このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


台湾−17 鶏家荘編




 中正祈念堂の見学をしてからのんびりと西門町まで歩いていった。地球の歩き方によれば、西門町は「台北の新宿」らしいが、歌舞伎町のように風俗店の看板が並んでいるようなことは無い。歩行者天国になっているので歩きやすくはあるが、いかんせん人が多く、その混雑は確かに歌舞伎町以上であろう。ただ、高層ビル街はない。

 19時30分頃になって腹が空いたので、食事を取ることにした。皆さんご存知の通り、中華料理は何人かで食べたほうが、いろいろな料理を楽しめるというメリットがある。僕は気を使うのが苦手なので今回も一人で出掛けたのだが、食事のときだけは誰かが一緒のほうが楽しい。
 とはいえ、誰かが一緒に食べてくれるわけでもなく、一人でレストランに入らざるを得ない。こういうときは一点豪華主義である。いろいろな料理を食べられないのであれば、何か美味しい料理を一つだけ腹いっぱい食べる作戦を取ることにした。昨年は 鼎泰豊 で世界一の小籠包を食べた。今年は 以前 お客様に連れていってもらった鶏家荘に行くと決めていた。ここの鶏が忘れられないのだ。

鶏家荘の料理
左下:鶏飯
中:三味鶏とタレ
右:台湾ビール

 この店の看板料理が三味鶏である。上の写真だとやや見にくいが、上から白・茶・黒になっている。調査によれば、これは説が分かれており、A説が白=地鶏、茶=燻製(ローストチキン)、黒=烏骨鶏であり、もう一説がB=水煮、茶=燻製、黒=焼き、となっている。僕はA説だと思うのだが、そんなことはどうでもよいくらい美味しいのだ。この店の鶏は放山鶏といって山で放し飼いにしている鶏で、生後4ヶ月の卵を産んでいない鶏のみ使用すると言うこだわり方である。その鶏は弾力性に優れ、日本では決して味わえない(と思う)。また、この鶏を二種類のタレに付けるのだが、左の白いほうが酸っぱく、右の赤いほうがケチャップベースのようだ。左の白いタレのほうが一般的に好まれるようである。
 また、左下の鶏飯は鶏ガラから取ったスープで炊いたもので、これも前回食べた美味しさが忘れられず、今回も注文したものである。
 写真に写っている鶏飯と三味鶏と台湾ビール2本に、へちまのスープを加えて日本円で3,000円以下だったと記憶している。もちろんこれだけで満腹になり、へちまのスープはもったいないことに半分ほど残した。
 
 こうして書いていると、ぜひまた行きたい気持ちが募る。台北に旅行に行く方、ぜひ召し上がってください。場所は台北駅から中山北路を北上し、林森北路との間にあります。


 

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