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不思議の国の北リアス (その3)
〜連続テレビ小説の舞台を訪ねてみて


2013年度上半期の話題をさらったNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」。
その舞台となった「北三陸」へ、2013年の年末に行ってみました。

「袖が浜」こと堀内駅



特記なき写真は2013年12月撮影

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●南部もぐりの舞台
22時過ぎに八戸に着いて、5時半頃の始発で再び久慈へ、という一見無駄な行程に、なぜ久慈に泊まらない?と言われそうですが、本題のほうの被災地巡りのほうで、一時期八戸線の終着だった階上駅を見る、ということを考えると、階上駅で5分で折り返すのなら久慈発5時53分ですが、そうでなければ5時14分発の始発に乗るしかなく、八戸泊よりも早立ちになるのです。
夜の時間は確保できますが、見た感じの率直な感想としては、これならホテルに籠るだけですし。

八戸市内移動にも便利です

というわけで、積もった雪が地吹雪のように舞う夜明け前の八戸駅から始発に乗りました。
その階上駅では37分停車の大休止ですが、6時21分の到着時にはまだ薄暗く、辺りがはっきりしてきたのは最後の10分程度でした。

JR東日本で最後に腕木式信号機が使われた路線

明るくなって岩手県に入ると洋野町ですが、町の中心は種市駅付近です。種市というとドラマの中ではアキの初恋の先輩ですが、高校生活の舞台となった「北三陸高校」にあう「潜水土木科」のモデルが、ここ洋野町にある種市高校です。学校は1つ八戸寄りの平内駅のさらに手前にあり、列車からは遠望程度です。

種市高校

高校生活のロケは埼玉県内の高校で収録されていますが、潜水土木科でのシーンはこの種市高校で収録されています。というのも潜水具をつけて海中で作業をする「南部もぐり」の伝統を踏まえて設置されている「海洋開発科」はここ種市高校のそれが全国唯一の学科であり、実習用設備なども当然ここにしかありません。

種市駅の観光看板

ちなみにドラマで有名になったこともあり、なんと東大が進める海洋教育の拠点校として提携することが決まったそうで、思わぬ「あまちゃん」効果です。

今回の行程では久慈までの間で1箇所だけ1本落として立ち寄るポイントを設定出来るのですが、種市高校ではなく、震災で線路流出などの被害を受けて復旧した有家駅にして下車しました。
小高い位置にあるが目の前は太平洋。久慈方にある築堤が震災の津波で被害を受けた箇所で、駅も安全ではないため、裏手の丘の上に逃げる階段が整備されています。

避難階段がある有家駅

雪が積もっており、見るからに寒そうな海というのにサーファーが何人も。この有家海岸はサーフィンで有名な海岸だそうです。
サーフィンには興味は無いですが、波打ち際に降り立って海を眺めました。もっともこの瞬間に大地震に襲われ、津波が発生したらかなりヤバい状況ですが。

線路は海沿いに進む

厳しい冬の海に見入っていたその瞬間、周囲に鳴り響いた音楽に仰天、というか爆笑です。
心が洗われるような境地に割り込んできたのは、あの「南部ダイバー」のイントロ。いきなり手拍子が始まるような曲調に、周囲の空気が一変します。思わず種市先輩よろしく腕を振って歌い出しそうになる雰囲気です。

波打ち際から有家駅を臨む(左手)

そう、久慈市が防災無線で「オープニングテーマ」などを流しているように、洋野町は地元伝来の「南部ダイバー」を流していたのです。時刻は8時ちょうど。洋野町の人は朝から元気になるのでしょうか。
ちなみにこの「南部ダイバー」は、劇中歌としての創作ではなく、もともと種市高校海洋開発科に伝わる愛唱歌であり、ドラマがそれを借用したと言う位置づけになります。

●オープニングの舞台へ
小1時間後の久慈行きに乗り、久慈へ。久慈の到着は9時2分と、あと2分短縮したら面白い感じだったのに。
JR久慈駅の観光関係のディスプレイにあった「北限の海女」のパンフレットが欲しくなり、JR駅、三鉄駅を探しましたがありません。結局このあともう一回道の駅にある観光協会まで行きましたがありませんでした。

