このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

Travel Maker

目次
トップページ
日記
都道府県別レポート
実録!スキー場レポート
制作環境
ベストピクチャー
管理人紹介ページ

愛媛県




←愛媛県の県旗


瀬戸内海


愛媛県は媛の字をよく「姫」と間違えてしまう。県民でないと意外と間違いやすいと思う。
瀬戸内海には名前の付いていない島や無人島も多く存在するという。

近年しまなみ海道の完成により、愛媛県の今治(いまばり)市と広島県の尾道市は高速道路で繋がりました。


昔は本州と四国は陸路で繋がっておらず、フェリーが大活躍していた時代もありましたが現在では3本の陸路によって簡単に四国にわたることが可能となっている。時系列順に紹介すると以下の通り。

1988年「瀬戸大橋」の開通によって岡山県と香川県が結ばれ
1998年「明石海峡大橋」の開通によって兵庫県と徳島県が結ばれ
2006年「しまなみ海道」の開通によって広島県と愛媛県が結ばれました。

※ちなみにしまなみ海道はしまなみ街道とよく誤表記されることがある。さらに、しまなみ海道は橋梁部分だけを見ると1999年には完成しており、途中の島の部分は既存の生活道路を通ることでなんとか本州に渡ることもできる。その後、現地住民からの苦情で問題となり急ピッチで島内の高速道路が整備されて2006年に全通したという歴史がある。なので1999年にしまなみ海道が開通したという表記も見られるが、高速道路で全てが尾道と繋がったことを「開通」とするならば2006年開通と言うほうが正しい。
とにかく、この3本のルートによって現在では簡単に四国に渡ることが出来るようになった。当然この区間は別料金だ。休日1000円でというわけにはいかない。



佐田岬




地図で見るとわかるが、愛媛県の西部には妙に長い半島がある、これは佐田岬半島と言いなんと40キロも直線的に続く。
大昔、この佐田岬の突端部には大砲があったらしいが現在ではその跡地はほとんど見ることが出来ないらしい。でも一部は見れるようですがなにぶん岩肌が露出する難所なので下手に近づくと命が危ない。


私もこんな装備で突端を目指してみましたが途中で電池が切れたら一貫の終わりだと思い、軽装で来たことを後悔した。なんていうかちょっと暗闇と波の音のコラボが恐怖心を助長した。


昼間の佐田岬はこんなに綺麗、夜とは全然違う。


特殊な地形故、所々に展望スポットがあり、ついつい寄り道してしまう。


愛媛と言えば↑やはりコレが有名です。みかん色をしたローソンの看板の奥にはみかん畑で占められた山が見える。よく観光地などで周囲の景色に配慮したモノクロのコンビニは見るがオレンジ色に染まるコンビニは見たことがない。


しまなみ海道・佐田岬など海のイメージが強くなってしまいますがここからは愛媛県の山間部を紹介してい聞こうと思います。



四国カルスト




延々と続く山道を越えて石灰の山肌を越えて雲が真横に見える高度まで上がってくるとそこは「四国カルスト」です。


ここはあの有名な山口県の秋吉台に似てますがそことはまた違った趣があります。
なんせこちらは愛媛県と高知県の県境にある標高の高い山地にあるわけなのでかなりダイナミック。


標高1355メートルもあるんですね、今更写真見て知りました(笑)
お土産やさんにリアルな鹿のはく製があったので撮影しておきました、これ、写真で見るとそうでもないけど実際に見るとリアルすぎて(というか本物)なんだか不気味だ。夜間に子供が見たら泣いてしまうかもしれない。
そしてカルスト台地の至る所には牛が放牧されていて牧歌的な雰囲気を醸し出している。


