| 平成10年3月2日に会社復帰の日が決まった
配属先も決まり、アパ−トは会社近くに決まった
前日に家内と2人でアパートに引っ越す
引っ越す時に2年ぶりに本社に寄った
久しぶりの本社である、本社を眺めていた
何十年も見慣れた本社が懐かしく思える
本社に向かって心の中でつぶやく
「明日から勤務します!宜しく」と
約1年半の休職後の会社復帰である
みんな驚くだろうなと思った
今夜は少し早く寝て明日に備えようと横になるが
興奮して寝付きが悪くあまり寝る事が出来なかった
早く目がさめ、朝ご飯を済ませて出勤の準備をして部屋で待っている
家内と2人で時間より早くアパ−ト出た
アパ−トから5分ぐらいで会社に着く
やっと待ちに待った会社に戻って来た!!!
まだ早いので誰もきていないようだ
裏口から一人で四階の配属先まで階段を上り始めると
後ろから階段を登る音が聞こえて来る
誰かと思ったら、同僚が階段を上ってきて、私に手を貸してくれて
「おめでとう!」と言ってくれた
私は言葉にならず、その場で号泣してしまった
労いの言葉や沢山の苦労を思い出して号泣してしまった
配属先の部屋に入ると上司の室長がもうきていて私を待っていてくれた
室長は長い間の労を手を取って労ってくれ
私は嬉しくなりまた号泣してしまいました
定刻になり、スタッフが全員揃った所で復帰の挨拶をしたが | もう言葉にならず「宜しくお願いします」の言葉を言うのが精一杯でした
自分の机に座り気持ちを静めていると
人事担当者が来て、辞令交付と書類の説明をしてくれた
これでまた給料がいただける
家内にも安心してもらえると思った
私の部屋に本社の人間が頻繁に来てくれて
私は1日中泣きながら応対していた
午後になり室長から、今日は疲れたろうから早退しては?と言ってもらい
お言葉に甘え3時で早退させていただきました
アパートに帰って家内の顔をみて安心した
家内も私を見て安心したのか喜んでくれた
そして近くの紳士服屋に背広を買い出かけた
私は断食や食事療法で随分やせてしまった
以前の背広ではブカブカである
新しい背広を買いに二人で出かけた
これが私にとって思い出深い平成10年3月2日である |
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