観光協会に行く前に三鉄駅を見た際、駅車内の蕎麦屋の店先に「ウニ弁当」を見つけました。
限定販売で幻の駅弁、店先では取り合いになるとまで言われる弁当が2本も店先に出ています。観光客の姿はまだ無く、これはチャンスですが、逡巡してしまいました。1470円というけっこうなお値段もさることながら、このあとは陸中野田駅周辺を歩くとか、かなり歩く予定で、せっかくの弁当を提げて歩くのも厳しいからです。

ウニ弁当はこちら久慈駅のリアス亭

ウニ好きの人にとっては文句なしでしょうが、ウニがどっさり載っているだけ、というのも私的には微妙で、結局買わずに道の駅まで行き、戻ってきたら売り切れていました。1日限定20食の触れ込みですが、予約を受けた分は作るようで、女将さん(大女将)が店内で一生懸命作っていましたが、尋ねる人には予約だけです、と断っていました。
ちなみに「久慈駅で」ということで勘違いする人が多いのか、JR駅の待合室にある蕎麦屋には、「ウニ弁当は三陸鉄道の駅です」と貼り紙がありました。

JR駅の蕎麦屋の掲示

10時20分の列車で陸中野田まで移動します。車両はレトロ車両。2駅なのでデッキに立ちます。オープニングの映像が下り方と勘違いして後部に立っていたのですが、実は上り方。長内川橋梁の写真も前後逆に撮りました。

オープニングはこの橋梁です(前後逆...)

そして陸中野田で降ります。景勝地である十府が浜も津波で大被害を受けて、厳重な護岸が立ちあがっています。この海岸線、ドラマ最終回で、倒壊した防潮堤とフレコンバッグによる仮堤防が映っています。

十府が浦の厳しい現状

漁港のほうまで往復してから、オープニングなどでお馴染みの、「北鉄」と道路が並行する場所、を見に行きます。

陸中宇部方向を見る

もう少し陸中宇部寄りかと思っていたのですが、明らかに陸中野田寄りです。意外なことに駅から程なく久慈市に入るわけで、このあと正午の防災無線は、特に特色も無い野田村の音楽が流れて、輪唱のように久慈市の「暦の上ではディセンバー」」が被さるように流れたのです。

今にも自転車が走ってきそうな...

この時間帯、劇中のようにオリジナル塗装ではなくレトロ車になるのは残念ですが、ドラマでの「自転車で並走する」シーンよろしく、走ってくる三鉄車両を絡めて写真に収めました。
このあたりは最終回では地元の人が旗や手を振って復旧記念のお座敷列車を見送る、というシーンにも出ています。

●一般席から見たこたつ列車
さっき見送った久慈行きが折り返す、のではなく編成を入れ替えてやってくる田野畑行きに乗るのですが、ロケ地めぐりもいよいよ最終盤です。堀内と白井海岸の両駅を見て、ロケ地巡りのモードは終了し、普代の海岸を見て、小本から宮古に抜けて今日の行程は総て終わります。

こたつ列車の宣伝

陸中野田駅は道の駅併設で、まあいずこも同じですが道の駅が賑わっています。
ここ野田村は東北北部の塩の道の起点で、「のだ塩」という地元産の塩を売りにしており、1つ買いましたが、製造拠点が震災で壊滅し、再建された漁港にある仮設の工場で生産していることもあり、販売個数の制限をしていました。ちなみに味はなかなかおいしい塩です。

道の駅が賑わう陸中野田駅

その道の駅に岩手県北バスの貸切車が到着したのですが誰も降りません。へんな観光バスだな、と見ると、団体名を示す表示に「NHKお正月特番」とあり、取材チームの移動拠点でしょうか。

どんな番組だったのか

陸中野田からの列車は「こたつ列車」です。
先頭にお座敷列車、後方に一般車をつなぎ、お座敷列車はこたつが設えられ、300円の指定席料金を取ります。残念ながら一般車は納豆ラッピングの36-101だったこと。ここはオリジナル塗装の車両で気分を盛り上げて欲しかったですが、ラッピングのスポンサーとしては注目度の高い「こたつ列車」に就くかどうかは大きな問題であり、大人の事情が見え隠れします。

陸中野田に到着したこたつ列車

乗ってみて驚いたのは一般車両は満席で立客多数。そんな中を掻き分けて車販ワゴンが来るのには脱帽ですが、オリジナルグッズがけっこう売れており、私も小物を一つ買いました。

そして2つ目の堀内を前にした安家川橋梁での観光停車が終わり、まもなく堀内というところでアナウンスが。NHKが取材に来ているのでご協力を、とのこと。一種の観光停車でホームに出てくる観光客、という画が撮りたいのでしょう、ホームの賑やかしをお願いすると言うのは。
まあ話の種とホームに出ると、わらわらと乗客が出てきて狭いホームを埋めました。(あとから写真を見ると復路同様岩手日報のカメラマンが映っており、聞き間違えのようですが、確かにNHKと言っていたような...)

堀内ではわらわらと降りてきました

ホーム先端と山側の斜面(国道の築堤)にカメラマンがおり、様子を撮影しています。お座敷列車からは絣半纏に「北限の海女」の鉢巻をした海女さんも降りてきましたが、これは三鉄のアテンダント。実際の「北限の海女」は、高校生の海女クラブのほかは、ドラマ同様...のようです。

「北限の海女」に扮したアテンダント

余談ですが、小袖海岸の海女さんは、少し前に「可愛いすぎる海女さん」で有名になりました。その人は今は諸般の事情で陸に上がりましたが、当地最高齢の海女さんの孫というシチュエーションなど、ドラマのモチーフになっている可能性が強いです。
そしてその方の姓が、ドラマで「北三陸駅」駅長として主要な脇役となる大吉と同じ姓なのです。これは単なる偶然とは思えないわけで、そうなると、東京から来て周囲を変えていく娘、というドラマのアキは、漏れ聞くところによると周囲との確執含み、つまり周囲を変えられずに陸に上がったと言う「可愛いすぎる海女さん」の夢を託すような存在であり、ドラマの伏線は現実にもつながっているのかもしれません。

観光客をカメラマンが...

堀内での観光停車のあとは、すぐ先の大沢橋梁での観光停車と続き、その後のトンネル区間では「なもみ」の実演ショーとお座敷列車は賑やかです。ちなみに「なもみ」は「なまはげ」とおなじようなもの。北三陸エリアにも男鹿半島と類似の風習があるそうです。

なもみが出刃持って熱演中

混雑するこたつ列車を白井海岸で降り、駅周辺を見て折り返してきたこたつ列車に再び乗車し、堀内に戻ったのですが、あれほど混み合っていた久慈発がウソのように一般車両は空いており、ツアー客で埋まるお座敷列車だけが賑わっています。

白井海岸に戻って来たこたつ列車

そのせいか、一般車両の片隅はお座敷列車の楽屋状態で、「北限の海女」が来たり、「なもみ」が着替えたりと、なんとも微笑ましい光景が丸見えでした。

なもみ待機中

久慈行きのほうは岩手日報の取材のようで、堀内駅と列車同乗の「二元取材」でした。堀内で降りた私はホームの喧騒、そして発車して、取材陣もクルマで帰るのを見ましたが、その後の静寂はなんともいえない虚しい空気です。

復路の観光停車は落ち着いた雰囲気


●「袖が浜駅」へ
行程としては白井海岸、堀内の順ですが、北から順にということで堀内から見てみましょう。

ドラマでは「袖が浜駅」となった堀内駅は、三陸鉄道とはいえ、普代以北は国鉄久慈線として1975年に開業した区間です。当時の鉄道公団による新線らしさがそこかしこに見えるつくりになっており、コンクリート製の待合室もその一つです。

当時の標準的な無人駅のスタイル

目の前にある漁港は堀内漁港。「普代村漁業協同組合荷捌施設」の文字がはっきり見える施設を写すと「北三陸市袖が浜」と言う設定が崩れるので、いつもそこが映らないようにカメラアングルを工夫していました。

震災の回はこの光景から

ところが震災の回の冒頭はここが映りました。「2011年3月11日」「岩手県北三陸市」とテロップが入り、「それは、突然やってきました」というナレーションの背景には「北鉄」車内から見た堀内漁港が映ったのです。
漁港施設の右手前にある事業所の「今日も1日ゼロ災」の表示もしっかり映っていますが、漁港のほうはなんと「普代村」の部分だけ画像処理をして消していました。

堀内漁港。左手に見えるのが夫婦岩

道の駅にある「袖が浜」の地図によると、海女の実演が行われる漁港は駅からトンネルなどを経た先にあるようで、大沢橋梁の真下にあるという位置づけです。「袖が浜」の一角という設定であり、ロケはあちこちでやると非効率なので、ここ堀内駅周辺での収録は非常に多いです。
そういう意味では小袖海岸同様「夫婦岩」があり、大沢橋梁の下には小さな漁港らしきものも見えるなど、「袖が浜」(小袖)と似ている場所であり、もちろん海が見える駅という絵になりやすさもありますが、堀内に白羽の矢が立ったということでしょう。

大沢橋梁から見おろすと...