それにしてもここの牛はサイズがでかい。
大学生の頃4年間ステーキ屋さんで働いていたので牛を見るとステーキが食べたくなります。
牛の部位によりフィレやサーロインやテンダーロインだとか細分化されますが私が憧れるのは中央部の最も太いところから取れるシャトーブリアンです。
1頭の牛からおよそ800グラムしか取れない非常に貴重な肉であり、いつかは食べたいと思ってます。
これは最高級のステーキですが値段も最高級です。


空はあいにくの曇りですがこれは晴れていたらこの大地の緑がもっと映えると思います。


この道は走っていてとても気持ちがいい。ライトマップルやツーリングマップ等の地図には必ずこの場所が取り上げられてます。以前からこの場所は気になっていてようやく来ることが出来ました。
あまりに気に入ったのでここはこの前四国に龍馬観光に行ったときにまた行ってしまいました(笑)


こんなヤギがいたりしてまるで「アルプスの少女ハイジ」の世界ようです


ちょっと旧道に入ると危険な感じになります。右の写真なんかは怖すぎる、触れたらザザーって押しつぶされそう




滑床渓谷


こんな道を越えて辿り着く秘境がある。道に生えた苔の具合や素掘りのトンネルが秘境感を助長している。


滑床とかいて「なめとこ」と読みます、ここは観光地としてはB級だと思いますが、だからこそ私が気になるわけです。到達困難度が上がるほど燃えてきます(笑)


しかし残念ながら観光はしてません。
ここまで来たのはいいですが凄まじい雨のため車を降りて探索するのは断念せざるをえませんでした、本当は行きたかった滝があったんですが・・・・




日本百名山「石鎚山」

さて、いよいよ石鎚山の紹介です。
四国には日本百名山が二つしかありません。この石鎚山と徳島県にある剣山です。
先日この二つの山を制覇すべく四国へと向かいました、剣山の登山の様子は 徳島編 にて紹介しております。


天然の洞門を潜り抜けて登山口へと向かいます、それなりに交通量はあるのか、剣山より秘境感はありません。
この片洞門は大昔は天然の素掘り隧道だったんでしょうか?


登山口であるとともにお遍路さんの四国霊場でもあるので御神体が随所に見られます。
ここからはロープウェイに乗って登山口を目指します。


ロープウェイを降りるとそこはスキー場です、真夏なので当然営業はしてませんがなんだかウズウズします。
猛暑の中 スノボ ができたら気持ちよさそうなのに・・・


ゲレンデを過ぎて霊場に着きました。水分の補給は個々が最後。水の値段もしっかり登山者価格になってます。


さて、ここからが本番。実はこの登山は私の登山人生史上かなり過酷な部類に入るものとなりました。
まだまだ余裕の表情ですがどんどん死んだ表情になっていきます・・・


この日はカンカン照りで30度は確実に越えていたと思われる。序盤から↑このような登りが待ち受ける。


さあいきなり鎖場です。予想していたとはいえさすが霊場。僧侶の修行の場とはよく言ったもんです


たまに峠を越えて一旦下りになることもありますが後半になるにつれて山頂が見えてきて「山頂までまだまだ感」が見えてきます。


第二の鎖。迂回路もあるんですがそれをやったら制覇とは言えません。あえて修行の道を挑みます。
それにしてもこんなところじゃ過去に死亡者が出ていてもおかしくありません。
滑落=即死という現実が頭をめぐりますが弱気になったら負けです。


ここまで来ると表情が死んでます。笑顔など作る余裕もない。山頂が見えてきましたが90度以上の角度でそそり立ってます。頂上から下を見たらめちゃめちゃ怖そう・・・


最後の力を振り絞り山頂を目指す。
それにしてもこの鎖、錆び付いてませんか?


ようやく山頂に登頂!
この瞬間がいつもながらヤミツキになります。同時に四国の百名山を制覇しました。
5時間くらい登り続けてもうヘトヘトです・・・・


山頂の山小屋はソーラーパネルと風力発電で電力を自給自足で賄っているようです。
最近の山小屋によく見られる特徴です。


この山頂は突風が吹いたりすると奈落の底に落ちかねないのであまり崖側に寄らないほうがいいと思います。この調子でいつかは日本百名山を制覇したいと思ってます。






↑ゴールデンウィークらしい写真だと思う。しかし鯉のぼりといってもこのような工事のクレーンに吊るされた鯉のぼりは初めて見る。
工事用重機の会社による粋なはからいなのかもしれない。



加茂川左岸うちぬき公園(かもがわさがんうちぬきこうえん)



ここは愛媛県西条市にある名水スポット。日本名水百選にも選ばれており休日は水を汲みに来る人が絶えないという。
しかしこの場所を探し当てるまでかなり迷ってしまい、結局この近くを10分くらいうろうろしてやっと辿り着いた。
周りに何もなく目印になるものがない田んぼの真ん中にあるのだ。
どんな名水なんだろうと楽しみにして来たが直接飲むことはできないようで、煮沸してから飲む必要があるようです。


打ち抜き公園に鉄道で行くには予讃線の石鎚山駅が最寄り駅となる。典型的なローカル線の駅ですが結構人が使っている形跡がある。


道後温泉


愛媛県の県庁所在地、松山市。そこにある道後温泉は今回の旅行で入ってきたいつくもの温泉の中で最も知名度が高く、格式もトップレベルの温泉であり、観光客の数も群を抜いて多い。


道後温泉の本館は大行列となっており、その人気の高さが見て取れる。建物も伝統的な造りで風格が感じられる。
そしてこの場所は夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台として知られており、至る所にそのことをアピールしている感じがある。
格式高い温泉地であると共に有名観光地ならではの華やかさを併せ持つ。


なんだかこの建物、「千と千尋の神隠し」に出てきそうな建物だ。
この温泉地はそれはもう古代時期から有名であり、かの聖徳太子までもが入浴したという記録も残されている。古さだけで言うならこの道後温泉は3000年前から知られており、近くに縄文土器が発掘されるなど、紀元前から縄文人が温泉を楽しんでいたと言える。記録に残る温泉としては日本最古級!
そして 兵庫県 の有馬温泉・和歌山県の白浜温泉と並び、日本書紀と風土記にも描かれる日本三大古湯に数えられている。源泉温度は42〜51くらいであるが全て46度にて提供される。泉質は単純温泉であるため、ヌメヌメしたりピリピリしたりはせず誰でも安全に入ることが出来ます。

←これがまたすごい。日本に唯一の 皇室専用浴場 である。なんだかすごいぞ、道後温泉。

道後温泉駅から本館へ続くL型のアーケードはお土産屋さんや食べ物屋さんで賑わっており夜遅くまで人が絶えない。
この雰囲気大好きです、体重が気になる自分ですがついつい買い食いをしたくなります。


食べたものは六時屋のアイスモナカ!ただのアイスモナカではない!天皇・皇后さま御用命という肩書を持つ極上の逸品なのだ!!!


そして我々が入った温泉はここ。道後温泉別館「椿の湯」。中は特にこれといった特徴がなく大きめの湯船が一つあるだけである。
今まで入った温泉の中ではダントツに人が多い温泉でした。


最近どうもテツ分が高くなってきている気がするが、駅があったり電車が走っていたりするとつい写真を撮ってしまいます。
こうゆう人を「撮り鉄」と言います。


その後、松山市内のGAJIRO氏オススメのラーメン屋にて夕食。個人的には2011GW旅行中に食べたものとしては№1の味でした。
でも ら〜めん:くーた という店は秦野の近くにはなさそうだ。
ちなみに左から味噌ラーメン・ネギ味噌ラーメン・とんこつラーメン・餃子20個です。
とんこつラーメンは替え玉が無料だったので頼んだものですが、ここのとんこつはそれほどおいしくありませんでした。
そのかわり味噌ラーメンが絶品!


