TOYOHASHI SHIDEN
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

開通当時の駅前風景

市電開通
 大正14年7月14日が、豊橋市電開通の日である。今

から71年前のことである。昭和生まれの私には当時の

ようすは想像することしかできないが、豊鉄の社内報

には次のように記されている。

 豊橋電気軌道株式会社が、大正13年3月17日に設立

され1年余りの工事の結果待望の開通となった。路線

は駅前から広小路通りを抜け、大手通りに入り札木十

字路までの0.8kmと、途中神明町から分岐して柳生橋

(やぎゅうばし) までの計1.9kmが敷設された。

 また、豊橋市政80年史によると当初の軌道敷設計画

では、(1)豊橋駅前 -- 停車場通り -- 豊明館前 -- 瓦

町 -- 東田遊廓 -- 八町通り -- 大手通り -- 豊明館前の線、

(2)大手通り -- 柳生橋の線、(3)豊橋駅 -- 船町

の線の三線であった。ところが豊明館前から瓦町を

経て東田遊廓にいたる線は、採算上見込みが立たない

との理由で除外されたとある。かくして、とんがり帽

子の愛電吉田駅、あずき色の市電、豊橋高女生の制服

とランドセル姿など、画面の駅前風景も誕生した。


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伊奈彦定のイラストでつづる車両たち | 豊橋鉄道市内線の軌道変遷略図 | 伊奈 彦定

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