に近く、会社の人間が毎日のように来てくれた
見舞い、激励をしてもらい
私にはどんなに励みになったかわからない
私に勇気と希望を与えてくれました
「頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう・・・」
自分の中で繰り返した
落ち込む日もあったが、会社の人間がきて励ましてくれた
早く回復することが会社に対しての感謝につながると考えた
体はなかなか思うようにならなかったが
会社の人間のおかげで、心はいつも健康でいられた
リハビリにも前向きな気持ちでいられた
リハビリは最初は歩けないので、車椅子の乗り方を毎日練習した
右手しか動かないので片手で車椅子を動かす練習を繰り返した
時間があれば廊下で毎日練習していた
そして、立つ練習もはじめた。
私は失語症ではないが言葉の練習もやった
一般常識、パズル等頭の体操も平行して行った
そのうち会社に復帰する為には歩けなければいけないと思い
歩く事に重点をおいてやった
平坦な道ばかりではリハビリにならないと思い
階段や凹凸のある道でも積極的に歩いてみた
その結果階段も砂利道も安定して歩けるようになった
足は今日は何キロ、明日は何キロと目標がつくりやすいので
リハビリを継続できたと思う
その反面手は目標が作りにくいのでどうしてもなかなか継続が難しかった
そんな日々がつづき退院の話となった
まだ杖をついて歩くような状態なので不安もあったが
平成9年2月15日に退院の日が決まった
当日、病院関係者の方々に挨拶をして
入院中誓った自分の足で病院を後にした
私は単身赴任中も週末は栃木の自宅に帰っていたので
病院から自宅へ帰る道は何度も自分の運転で往復した道である
見慣れた景色のはずだが懐かしく思えた
いつもとかわらない景色・・・
違うのは自分は助手席から景色を見ている事くらいか
2時間程して自宅についた
我が家には番犬がいたが私をみると急に吠えた
以前ならシッポをさげて服従していたはずが
怖いくらいに吠えてきた
久しぶりだからか?やせてしまったからか?
自宅は発病前に新築工事をはじめていて
入院中に完成していた
倒れる前は朝のジョギングの時によく建築途中の我が家を見に来ていた
はじめて見る完成した新築の我が家に感無量であった
新築中に倒れた事もあり、当初予定になかった手すりを
あちこちにつけてもらい安心して住める環境になっていた
すべて家内のお陰で感謝、感謝です
この我が家で会社復帰に向けてリハビリ開始である
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