結局大沢橋梁まで歩き、R45の堀内大橋から見下ろしました。そして道路脇の平場に入り、大沢橋梁を上から見るアングルも堪能。

北リアス線の定番ポイント

ちなみに大沢橋梁の真下にある小砂利の海岸で、夏ばっぱが親子(娘、孫)二代の上京を見送ったシーンを収録しており、列車でもその旨案内されましたが、アキの上京時のシーンでは、「袖が浜駅」に到着する前に大沢橋梁の見送りシーンがあり、ドラマでの位置関係はなかなか複雑です。

大沢橋梁を上から見る

返す刀で安家川橋梁も見ましたが、さすがに距離があるので、国道の展望台からの遠望にとどめました。

安家川橋梁

そして駅の安家川橋梁側にしばらく行ったところにある、堀内漁港のほうに降りる小道がロケ地です。

運転再開のシーンはここです

三陸鉄道の線路に沿って緩やかに下るところが、震災5日後の区間運転開始時のシーンとして、住民がゆっくり走る気動車に並走して手を降っていた場所ですし、その先の港へ降りるカーブなど、ドラマでは何回か出てきました。

ガードを潜るとこのアングル。右手は堀内漁港

漁港側から駅に向かうと、築堤をくぐって、階段を上がりますが、ここが安部ちゃん出発のシーンで、春子が駆け上がってきた階段です。

春子が駆け上がって来た階段

そしてホーム上ではいろいろなシーンがありましたが、この暗い待合室では絵にならないのか、ホーム上にベンチを置いて列車待ちでのシーンなどを収録していましたが、実際にはホーム上のベンチはありませんでした。

ホーム上にベンチはありません

そしてホーム端部、田野畑、宮古方面のトンネルを臨む方向が、ドラマの中でも重要なシーンの舞台です。
「アイドルになりたーい」とユイが叫び、上京の日、あと一歩のところまで来て夢が断ち切られた別離のシーン。ユイがしがみついて号泣した手すりがそこにあります。

あのトンネルと手すりが目の前に

ただ、ここで願望を叫ぶのは止めた方がいいでしょう。
叫んだユイは、父親の病気、母親の失踪、そして震災と徹頭徹尾夢の実現を阻まれる結果になっているわけで、それでもよければ叫びましょう。

●白井海岸、そしてまだ見ぬ島越など
そしてお隣白井海岸。ここは秘境駅として名高いですが、漁港と高台の集落を結ぶ道路に面しており、試乗時にも地元の利用者がいるなど、見た目の秘境ぶりに対し、実態は然程でも、というところかもしれません。

白井海岸駅から坂道を降りると漁港に出ます

で、ここがロケ地巡りになぜ、というと、最終回、田野畑の車止めの先にある平井賀トンネルに消えたアキとユイが、光の中に飛び出したのは、ここ白井海岸駅だったのです。

ラストシーンのような光加減

まばゆい光に包まれてはっきりと見えない周囲ですが、右に僅かに見えるホームらしき構造物。これが白井海岸駅を示しています。
よく見ると前方に次のトンネルが見えますし、線路は右にゆるくカーブを切っていますが、これも白井海岸駅のシチュエーションに一致します。

よく見るとホームが見えていましたね

ただ、案外と気づかないのか、駅に置かれたノートには、ロケ地巡りをしています、と言いながら、ここが最終回のラストシーンの場所と気づいていない書きぶりも少なくなかったです。

白井海岸駅全景

田野畑から南へ走って行き、2駅手前に出てくる異次元空間、というのはさておき、どちらもけっこうな距離があるトンネルゆえ、入口のシーン、出口のシーン、と撮り分けているようですが、白井海岸駅は営業中の区間ですから、定期列車の合間に収録されたわけで、重要なシーンながらけっこう慌しかったのでしょう。

このトンネルから出てきた

三陸鉄道上のロケ地は、震災のシーンである「畑野トンネル」と、そこを出たときの言葉を失う光景がありますが、後者は未だ不通で、4月6日の復旧を待つ島越駅付近というのが分かっていますが、前者はどこなんでしょう。列車を持ち込んでいますから田野畑以北であることは確かですが、野田玉川前後の区間という説もあるものの、はっきりしません。

行きつ戻りつしたロケ地巡りを終え、普代で集落を守りきった15m堤防を見学した後、田野畑まで乗った列車はオリジナル塗装。日中の写真撮影に適した時間帯に乗りたかったですね。闇が深く、駅の僅かな灯りでは夜景モードでも闇に沈み、ストロボを焚いても光が届く範囲だけ、という有様です。

オリジナル塗装は日が暮れてから出てくる

乗り込んだ車両はトイレ横のトイレの壁面に「あまちゃん」のポスターが貼ってありました。他の車両では見かけなかっただけに、オリジナル塗装車両だけのディスプレイかと思っていましたが、田野畑での乗り換えを確認するためにそのあたりに貼ってるはずの時刻表を確認するために立ち上がって仰天です。

ポスターが貼ってあるなと思ったら

「じぇじぇじぇ〜!」「この汽しゃ〜あまちゃんのロゲさ使ったのでぇ〜!!」

まさに「じぇじぇじぇ」

今乗車している36-208がロケに使われていたようです。
あとで調べると、207と208がオリジナル塗装車でロケに使われており、どちらかというと207のほうが頻度が高かったようです。
ただ、この208は北三陸編のラストでアキが宮古へ向かう貸切列車の2両目につながれており、いろいろなシーン、特にあのユイとの別離のシーンはこの車両の久慈方のデッキで演じられたのですが、その時はそうとも知らず、田野畑での降車を考えて、宮古方に乗車していました。
長内川橋梁といい、前後を取り違えて肝心な「場所」を逃してしまってばっかりでした...

名シーンは総て反対側で...


●北リアス線南部では
このあとは小本から宮古に出たわけですが、北リアス線の分断された南側では、虚構と現実のクロスオーバーが味わえました。

小本停車中のキットずっと号

小本から乗車した36-102「キットずっと号」では、AKB48メンバーのサインと写真があり、2013年5月にAKB48のメンバーが宮古を訪れた際、「車両みがき隊」として三陸鉄道の車庫で清掃活動をしたとのこと。

「車両みがき隊」の写真とサイン

その縁で宮古駅ホームにはメンバーのパネルも掲示されていましたが、ドラマではGMTが沿岸各地でチャリティ活動をしていた設定になっているのと虚実がシンクロした格好です。

宮古駅のパネル

そして宮古に着きましたが、三陸鉄道が分断されていることもあり、「あまちゃん」フィーバーと距離を置いた空気があります。夏に訪れた時も、「あまちゃん」関連グッズが脇役だったわけでしたし。

「あまちゃん」グッズは右下のみ(2013年8月撮影)

その宮古駅、三陸鉄道の駅舎についての「紅白」での「エピソード」は前に述べましたが、人気のない駅舎を出て、JR駅側ともどもイルミネーションで装飾されているのを見上げた瞬間、ここでも虚実のクロスオーバーです。

「5きげん みやこ駅」と看板が架かっています。
テレビ岩手の夕方の情報番組のようですが、ドラマで「北鉄」と接触して、「ミス北鉄」としてユイが番組に出ていたのは「5きげん」ではなく「5時わん」こと「岩手こっちゃこいテレビ」の「5時だべ わんこチャンネル」でした。

「5きげん みやこ駅」

ネーミングライツ契約に基き12月から「改称」したそうです。
ちなみにドラマの「岩手こっちゃこいテレビ」は誰がどう見ても「岩手めんこいテレビ」のパロディですが、岩手めんこいテレビはフジテレビ系列であり、現実に三陸鉄道と契約したテレビ岩手は日本テレビ系列と微妙な鞘当て状態になっています。

この日は宮古に投宿し、翌日は岩泉線代行バスから三たび小本に出て、田老から大槌を経て釜石から花巻経由で仙台へ向かい、翌日の大晦日に帰京したのです。


(蛇足編へ続く)




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