このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

上級ディベート教材の家
語彙と表現 聴解練習 ディベート資料

課題文

スーパーが6時に閉店

 先日、Aスーパーマーケットで衝撃的な事件が起った。閉店時間は6時、日曜日は休みとなったのだ。新聞は連日大々的にこのニュースを取り上げ、①賛否両論が渦巻いている
 新聞報道によれば、平日の月曜日から土曜日までは、午前9時30分から午後6時までが営業時間で、日曜日と祝日は終日閉店ということである。ただし、ボーナスが支給される7月下旬と年末は、特別に営業時間を3時間延長するそうである。今までは、平日休日に関係なく、朝の9時から夜の9時まで営業しており、従業員たちは順番でローテーションを②組んで休暇を③取っていた。休暇は一週間に一日である。ところが、若い女性従業員の間から、ほかのサラリーマンや公務員は土曜日も日曜日も休みなのに、どうして私たちは休めないのかという不満の声が④上がっ
のである。
 若い女性従業員の主張は次の通りである。                   
(1)ほかのサラリーマンや公務員は土曜日や日曜日に休んでいるのに、私たちはどうして休めないのか。土日を休むのは勤労者の当然の権利である。
(2)平日も一日おきに夜9時まで働かなければならないので、友達に会ったり、夜の学校へ行って勉強をしたりすることができない。自由時間を⑤保障してほしい。
(3)家族を持っている人は、週に三回は家族と食卓を囲むことができず、夫も子供も不満を持っている。正常な家族関係を維持することは、我々の当然の権利である。
 これに対して、経営者側は次のように述べている。
(4)スーパーマーケットは、元来サービス業であるから、一般サラリーマン、公務員、自営業などの人々が自由な時に、我々スーパーの従業員が働くというのは、初めから分かっていることであり、⑥やむをえないことである。
(5)Aスーパーでは、二交代制(9時から6時までと1時から9時まで)を採用しており、遅番の社員には時間外手当てを支給している。
(6)スーパーのお客さんの大部分は夕方の5時から8時の間に来る。その最もピークの時に営業しなければ、スーパーは倒産の危機に⑦陥ることになる。そうなれば、従業員も失業してしまう。スーパー⑧あっての従業員であることを理解してほしい。
 両者の言い分は平行線を⑨たどり、結局、妥協点が見つからないまま、社員は無期限ストに突入した。一週間後、経営者側は⑩やむなく
、従業員たちの要求を全面的に⑫のんだ。この先、経営が成り立っていくかどうか、非常に⑬疑問視されている。

(注意)課題文に書かれている内容は、すべてフィクションで、事実ではありません。

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