このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



不思議の国の北リアス (その2)
〜連続テレビ小説の舞台を訪ねてみて


2013年度上半期の話題をさらったNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。
その舞台となった「北三陸」へ、2013年の年末に行ってみました。

監視小屋から見下ろす袖が浜こと小袖海岸



特記なき写真は2013年12月撮影

その1へ戻る     その3へ進む    蛇足編へ進む


●「袖が浜」への道
小袖方面は南へ向かうのですが、バスは逆に向かいます。県立病院を経由するわけで、観光よりも地元の生活路線ですが、それでも私以外に観光客が乗っており、高齢者メインの地元の乗客も含めると10人程度は乗っています。

県立久慈病院。のるねっとKUJIはここを通る


道は空いているのですがなぜかスピードが乗らず、県立病院の時点で数分の遅れ。駅東側のロードサイド店密集エリアを抜けると、防潮堤が迫り、海辺に出たようです。
やがて防潮堤の天端まで高度を上げて海が見えるようになりましたが、前方に除雪車のコンボイがいて頭を抑えられます。道が広がりようやく除雪車が道を譲りましたが、遅れは増幅しており、「1時間一本勝負」の余裕が減っていきます。

除雪車が前を行く...

小さな漁港のある玉の脇を過ぎると圧雪の急坂。自分の運転では絶対に通りたくありません。そこからは海岸線の羊腸の細道ですが、人気の無い断崖に見える小屋はドラマでも出てきた監視小屋でしょうか。単価の高い水産資源が豊富なだけに密漁対策も厳重です。

絶対走りたくない急坂(帰りのバスにて)

大尻という漁港でバスは海岸から離れます。路線図でちょっと引っ込んだ集落に立ち寄るように書いてあったのですが、その大尻上への往復です。

大尻への急坂もすごかった...

ところがこれが凄まじく、つづら折りの坂道をぐいぐい上り、丘の上、と言っていい集落なのです。
津波対策かは知りませんが、老人施設もあり、ここで半分近くが降りましたが、何とも不思議な集落です。ただ、大尻から小袖までの海岸線をパスする尾根筋の通りが通るようで、「引っ込んだ集落」ではないのかもしれません。

津波一時回避場所と言っても高みに上るだけ

大尻に戻り、海岸線を行きます。津波対策で避難場所への誘導看板もいくつか。狭く曲がりくねった道ですが、海側にはガードパイプが設置されているだけマシです。小袖海岸にも設置されていたこのガードパイプ、ドラマにも映っており、ロケ地人気で設置、というわけでもなさそうですが、タイミングがいい対策だったようです。

路肩注意・幅員減少・徐行の看板3連コンボ

名勝のつりがね洞(明治三陸地震までは本当に釣鐘のようにぶら下がる岩があった)を経て、ようやく小袖の漁港が見えてきました。10分くらい遅れた感じですが、帰りはどうでしょうか。小袖での時間が刈り取られるくらいならいいのですが、久慈で三陸鉄道へ乗り継ぎがあり、ここがアウトだと大惨事です。

つりがね洞


●「袖が浜」を歩く
小袖海岸で降りたのは観光客と地元の人1人。実は小袖の集落は大尻上のように丘の上がメインで、バスはこの先小袖の集落へと坂を上ります。

小袖海岸に到着

雪に埋もれた格好のバス停周辺は、漁協と閉まっている商店くらい。小袖海女センターはこちら、という看板に従って港の方に歩きますが、津波対策の陸閘がものものしいです。ちなみにバス停付近の標高は7.3m、案外と高いと見るか、やはり海沿いと見るか...

漁港への出入りは陸閘経由

津波で壊滅した海女センターはプレハブで仮営業を始めましたが、実演は秋まで出あり今はひっそりと閉まっています。それでもロケ地巡りの人が多いのか、公衆トイレが新設され、開いているのはありがたいサービスです。

仮設で復旧した海女センター

前方に海辺のお社が見えてきて、さらに稜線の上には監視小屋が。まさにドラマの世界が目の前に現れました。

丘の中腹に監視小屋が

海側を見ると小さな灯台が先端にある微妙に曲がった防波堤が。

港を守る防波堤と小さな灯台

そして海女の素潜りの実演が行われるあたりには真新しい「北限海女の里」の碑が。三陸復興国立公園、とあるのでごく最近でしょう。説明板にも1959年の「北限の海女」とともに「あまちゃん」に言及されていました。

「北限海女の里」の碑

ドラマで海女さんが海に向かう階段もありましたが、潮が満ちるとかなり埋まるようです。

実演場の階段はこんな感じ夫婦岩とテトラに守られた実演場

防波堤とその起点となる夫婦岩、テトラポットに守られた入江のような場所が実演場ですが、冬の今は寒々としています。

夫婦岩が見守る...

そして防波堤を突端まで。ドラマのタイトルバックのように防波堤の上を歩けるかというとさにあらずで、内側の平場しか歩けません。

歩けるのは内側の通路だけ

先端で灯台に向かって上がる階段は立入禁止となっており、それでも上がる観光客も少なくないようですが、波をそのまま受けるだけに上がるのは見送りました。

あの灯台が目の前にしかし階段から先は立ち入り禁止

ドラマのタイトルバックでも灯台の基部は濡れてたわけですし危険というのは分かっていはいますが、「ウニ死ね」とか書かれているのかを確かめたかったですね。「STOP」なのか「STEP」なのか微妙な表示が実際にあるだけに。

あのあたりに「ウニ死ね」とか書いてあるのか...

ちなみに防波堤の上を走ったり自転車で灯台の方に行くシーンが何回も出てきましたが、防波堤が折れ曲がるあたりで、人の背丈ちかいギャップがある事は知られていません。

灯台側から見る防波堤。よく見ると...

ドラマでは上手に隠していますが、ギャップのところにはテトラポットも置いてあり、走っても自転車でもここを越すのは難しく、現地で初めて気づく「フィクション」の部分です。まあその後海に飛び込むくらいだからギャップくらいは跳ぶのでしょうか。

近くで見ると結構なギャップです

そして丘の上の監視小屋へ。積雪、凍結の急坂を上がるのには逡巡しましたが、せっかくだからと挑み、何回か滑りながらも辿りつきました。

つづら折れの急坂を上りました

事前に地図を見ると、丘の上にある小袖のメイン集落からの道もあるようでしたが、敢えて上って見ました。

監視小屋のさらに上に小袖の集落はあります

もっとも、監視小屋の場所は集落からはこんどは下に位置するため、それなりの下り坂になるようです。

ここがあの監視小屋

監視小屋から見下ろす小袖海岸、そして遠くにかすむ久慈の街をしばし堪能して再び下へ。

漁港の反対側、外海側の眺め

降り切ったところに「ロケ地ガイド」の看板が立ち、「天野家三代」の写真入りで、「袖が浜漁協」(海女カフェ)の紹介がされていますが、この手のガイドを見たのは小袖どころか久慈市や普代村を含めてもここだけでした。

ロケ地ガイドが立っていた

その漁協の建物となった家を脇に見やりながら高台へ。道は凍りつき、地元の方でも滑っています。

漁協(海女カフェ)になった建物を見る

案外と普通の家が立ち並ぶ集落の一角に、「天野家」のモデル?というようなクラシカルな家があり、これをイメージして東京でセットを組んだのでしょうか。

集落はこんな感じクラシカルな家も

そして別の路地を滑りながら降りて海岸へ。岸壁を見て、そろそろバス停に戻ります。

漁港に降りるもう一つの道

監視小屋の上り口の家を「袖が浜漁協」にしていましたが、バス停そばのコンクリート造りの2階建てが久慈市漁協小袖支所。郵便局も同居している地方によくあるパターンです。

久慈市漁協小袖支所

その並びには見る限り唯一の商店。漁網で作ったミサンガを売りにしていますが、残念ながら休業中で、先程立ち寄った道の駅で売っているそうです。

唯一の?商店は閉店中

まさに見るだけの訪問でしたが、バスで来たもうひと組の観光客のほかにも、クルマで来ている観光客が3組ほど、さらにはタクシーで来ている観光客も1組と、私を入れて6組がこの小一時間の間に小袖を訪れており、さすがNHKの威力というか、連ドラの舞台になることの意味を痛感します。

●そして「北鉄」へ
往路のバスが陸中野田駅で折り返してくるわけですが、71分の余裕が10分ほど減っている中、やきもきしたものの、バスはほぼ定時にやって来ました。

再び海沿いの隘路を...

