TOYOHASHI SHIDEN
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

車庫の色どり

赤岩口車庫
 車庫はやすらぎを感じさせる空間である。昭和35年

6月に旧東田車庫から現在の赤岩口に新設移転された。

枕木の見えるレール上の市電はなぜか路面電車のイメ

ージから離れる。私の好きなワンカットだ。

 手持ちの車両は15両、うち1両は休息中とか。働き

者の健康診断は4年に一度の「全検」2年に一度の「重

検」1年毎の「局検」があり、毎日の点検は勿論であ

る。平日出勤の運転手は19人と聞く、赤岩口仮泊所は

バストイレ付で4台のベットがある。利用者は赤岩口

まで運転する終電を含めて3本の乗務員で翌朝また始

発電車の担当となる、一般市民の知らない内側から見

る車庫は、車両と男たちの汗っぽい楽屋である。

 さて、前回の画集で私が車庫を取材して以来10年が

たつ、その間車両の顔は大きく変わった。デザイン広告

電車の登場だ。平成元年に3両が登場した時、賛否の

感想を求める声がマスコミや市民から私のところへも

届いた。会社側の赤字解消策を思うとやむを得ない。

それにしても車庫風景は華やかになったものだ。


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伊奈彦定のイラストでつづる車両たち | 豊橋鉄道市内線の軌道変遷略図 | 伊奈 彦定

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