とあるコンビニの駐車場で珍しいものを発見。
この左の写真は電気自動車の充電スタンドだと思われるが、2011年では珍しくても10年後には「こんなものどこが珍しいの?」とか言われそうである。右の写真はコンビニの入口のところにあった散歩中の犬をつないでおく為のもの。私は動物を飼っていないので分からないが確かにこれば便利そうだ。


本日の宿はこちら。道の駅みしょうMIC。ここは着いた時満車の状態で停めるのに少々苦労した。
大型連休は道の駅が満車だと寝床を急遽探さなくてはならない為あまりにも遅い時間に着くと手遅れだったりする。基本は早い者勝ち。





途中、今治(いまばり)の道の駅で珍しいものを見かけた。
温泉のスタンドである。この温泉スタンドは100円で100リットルまで入れられるということで、かなりお得な感じがします。
よく灯油を入れる赤いポリタンクが18リットルなので100リットルというと相当な量かと思うが、入浴するにはそのくらい必要かと思われる。でも一般人が持って帰るのはなかなか難しいように思える。



そしお次は是非立ち寄りたかった場所の一つ「10円寿し」である。

なんでこんな価格設定が可能なのかは全く不明だが、ここは普通の寿司屋とは全く違う、いろんな意味で。

まず駐車場が少ないためかなり待たされるか路上駐車を覚悟する必要がある。
我々のほかに待っている人がいたが特に名前を書いたり店員が予備に来たりしてくれるわけでもなく、誰かが出てきたら自分で店に入り座るということをしないといけない。初めて来た人はかなり戸惑うだろう。人によっては接客サービスに不満を持つ人もいるだろうが、接客サービス自体がこの店には「無い」


店の中は至ってシンプルであり、衛生状態も良いとは言えない。寿司ネタが入っている冷蔵ショーケースのようなところの扉は開けっぱなし、醤油ははけで塗るタイプ、粉末のクレンザーが目の前に置いてあったりでもう凄まじい。何年か前に食中毒を引き起こしており、本当に気にする人には全くオススメしない。
このレポを読んで行ってみたいという方は、くれぐれも自己責任でお願いしたい。
ちなみにここに到着して寿司を食べ始めるまで余裕で1時間以上待たされた。

相当高齢なおじいさんが独りで握っているためなかなか寿司がでてこない。もう周りのお客さんも項垂れている感じで携帯をいじっていたりウトウトしていたりDSをやっている子供もいた。

このおじいさんに何人か話しかけていたが耳が聞こえないらしく、奥さんらしき人が代わりに耳元で囁いて伝えていた。
おじいさんが握れなくなったら多分この店は終わってしまうんだろうな・・・


やっと注文したものが出てきた。もう待ち疲れて何を食べてもおいしい感じだ。
写真だといたって普通の内容のもののように見えると思う。しかし人間の視覚には騙されやすい。

10円寿司の秘密は以下の通り


大きさが驚愕だ!
親指くらいのサイズのお寿司というのがこの10円寿司の秘密なのである。1人前は25貫であり、250円かかる。
つまり1人分作るのに、おじいさんは25貫も握らなくてはならない。私が行った時は従業員は3人いたが握っているのはお爺さんだけだ。

味の方は・・・・御想像通りかと。
常温の寿司は一口サイズで食べやすく、薄口の醤油も関西という感じでなんか新鮮である。
ただ、相当ネタの質が悪いのか、正直あまりおいしくなかった。店内の衛生環境を見る限り、ちょっと食べて大丈夫なのかと不安になったが結局全てを完食して私とハナ坊は3日後に下痢になった。

話題性という観点から見るとこの店は日本で一番安い寿司屋ということでネタにはなる。
ただし、食べてみてどうなったとしてもそれは一か八かのギャンブルだ。
ガシロー氏はなんともなかったようです。



愛媛県編は以上となります。いろいろと面白い県だと思います。晴天率も高いので南国に来た感じがして非日常感は高いです(^_^;)

TOPに戻る


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください