このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


大津繪の筆のはしめは何佛

大津市園城寺町に円満院がある。


天台宗系の単立寺院。

境内に大津絵美術館がある。

 大津絵は、元禄頃大津の追分辺りで売り出されて流行した仏像・民間信仰・伝説などを描いた絵。追分絵。

大津絵美術館の前に芭蕉の句碑があった。


大津繪の筆のはしめは何佛

出典は 俳諧勧進牒』 (路通編)。

三日口を閉て題正月四日」と前書きがある。

元禄4年(1691年)正月4日、大津で詠まれた句。芭蕉48歳の時である。

昭和46年(1971年)5月、近江郷芸美術館(現大津絵美術館)開設記念に建立。

碑の右下に高橋松山の大津絵が線刻されている。

円満院にもう1基の芭蕉句碑があった。


三井寺の門たたかばやけふの月

出典は 『雑談集』 (其角著)。

元禄4年(1691年)8月15日、 義仲寺 の月見の句会で詠まれた句。

昭和38年(1964年)10月12日、芭蕉二百七十回忌に建立。

昭和28年(1953年)8月、 中村草田男 は帰郷途次、円満院を訪れた。

   大津、圓滿院にて

羊齒多き林泉白雨突如せはし

明治帝の若かりし玉座白雨の前

探幽描くは芭蕉へ母のかくれん坊


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