このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
道のへの木槿は馬に喰ハれけり
島田市金谷新町に長光寺という寺がある。
長光寺の石段
本遠山長光寺
日蓮宗
の寺である。
長光寺に芭蕉の句碑があった。
馬上吟
道のへの木槿は馬に喰ハれけり
出典は
『野ざらし紀行』
。
貞享元年(1684年)秋、大井川を越えて詠まれた句。
昭和31年(1956年)5月、建立。
松尾芭蕉句碑
1644〜1694(天保1〜元禄7)
伊賀国上野に生まれ、俳号桃青ともいう。芭蕉の号は
深川の庵
の周りに芭蕉が植えてあったので、それを号とした。
芭蕉俳諧の特色は、日本文学の伝統的要素を新興文学たる俳諧の中に生かしたこと。つまり古い美と新しい美とを融合した点にある。
道のべの木槿は馬に食はれけり
道ばたに咲いていた木槿の花は、私の乗っている馬にパクリと一口食われてしまった。何事が起ったというわけではないが、ついさっきまで咲いていた花はもう影も形も無い。唐突のようでもあり、当然のような気もして、なんだか瞬間に幻を見たような思いである。
意識・心情の深さから、平凡な事柄に深遠な悟りにも似た禅機的心象を感じる句である。
金谷町教育委員会
2005年、金谷町は旧島田市と合併し、島田市となった。
金谷坂の石畳
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