このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句


大津絵の筆のはじめは何佛

出典は 俳諧勧進牒』 (路通編)。

元禄4年(1691年)正月4日、大津で詠まれた句。芭蕉48歳の時である。

曲水宛書簡にある。 曲水 は本名菅沼外記定常。膳所藩重臣。

 まだ埋火の消やらず、朧月末京都を退出、

   乙州が新宅に春を待て

人に家をかはせて我はとし忘れ

   三日口を閉て題正月四日

大津絵の筆のはじめは何佛

 金平が分別のごとく、ことしは休に致候而、歳旦おもひもよらず候へば、如此御座候。

曲水宛書簡(元禄4年1月5日)

乙州は川井又七、大津藩伝馬役。芭蕉の死後、 『笈の小文』 編纂。

  『芭蕉句選』 に「湖頭の 無名庵 に年をむかふ時三日閉口題四日」と前書きがある。

『芭蕉庵小文庫』 には「筆のはじめや」とある。

 大津絵は、元禄頃大津の追分辺りで売り出されて流行した仏像・民間信仰・伝説などを描いた絵。追分絵。

東京都中央区の 法重寺

滋賀県大津市の 芭蕉会館大津絵美術館 に句碑がある。

大津絵美術館の句碑


芭蕉の句 に戻る


このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください