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花の街・プノンペン   PART 1
















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 現在、プノンペン市は花盛りです。街路樹から庭の草木、垣根の花に至るまで、花が咲き乱れています。香りまではお届けできませんが、美しい花々をご紹介します。



Drem Trabek Prey (ヤマグァヴァ)の並木道(2009年2月28日撮影)
 RUSSIAN BOULEVARDのヤマグァヴァの大木。BOULEVARDの名前の通り、大きな並木道である。「ヤマグァヴァ」が正しい和名かどうかはしらない。クメール語の名前を直訳すると「野生のグァヴァ」ということなので、「ヤマグァヴァ」とした次第。

  同じくRUSSIAN BOULEVARDのヤマグアヴァの大木。カンボジアの日本語関係者の間では、「カンボジアのさくら」と言われている。

 チェコスロバキア通りの並木道。並木道としてはこちらがすばらしい。
 

チェコスロバキア通りの芝の散歩道。ヤマグァヴァの並木道にはさまれた美しいプロムナードである。
 
 こちらはノロドム通りの「カンボジアさくら」の並木。
 ヤマグアヴァの花の拡大写真である。薄いレース編みのようにも見える。だいたいが、白と薄い紫の二色である。





王立プノンペン大学の構内(2009年3月5日撮影
 ニチニチソウ(クメール名:Kom Ping Pouy)。キョウチクトウの仲間である。これは小さいが60㎝ぐらいに成長する。中心部の黄色の部分が花である。花弁が白色のものもある。原産地はカリブ海沿岸地域と言われている。

 

アデニウム(クメール名:Chom Pei Krohom)。これもキョウチクトウの仲間である。花はトランペット状。花の色はピンクから深紅までさまざまである。プノンペンの街をぶらぶらしていると、家々のベランダや歩道にアデニウムの鉢植えをたくさん見ることができる。
 







インドソケイ(RUSSIAN BOULEVARD) 2009年2月28日撮影
RUSSIAN BOULEVARD、国防部前の広場。乾季の間は、葉が幾分か落ちて、寂しい並木になっていたが、暑くなって、葉の数がぐんぐん増えた。
インドソケイはキョウチクトウの仲間である。インドソケイは繁殖が簡単でなので、熱帯地域のみならず、温帯地域にも広がっている。また、芳香を放つ五弁の花は美しく、仏教、ヒンズー教の双方で儀式用の献花として用いられている。原産地は中南米である。
インドソケ(Inperial Garden Hotelにて)2009年2月28日撮影
インドソケイはクメール語でCham Pey Soor(白色)、Cham Pey Krohorm(赤色)と言うそうだ。この花は花弁が根元まで切れている種類のもののようだ。
 インドソケイはマレー語で「Cempaka Kubur」という。「Cempaka」はサンスクリット語で、この種類の花の総称である。
 「Kubur」はアラビア語起源のマレー語で「墓地」である。マレーシアでは、イスラム教の共同墓地には、この花がよく植わっている。











アリアケカズラ(2009年2月28日撮影)
 RUSSIAN BOULEVARD沿いの民家の生け垣。
 キョウチクトウの仲間。学名は「ALLAMNDA CATHARTICA」。「ALLAMNDA」はブラジルの植物学者アラマンダに由来するという。鮮やかな黄色の花をつけ、熱帯各地の代表的な花となっている。木本性のツル植物である。
 紫色のアリアケカズラもけっこう多く見られる。ここはインドレストランの入り口である。










タベブイア(シソワット・キー通り) 2009年3月14日撮影
 川沿いのシソワット・キー通りの一角にタベブイアの並木が続いている。花は3月末現在すでに散っている。この花は、マレーシアやタイの日本語関係者はそれぞれ、「マレーシアのさくら」「タイのさくら」と呼んでいる。タイやカンボジアでは、だいたい1月から3月の乾季に花をつけるが、マレーシアでは、年に何回か咲いていたように記憶している。
 
 トンレサップ川岸から見たタベブイアの並木。
 花は漏斗状で淡いピンクである。花は初めから「しおれた」感じで、残念ながら少々だらしがない。
 花のあとは、インゲン豆の親分みたいな実をつける。
 このページの作成するにあたり、参考にした図書は以下の通りである。
 ウィリアム・ウォーレン著、七里久美訳『熱帯アジアの花:Tropical Flowers』チャールズ・イー・タトル出版1998年




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