TOYOHASHI SHIDEN
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東雲通りにて

去りゆく古豪
 市は公共施設の充実をめざして努力を重ねていた。

昭和28年6月1日新庁舎が完成した。昭和35年には管

理棟が完成した市民病院は三河唯一の大総合病院とな

った。新しい装いは同時に古いものを脱ぎ捨てなけれ

ばならない一面もあった。町名の変更もその一つで、

歴史的に親しんできた「新銭町」や「吉屋町」や「指

笠町」は市街地図から消されていった。市電車両もま

たしかりであった。旧豊橋電気軌道の創業時代から30

年余りがんばり続けた100形も、古豪とはいえ木造木

骨車体のため歪みがひどく昭和32年12月1日付で全車

廃車となり解体の運命をたどった。

 親しまれた101〜106は大正14年4月生まれ107〜110

は大正15年5月生まれであった。まさに市民の足とし

て走り続けた一生であった。塗装のお色直しは戦前戦

中がマルーン(あずき色)戦後は順次緑と黄の塗り分

け、一時横浜市電に似せてブルー、再び緑と黄といつ

変遷だったと思う。大手通りや東田通りの軒先をかす

めて走った頃がなつかしい。


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伊奈彦定のイラストでつづる車両たち | 豊橋鉄道市内線の軌道変遷略図 | 伊奈 彦定

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