久慈駅にもほぼ定時に着いたのですが、実は何を勘違いしていたのか、三陸鉄道の時刻を10分取り違えており、久慈駅に着いて「25分ある」とのんびり見て回り、10分ちょっと前だし、と列車に乗ったらほどなく発車して血の気が引いたことは内緒です。

このあとは代行バスを含めて小本まで往復し、八戸まで一気に北上というある意味乗るだけの行程。
昼ごろに久慈駅を見た際に、現在運転中の久慈−田野畑間の1日乗車券(1500円)を購入しており、これを使います。

中央の窓口は団体用個札は券売機か左手の案内所兼売店で

久慈駅もJR側と違いささやかな三陸鉄道の駅ですが、ドラマ人気でか人出はこっちが優勢。
団体も多いようですが、目立つ窓口が団体専用で、個札は左横の観光案内や売店に見えた一角で、というのは個人客軽視の間も無きにしも非ずです。

「鉄道むすめ」も出る幕が...

「鉄道むすめ」や「鉄道ダンシ」でヲタ狙いを目論んでいた矢先の「あまちゃん」で、せっかくのキャラが追いやられた格好ですが、その団体窓口には「あまちゃん」グッズというか、「あまちゃん」の劇中歌のCDと、それに付いている「GMT」「アメ女」のCDジャケットが飾ってありました。そして小泉今日子のサイン入りの「Koizumi Chansonnier」まで。そちらはさすがに窓ガラスの中ですが...

「あまちゃん」グッズが並ぶ...

改札は特になく自由にホームへ。
そして出ました「不思議の国の北リアス」のキャッチコピー。ドラマでも出てくるコピーで、ユイに対するアイドルヲタの掛け声にもなっていましたが、これは地元のオリジナルです。

「不思議の国の北リアス」

もともと合併前の久慈市、種市町、大野村、山形村、野田村、普代村の6市町村による久慈地区広域商工観光振興協議会が作ったコピーで、合併後は久慈市、洋野町、野田村、普代村の4市町村のコピーとなっており、久慈〜普代の各駅の駅名標にも書かれています。

駅名標にも北リアス

ドラマではもう一つ、「北三陸ミステリアス式海岸」というコピーがありましたが、ミステリアスと「リアス」がしっかり隠れているこのコピー、実はNHKのオリジナルのようで、誰もこれまで使っていないようです。

沿線の子供たちの絵とロケの写真が並ぶ跨線橋

跨線橋にはロケの写真が展示されており、1984年から2012年までを演じ分けた久慈駅や三陸鉄道の舞台裏が見られるようになっていました。

開業当時のシーンの収録

ホームにいたのはレトロ車両。以前なら観光向けということで好評、なんでしょうが、ドラマではオリジナルの車両がメインであり、そちらの人気が高いとのこと。

レトロ車両が待つ..

しかし、日中はもっぱらレトロ車両、お座敷列車で、朝と夕方以降にオリジナルは出てくるようです。お座敷列車の2両目は一般車ですが、私が見た両日とも納豆のラッピングでした...

こちらも影が薄い「鉄道ダンシ」

その後方には入れ替わりに取り込んだお座敷列車の編成。冬場は「こたつ列車」になるのですが、車内では「北限の海女」に扮したアテンダントたちがこたつ布団を上げて清掃などの準備中。観光客が満足して帰れるのにも、彼女たちの影の努力があるのです。

こたつ列車の車内では後片付けの真っ最中


●夕闇せまる「畑野」へ
ホームは1面1線と苦しいですが、側線があり、すぐ車庫もあるので取り回しは柔軟で、レトロ車両の運用ひと山分をお座敷列車に差し替え、というような対応もしています。ちなみに車庫はドラマでも何回か出てくる、というか、けっこう重要なシーンにもなっていたりします。

久慈駅の南側にある車庫

側線には回転クロスシートになっているオリジナル塗装の車両がいましたが、ドラマでも同じ位置で映っていたことがありました。
ロケでは「きたさんりく」の看板があった場所には「くじ」とあるのは当然ですが、側線上のキツネ相手に歌っていたベンチは位置が微妙に違い、ドラマの細かい演出がうかがえます。

ドラマでは「きたさんりく」でした
(左手停車中の車両が回転リクライニング車)

そしてオールボックスシートのレトロ車両は座席定員程度の入りで久慈を出ました。

レトロ車両の車内

長内川を渡るあたりがオープニングのタイトルバックの高架橋だとか、陸中宇部を出て、陸中野田までの線路と道路が並走する区間でオープニングやそのほかの名シーンが収録されているのですが、道路並走区間ではその旨の案内が流れました。

並走シーンの現場を車内から見る

さらにお座敷列車やレトロ車両で運行される日中の列車は、堀内駅の前後にある安家川、大沢の両橋梁で観光対応の一旦停車を行います。

安家川橋梁から見る海防風壁が守る軌道

特に堀内−白井海岸間の大沢橋梁はロケでもおなじみで、ここでもドラマでのシーンやエピソードを交えた案内が流れています。

大沢橋梁から見下ろす並行するのはR45の堀内大橋

ただ、利用の方は厳しさもあるわけで、ほぼいっぱいに見えた乗客も陸中野田でまとまって降りてしまい、空きボックスがいくつか。「のるねっとKUJI」は市外になることと、三陸鉄道と競合するのを回避するためか、R45経由で野田に向かう路線はないので(国鉄バス〜JRバス東北時代は久慈−小袖−野田−宇部−久慈の循環路線だった)、唯一の交通機関としてよく乗っています。

普代駅。左手に北三陸道路が並行

半分程度になった客の大半は普代で下車。あと1駅、田野畑に行くのは数えるほどです。
国鉄時代に開業できなかった普代以南はトンネルが大半で田野畑に至ります。ドラマでは最終回に「畑野」まで開通したわけですが、現実の世界もこの時点では田野畑止まりです。

間もなく(仮の)終点田野畑です

ホームから駅舎へは地下道になるのですが、仮の終着駅で乗り換えを伴うことから踏切が新設され、階段を上がり降りせずに駅前のバス乗り場にアクセスできます。

田野畑駅停車中のレトロ車両

そしてそこから前方を見ると車止めとトンネルが。最終回、アキとユイの2人が車止めを越えてトンネルに向かうシーンの舞台です。

あのトンネルに消えて行った...

ドラマでは2013年にこの車止めが消えて全線開通し、大晦日の紅白では宮古まで「北鉄」に乗ったユイが東京に向かうのですが、現実は2014年4月6日に開通します。

現実世界では2014年4月6日に復旧です

さて、ドラマではユイが「畑野村」に住むこともあり、久慈と田野畑が近く感じますが、田野畑村は「不思議の国の北リアス」に入っていません。田野畑村は岩泉町、宮古市、山田町とともに「マリンブルーとそよ風をぬって」と言うキャッチコピーを掲げているのですが、生活圏としてはどうなんでしょう。「不思議の国の北リアス」のメンバーである普代村と田野畑村は同じ下閉伊郡(野田村以北は九戸郡)というねじれもありますが。

不思議の国には入っていません

ちなみにユイの父親は県会議員(のちに北三陸市長)という設定で、北三陸駅にある喫茶兼スナック「リアス」にポスターが貼ってあるのですが、現実の岩手県議会の選挙区は、田野畑村は普代村とともに宮古市、下閉伊郡選挙区に属し、久慈市は野田村とともに久慈選挙区になるので、畑野村在住で北三陸市から出ていたのでもない限り、意味の無いポスター貼りになりますね。

田野畑駅

小本からの帰りの代行バスには宮古に出ていたと思しき高校生が乗り込み、田野畑村の中心街(駅は平井賀地内になる)で降りるなど、宮古を向いているようにも見えました。

小本へ向かう代行バス

●闇の中でも見どころが
小本から戻ってきたのは冬の短い日も暮れた17時33時頃。とはいえまだ営業しているのでは、と思っていた駅も締め切られ、列車の時刻は18時11分発と38分もある乗り継ぎ時間を、狭いホーム上の待合室に籠ったり、ホームをうろついたいりして寒い中で待つのに往生しました。
ここでの発見は、ホーム中ほどにある電柱で、ドラマではここに「はたの」の行灯式の駅名標が取り付けられていましたが、実際にはありません。「たのはた」の駅名標は普代方の端近くにあり、電柱に穴がある辺り、ロケの時だけ取り付けたようです。

ぬばたまの闇に沈む...

ようやくやって来た列車は納豆ラッピングの36-101で、車内はオリジナル仕立てです。
日中は1編成が折り返すだけの運用ですが、日が暮れると本数も増え、かつオリジナル塗装の編成も出てきます。
車内は小本から一緒になった格好の乗り歩きらしい若者のグループと私だけの状態でしたが、野田玉川でオリジナル塗装の編成と行き違いのあと、陸中野田で5人程度が乗車。八戸行き最終に接続するのは1本後ですから久慈へ行くのでしょうが、久慈発の最終が19時25分ですし、この人たちは久慈に帰るということでしょうか。

オリジナル車両の車内

久慈着は18時54分。八戸行き最終が出る20時13分までどうやって時間を潰すか。
観光客で賑わっていた昼間とうってかわって閑散としている駅舎をとりあえず見てみました。翌日に、ドラマで「北三陸駅」副駅長を演じた荒川良々が来ていた、という情報を小耳に挟んでおり、その時は聞き流したのですが、大晦日の紅白を見て、あの「『北三陸駅』からの中継」の収録だったか、と気がつきました。
その時はまさに私が久慈を離れたその晩だったような話でしたが、前日の12月27日だったとネットでは言われています。

名誉駅長、名誉副駅長に就任したご両人

駅舎の内部を見回すと、ドラマのセットとは微妙に違います。改札の位置を固定すると、事務室がある辺りが「リアス」で、蕎麦屋(ウニ弁当販売所)が事務室になります。待合室はほぼ同じ位置。ただし通学生が勉強できるコーナーはありません。
最大の謎というか矛盾は「リアス」の位置で、スナック営業時の入口が線路側になってしまうということ。駅前側から外廊下を歩く設定でクリアしているようですが、こんどは駅前側の入口がどこにあるのか、という問題が出てきます。

シャッターが閉まっているのは蕎麦屋

夕食時ですが、22時過ぎの八戸まで待つのもしんどいし、中心街とは離れている八戸駅前にお店がどの程度あるかも心配だったので(結論から言うとそれなりにあったし、ホテルに割引券もあったので八戸でもよかった)、久慈で食べるべく探しましたが、ドラマも現実もシャッター街だけあって、よさそうな店がありません。
例のスナックも考えましたが、外から見ただけで、結局駅前通りで開いていた店に入りました。

あのスナックの夜の姿

三陸の海の幸、ではなく秋田名産の比内地鶏を看板に掲げるお店というのも微妙ですが、定食の舌代も見えるので1人でも入りやすそうなので入りました。晩酌セットのようなセットを頼み、熱燗で温まり、鳥料理と締めの蕎麦という食事を済ませましたが、こんな感じだと何件か駅周辺にあるホテルに投宿しても、飲みに行く、食べに行くのも苦労しそうですがどうなんでしょう。まあ翌晩は宮古に泊まりましたが、ホテルでお店を教えてくれて、それがけっこう当たりだったので、久慈もそんな感じと信じたいですし、「あまちゃん」効果で観光客が増加しているのにこの様子は心配でもあります。



(その3へ続く)




お好み旅行記TOPに戻る

Straphangers' Eyeに戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください