かと中学生の頃考えたことがある。レールは少年の夢

を運ぶ。駅前から大橋通りをとおり、市民病院前から

右折し札木へ抜ける路線計画は、昭和24年5月27日付

で特許を得ていた。ただし、この特許には将来守下経

由で市役所前へ結ぶ路線に変更するよう条件がつけら

れたとのことである。この一部として、駅前一一市民

病院前間0.4kmを昭和27年10月 5 印こ単線で、続いて

12月25日には複線で開通させている。

　しかし、特許の条件であった将来守下経由で市役所

前へ抜ける計画は、昭和29年9月1日付で変更の認可

を受け、市民病院前からさらに先へ伸ばす予定はして

いたものの諸般の事情により延伸されないまま、この

部分の特許は昭和38年1月26日付で失効している。駅

前は雑然としていた。広場の真ん中に市電の乗降場が

あり商店や倉庫が入り組んでいた。市は国鉄と折衝し

駅前広場を1800m2に拡大した。城海津跨線橋も昭和28

年4月に完成、新しい風景が出現した。