このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


今月の表紙・資料室(新館)へ

トップページにもどる

マレーシア鉄道の旅 第1回目 
タイピン(Taiping)−ポートウェルド(Port Weld)線


2006年7月27日〜29日



(1)イポー駅
 クアラ・ルンプールから北へ200キロ、イポーはペラ州の州都、中部マレーシアの中心地である。キンタ渓谷で錫が発見されてから人口の流入が始まり、現在、人口50万人の都会に発展した。
 イポー鉄道駅は町の西側に位置し、白を基調としたコロニアル風の美しいたたずまいである。私が訪れた時は、内部の改装中であった。駅の中にはステーション・ホテルがある。



駅前正面からの駅舎。
駅前は緑鮮やかな庭園が
広がっている。
駅舎の白、空の青、木々の緑。
大変美しい駅である。

駅舎二階、
ステーションホテルの
バルコニー。
改装中だったので、
少々ほこりっぽかった。




(2)クアラ・カンサー
 イポーとタイピンの中間にある。かつて、ペラ州の州都であった。伝統的なマレー文化が残されている町である。




ウブディアモスク。
マレーシアで一番美しい
モスクと言われている。



(3)タイピン駅・駅舎とその周辺





タイピン駅舎正面全景


タイピン駅構内。
左側ホームがマレー鉄道南北線で、
右側ホーム奥がタイピン−ポートウェルド線だった。
線路は奥右のジャングルの中に
伸びていた。






(↑)転轍機

(↓)タイピン駅前の食堂
(↑)タイピン−ポートウェルド線を
走っていた機関車の動輪

(↓)タイピン駅改札口


タイピン駅標示と貨車
右奥がタイピン−ポートウェルド旧線である。動輪も見える。



(4)タイピンからポートウェルドへ(廃線の旅)

(→)ポートウエルドへ向かう旧線は
写真中央の小さい小屋の右側を走り、
中央のジャングルに向かって伸びている。
(←)これは現役のマレー鉄道南北線である。
左に曲がって進んでいるいるのが本線である。
直進はやがてジャングルに消えていく。
この線に、右手からポートウェルド行き旧線が
交差している。(人が立っているあたりが
交差点である)
(→)ポートウェルド旧線は
やがてジャングルの手前で消える。
このジャングルの中を通って、
汽車が走っていたという。
(←)朽ち果てた貨車の残骸。
錫の鉱石を運んでいたのだろう。
(→)給水塔。
給水塔の下に、線路が走っていただろう。
鉄路はたぶんない。
くず鉄としてきっと処分されたにちがいない。
(←)ポイント標示。かわいらしい印象だった。
(→)上記の朽ちた貨車がある地点から
反対に、タイピン駅舎をふり返る。
方角としては、北を向いている。
(←)廃線の上を牛の群れが歩いて行った。
(→)実はこのおじさんが案内してくれたのである。
私たちが駅員さんにポートウエルド旧線のことを聞いたので、
駅員さんが気を利かして、このおじさんを呼んでくれたのだ。
この人は、ポートウエルド旧線があったころ、
タイピン駅で働いていたという。

 ここは駅から歩いて200mぐらい行ったジャングルである。
この先にターンテーブルが草に埋もれていた。




(4)ジャングルに埋まっていたターンテーブル

(↑)ジャングルに眠るターンテーブルの残骸
草に隠れていたのを、案内のおじさんが
草をどけてくれた。

(↓)左の木の葉の当たりが中心で、
奥の家のところが端である。
目見当で半径が8メートルぐらいか。
(↑)ターンテーブルの中心の軸。


(↓)機関車が乗って回る線路。



(5) ブキット・ラルート(マックスウェルズヒル)からタイピンの町を臨む




(↑)タイピンの北側にブキット・ラルートという高原リゾートがある。標高は1035メートル。道が非常に狭く急なので、一般の車は入れない。一時間おきに出発するジープで登る。猛スピードで駆け上がるので、非常に怖い。
 この高原の上からタイピンの市街地が見える。

(↓)ブキット・ラルートからポートウエルド旧線が見えるというので行った。湖の左手に白い線が見えるのだが、これが旧線跡かもしれない。定かではない。
 ブキット・ラルートはマックスウェルズヒルとも言う。





上にもどる


トップページにもどる

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください